Lil Peepの死を巡り麻薬取締局も捜査を開始 | 刑事事件に発展する可能性も?

先月21歳で亡くなったLil Peepの正確な死因が判明した。司法解剖の結果、噂されていた精神安定剤の「ザナックス」だけではなく、麻酔や鎮痛、疼痛緩和が目的の合成オピオイド「フェンタニル」のオーバードーズが死因であると発表された。フェンタニルが要因であると判明したことで、麻薬取締局も捜査を開始した。

フェンタニルの過剰摂取で昨年ミュージシャンのPrinceが亡くなっており、過去にはバンドSlipknotのメンバーもフェンタニルが原因でホテルの一室で死亡。「ザナックス」と「フェンタニル」を両方摂取することはとても危険であり、昏睡状態に陥る可能性があると伝えられている。

当初は自殺の可能性や、間違えたドラッグを摂取してしまったアクシデントであると報じられてきたLil Peepの死亡時の状況。しかし新たにLil Peepが死亡前にやり取りしていたメッセージ履歴から、刑事事件に発展する可能性も出てきたのだ。捜査局は現在Lil Peep死亡直前に、周辺の人物が送り合っていたプライベートメッセージのやり取りを捜査中。

亡くなった当日、Lil Peepにドラッグを渡したディーラーはMariah Bonsという女性。MariahはLil Peepの所属するクルーGBCのメンバーに、「あと10分で到着する。ジョイント、ワックス、ポッドや、ザナックスを持ってるよ」とメッセージを送信。その晩、Mariahはツイッターのメッセージ機能で仲間のグループチャットに「Lil Peepが気を失って目を覚まさない」と報告。この時はまだ慌てている様子もない。その後も「私と私の友達のおかげで、GBCがみんなめちゃくちゃハイになってる(笑)」とグループチャットで発言。

しかしその後Mariahは何も告げずに突如そのグループチャットを退会。Mariahは現在ツイッターのアカウントも閉鎖。Lil Peepのファンの間で拡散されているスクリーンショットなので確証はないが、このMariahという女性が、悪質なドラッグをLil Peepに飲ませたことで彼は死亡したという憶測が流れている。

Lil Peepの正式な死因がザナックスとフェンタニルの過剰摂取であると判明したので、次は誰が彼に飲ませたのか捜査局の発表を待つのみである。

RELATED

【コラム】Lil Peep 『Hellboy』|愛に囲まれた悲哀の英雄

人々は何を求め音楽を聴くのだろう。音楽アプリを開き、SNSから得た情報で作品をチェック し、チャットで友人にシェアする。クラブに行ってはDJのプレイしている曲をShazamし、始発の電車の中で寝ないためにイヤホンからの音量をスネアの音が聴き取れるくらいまで大きくする。友達とドライブするためにプレイリストを組み、車内でうろ覚えの歌詞を格好つけて鼻歌で合唱する。人それぞれ、自分に適した「音」と、その「音」にたどり着くためのルートは多種多様であると思う。

イギリスにおける音楽フェスの参加者のうち50%以上が何らかの薬物を服用していることが明らかに

先日のJuice WRLDの死によって、再び浮き彫りとなった音楽シーンにおける薬物の問題。もはや、アーティスト側のみならずリスナー側にとっても他人事ではなくなってきているが、今回衝撃の調査結果が発表された。なんとイギリスにて開催された音楽フェスの参加者のうち50%以上の人々が何らかの薬物を摂取しており、さらにその半数以上が通常よりも多くの量と種類を服用しているというのだ。

故Lil Peepのドキュメンタリー映画『Everybody’s Everything』の予告編が公開

エモラップのパイオニアとしてシーンに絶大な影響を与え、2017年に21歳の若さで命を落としたLil Peep。彼を題材にしたドキュメンタリー『Everybody’s Everything』の予告編がついに公開された。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。