BalmainのOlivier Rousteingが説く多様性,ソーシャルメディア、自身のブランドの重要性について
Balmainはフランスのラグジュアリーブランドで、Yeezyとのコラボや最近ではキャンペーンビデオにKanye West、Kim Kardansian、Vic Mensa、Siaをフィーチャーし、ビデオの中の涙を流すKanye Westのシーンが注目を呼んだのは記憶に新しい。
Balmainのクリエイティブディレクターを務めるOlivier RousteingがNew Yorkのメトロポリタン美術館で行われたトークイベント『The Atelier With Alina Cho』に出演した。そこで、彼のメンターであるPeter Dundas、多様性などについて語った。
自身のメンターでRoberto Cavalliを離れるPeter Dundasに関して、Rousteingは「ファッションは常に予想できない何かなんだ。だけど、確かな事はPeterは才能あるデザイナーで素晴らしい人間なんだ。俺を始めから信頼してくれていて、俺も彼の才能には疑う余地もないよ。彼なら彼の行く先々で成功を成し遂げると思うよ。彼の事は好きだし、幸運を祈ってるよ」と激励の言葉を送った。
ファッション業界の多様性についても言及したRousteingは「俺はファッション産業は時に多くを語ると思っているけど、彼らは多様性について、多くのことをを示さない、これは自分の役割の一つだと思っている。俺の世界を表現する事が好きなんだ。俺にとって俺の服を着て、文化を重んじていない、キャットウォークするっていうのは想像出来ないんだ。これはもっとも重要な事なんだ。あなたが「あれはモダンだ、あれは上品だ、モダンだ、上品だ」っていうショーの批評を見た時、みんな何がモダンか、何が上品かという定義がわかる。だけど、あなたがショーを見て、なんの色もなくって、彼らがモダンだ、上品だって呼んだなら、俺はそれをモダンとは言わないだろう。ごめんね。多様性とは今の社会そのものさ。何がリアルかってことだよ。」
次にソーシャルメディアでの取り組みについては「質問があるんだけど、あなたがラグジュアリーさとデジタルをミックスできたとしたら、1着20,000ドルのドレスを売ることと、同時にデジタルな影響があることを想定出来る?つまりその服を買うことができない、全く違う層にも伝えられるってことなんだ。それが今のモダンってことさ。それが今のファッションだよ。周りの人々に話す事は良い事だよ。だけど、もしあなたががすべての世界と話す事が出来るのなら、そっちの方がいい。」
そして、最後にMet GalaでKim Kardashianとの出会いについて聞かれると「あれは自分の人生の中で一番の衝撃だったよ。俺も彼女もすごくシャイだったんだ。Met Galaは何か印象的で、Kanye WestがKim Kardashianに俺を紹介してくれたんだ。そしてすぐにときめいた。それから、俺たちは仲良くなって、彼女は僕の人生にインスピレーションを与えてくれる存在になったよ」
Olivier Rousteingのトークの全容はWWDで掲載されている。