今年のマーキュリープライズを受賞したSkeptaのライブをイギリスの新聞がレビュー。しかしそのクオリティが低すぎて炎上
今年のMarcury賞を受賞したグライムMCのSkeptaが出身地の北ロンドンの由緒あるコンサートホールで、凱旋ソロライブを敢行。1万人の前で圧倒的なショーを見せつけた。もちろんメディアもこぞって取材にやってきたのだが、そのレビューの一つのクオリティが低く、炎上している。
Skepta review: 'frustratingly songs were re-started' ?
先週の金曜日、Skeptaは地元のAlexandra Palaceでライブを行った。チケットは即完売。Skeptaは子供の頃、Alexandra Palaceのスケートリンクで遊んだり、アヒルにエサをやったり、丘を転がったりしていたということだ。
グライム・キングの帰還となった金曜日のライブの様子はBeats1でも公開されている。
Wild!
All 10,000 people at Ally Pally knew the words to @Skepta & @jmeBBK's #ThatsNotMe. Listen back now: https://t.co/rAPwDbKt1V pic.twitter.com/PXIcsIwjcm— Beats 1 (@Beats1) 4 December 2016
多くの人が金字塔的なライブパフォーマンスだったと述懐しているが、Skeptaのパフォーマンスはどうもすべての人を納得させるものではなかったらしい。Evening Standardという新聞のライブ・レビューには驚くべき表現でライブが記述されていた。
「いらいらしたのは、何も事前に準備されていなかったことだ。何度も曲が"リスタート"された」
グライム・アーティストだけでなくファンたちはこれには大笑い。中には真剣に怒るものも。グライムには、ジャマイカ・レゲエ〜ジャングル〜ドラムン・ベースからの伝統的なコール・アンド・レスポンスの一つである「リワインド(Rewind)」「リロード(Reload)」という文化があるからだ。
Rewindとは途中まで掛けた曲を、キュルキュルキュル〜と巻き戻して、高まったテンションを放出させたり、またテンションを高めていくために用いられる技法だ。もしくはオーディエンス側から「この曲はヤバイから最初からもう一度聴かせてほしい!」という意味でリワインドが要求されたりもする。
Imagine going to an iconic grime event not knowing/being able to intelligently feel out what a reload is. Ahahahahahahah ahahahahah
— VUJ (@DavidVujanic) 6 December 2016
筆者はとんだ赤ッ恥をかいてしまったようだ。TwitterではMomentが作られ、すでにミーム化している。