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レコードの劣化を防止する特許「ナノコーティング」が実用化へ
日本企業のUlvacの台湾支社がレコードの劣化を防ぐナノコーティング技術を特許化し、製品化を目指すと発表した。この技術はレコードの表面にナノコーティングを施すことにより、引っかき傷などがつきにくくなり、音質が保持されるということだ。
Ulvacの台湾支社は高雄市でオーディオショーを開催し、ナノコーティング技術を特許化したことを発表した。このコーティング技術は「モリブデン」という金属を使用して、レコードの表面を保護する。このコーティングによってひっかき傷や変形、静電気などからレコードを保護する。
およそ技術開発に5億円を投資し、製品化に向けて開発されてきた。いつ頃市場に投入されるかは未定であるが、台湾、アメリカ、中国、日本で特許を取得済みであるということだ。果たして、この技術は1940年代からレコードオーナーを悩ませてきた、塩化ビニール製のレコードに特有のトラブルに終止符を打つことができるのだろうか。