CommonとGucci Mane、Pusha T、BJ The Chicago Kidの世代を超えたタッグが「黒人の痛み」についてラップ
Common新作アルバムの表題曲 “Black America Again”にGucci Mane、Pusha T、BJ The Chicago Kidが加わったリミックス版が登場。
by BATCHO
From the 6 to the Chi, got so much in common / Gucci Mane and Common, did you see this comin'?
アトランタ—シカゴ、共通点がたくさんあるね。俺とCommon、誰がこのコラボを予想しただろう? ―― Gucci Mane
ベテランラッパーのCommonは、アメリカ大統領選挙の5日前にアルバム『Black America Again』をリリース。プロデューサーにKarriem Riggins、Robert Glasper、Frank Dukesら、ゲスト・ヴォーカルにStevie Wonder、John Legend、Bilal、Marsha Ambrosius、BJ the Chicago Kid、The InternetのSydらを迎えた話題作となっている。
意気を奮い立たせるかのようなストリングスやCommonの力強いライミングが印象的な原曲と比べ、リミックス版のトラックにはアルバム3曲目”Word From Moe Luv Interlude”の優しく穏やかなビートが使用されている。ネオソウルの新世代として台頭するBJ The Chicago Kidがフックで華を添え、Gucci ManeやPusha Tが自身のハードな経験、贖罪、マルコムX、黒人差別、警察暴力などに言及しながらもどこか親しみやすさのあるラップを披露している。
大統領選挙の結果を受けアメリカ各地で人種間の緊張が高まる中、「コンシャスラッパー」とくくられることの多いCommonと、若者への訴求力も強いGucci ManeやBJ The Chicago Kid、Pusha Tが世代や地域、立場の違いを越えてタッグを組み、黒人の痛みについて語るこの曲は、分断に傷ついた人々の心を少しでも癒すだろうか。
Woke up in a prison cell and I had a revelation / That my life's a testimony, I could be an inspiration
刑務所の檻の中で目覚めて、悟った。それが人生の証言、俺は誰かのインスピレーションになれるかも。―― Gucci Mane