DJ Rashadの突然の死から2年。彼の偉大なる足跡を映像と音楽で辿る

今年の4月26日で、Juke/FootworkのパイオニアRashadの突然の死去から2年が経つ。キャリアハイを叩き出し続けていた時の彼の訃報は、多くの人達にとっても未だに癒えることはない。2年が経った今年も多くのミュージシャンたちが改めて彼の功績を称え、安らかな眠りを祈った。本日は生前のRashadの様子を見ることのできる映像やDJミックス、他のDJが行ったRashadへのトリビュート番組などを紹介したい。

まずは2013年のBoiler Roomからスタートしよう。Rashad、Spinn, RP Boo、Mannyが出演した50分弱のTeklifeテイクオーバーは、多くの人が認めるベスト回だろう。Juke/Footworkというジャンルに触れたことがない人も、シカゴのバイブスを十分に感じることができる、何回でもおすすめしたいセットだ。

2014年にRashadの訃報が世界中に届くと、すぐさま多くの人が彼の死を弔うショーを行ったことは、彼へのリスペクトがいかに大きいか、そして愛されていたかということを改めて知った、忘れることが出来ない瞬間だ。Rashadは、ジャンルをまたいで海を越えたラブコールを受け、2013年にHyperdubから”Double Cup”をリリースした。彼が亡くなった3日後、レーベルボスのKode9は、Onemanらと共にロンドンのBoiler Roomで、トリビュート放送を行った。彼が亡くなって3日後に収録されたものなので、出演者に笑顔はなく、表情からは大きな喪失を感じさせる。その後、HyperdubはTeklifeの面々と共にトリビュート・アルバム『Next Life』 を発表した。

Rashadのことをもっと知りたいというリスナーへ、そしてもちろん、彼の足跡を見つめ直したいというDJやミュージシャンには、2013年のRashadのアルバム"Double Cup”の日本版用のプロモミックスをおすすめすることができるだろう。Juke/Footwork界の極東の屋台骨ことDJ Fulltonoが、1998年から2013年までに発表されたRashadの曲のみで作り上げたベスト・ミックスだ。

今週月曜日には、Lit City Traxのボスであり、Future Brownのメンバー、そしてRashadの近い友人の一人であったJ-Cushが、Rinse FMにてRashadの未リリース曲を交えつつ、天国の彼にに捧げるトリビュート放送を行った。

最後になったが、Rashadをトリビュートする動画などを探していた際、Booty TuneのDJ Fulltonoが、Pitchfork Music Festival 2014の動画を勧めてくれた。この日、RashadはDJ Spinnと出演する予定であったが、それは叶わず、ステージはシカゴクルーらによる盛大なRashadのトリビュートとなった。

この半年の間でPolish Juke、Traxman、RP Booが来日し、そして今週末はゲットー・レジェンドDJ Funkが日本ツアーを行うなど、Booty Tuneらのバックアップを背に、Juke/Footwork、シカゴの街、はたまた音楽が持つ肉感的な魅力を日本に伝えに来てくれるDJも増えた。しかし、今はそれらを受容するだけではには留まらない。Booty TuneのDJ Fulltonoは、今週末ソウルのクラブCakeshopにDJ Funkと共に出演し、ShinkaronのWeezyはバルセロナやロンドンなどヨーロッパ4都市を、食品まつりは香港、台湾を巡業中だ。Rashadが残した偉大な遺伝子は、未だに世界規模で増殖し続けている。

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