Coachellaの主催団体であるAEG Live社のオーナーが「反LGBTQ」団体に寄付という報道 | 本人は噂を否定

Coachellaの主催団体であるAEG Live社のオーナーPhilip Anschutzは「彼がアンチLGBTQ団体に寄付をした」という噂を否定した。

Philip Anshutzは、今年4月にBeyonceとKendrick Lamar、Radioheadをヘッドライナーにして開催される世界一のフェスと名高い、Coachellaの主催団体のAEG Liveのオーナー。石油、鉄道、通信、そしてエンタメ産業で成り上がった経営者であり、ロンドンのO2スタジアムの経営、ブルックリンのバークレー・センター、NBAのロサンゼルスLakersの共同オーナーの一人である、様々なエンターテイメントの背後にいるビッグネームの一人。もちろん、今週水曜日に発売されたCoachellaのチケットは約3時間で全て完売となり、Coachella人気の高さを見せつけた。

Afropunkは、Anschutzが2010年から2013年にわたり反LGBTQの主張を行う、Alliance Defending Freedomやthe National Christian Foundationに、19万ドル(約1900万円)の寄付を行ったと報道。さらにAnschutzは去年の大統領選挙の際は、なんと101万2000ドル(約1億100万円)もの献金を様々な共和党の候補者(ただしドナルド・トランプ以外)に行っている。

Anschutzは共和党内でも反トランプの姿勢を一貫しており、共和党の候補選出の際にも反トランプキャンペーンの一員として活動を行っていた。ただしAnschutzはトランプよりも極右的な政策でしられる、Mike Penceにはかつて寄付を行っている。

またアメリカの政治を牛耳っていると噂される報道が露わになるとインターネットのLGBTQコミュニティやリベラルなファンたちからは不満の声が上がった。それを受け、Anshutzは声明を発表。

私は当然のことながら、どんなセクシュアリティを持つすべての人達の権利をサポートします。私のファミリーカンパニーでは、様々なバックグラウンドを持つ人達という宝を雇用する幸運に恵まれています。誰であっても大切な人たちです。一つだけ指標があるとすれば、仕事のパフォーマンスのクオリティということだけです。私たちはいかなる差別も許容しません。The Anshutz Foundationという団体にしてもそうです。どんな団体でも、そのような(アンチ・LGBTQ)ことをするような団体には寄付することはやめさせます。

アメリカ政治を裏で操る、リバタリアン・超保守的な「コーク兄弟」とも繋がりが噂されているAnshutzのニュースは「フェイク・ニュース」なのかどうか、しばらくメディアやジャーナリストによる検証が始まる。

via FACT

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