【インタビュー】SANTAWORLDVIEW & YamieZimmer | 自分たちは芸術をやっている
横浜出身の新鋭ラッパーSANTAWORLDVIEWが、初のワンマンライヴを4/9(木)に東京・渋谷WWWで開催する。盟友と言えるビートメイカーYamieZimmerのEP『WhoWillKnow』や『YouWillKnow』に参加したSANTAWORLDVIEWは、ユニークなキャラクターとテクニカルなフロウで一気に注目を集め始めた。
昨年リリースした『What just happened?』、そして1月にリリースした1stアルバム『Sinterklass』と自身の作品のリリースとともに多くの客演をこなすSANTAWORLDVIEWと、アルバム『Sinterklass』の全曲のトラックを提供したYamieZimmerに新作の制作についてや、自身等を巡る環境の変化について訊いた。
取材・構成 : 和田哲郎
撮影 : 横山純
- 今日は4/9にWWWで開催されるワンマンライブに向けたインタビューです。結構ライブはやってると思うんですけど、初のワンマンへの意気込みは違いますか?
SANTAWORLDVIEW - やっぱりいつもだったら他にも出演者がいっぱいいるんで、俺以外を見に来てる人もいるわけで。でもワンマンには俺しかいないから、みんな俺を見に来てる。そういうプレッシャーもあるし楽しさも、責任感もあるし。パフォーマンスでは普段と違う世界観を見せたいですね。結構長いので、体力を鍛えてるっす(笑)
- 昨年リリースした『What just happened?』はメロディックな曲も多いけど、最新アルバム『Sinterklass』はテイストが違う作品ですよね。不穏なものばかりというか。
SANTAWORLDVIEW - 俺らは出す前から聴きすぎて分からなくなっちゃって、だからどんな感じなのかを逆に教えてもらいたいレベルっすね(笑)
- 作業期間はどれくらいですか?
YamieZimmer - 大体半年だな。
SANTAWORLDVIEW - 7、8ヶ月くらい。EP作ってからは何か作ろうとは決めてなくて、曲を漠然と録りに行って「次はアルバム出そうかな」て感じです。
- 結構長くかかったのかなと思いますが、時間がかかった理由などはありますか?
SANTAWORLDVIEW - 俺は歌詞ですね。前の作品を出してから自分の中のハードルが上がって、ちょうどスランプみたいな時期に入って「あまり歌詞書けないな」って。色々あってちょっと作るのが遅くなったり。あとは地方とかのブッキングも入って、普通に音楽を作る時間が短くなったのもありましたね。
- 前のRed Bullの『RASEN』のインタビューでも、「歌詞に自分はこだわってる」ということを言ってましたもんね。
SANTAWORLDVIEW - 歌詞もフロウも。フロウはまあ当たり前というか、フロウは説明しにくいんで、歌詞って言った方が早いんですけど。歌詞は、俺はやっぱり「ブリンブリン」とか「ビッチ」とか「ドラッグ」みたいなことばっかじゃ飽きるし、くだらないし。だったらもうちょっと中身があって、「この人は何を考えてるんだろう?」っていうのが分かるような。「これを聴けば俺が何を考えてるか分かる」という感じで考えてますね。
- さっき「不穏な感じがする」と言ったのも、歌詞の内容が今の暗い世の中を反映したものになってるからというか。
SANTAWORLDVIEW - どの時代も、昔を知りたかったら昔の音楽を聴くという感じで、少なからず時代とリンクしている部分は必ずあるっすね。世の中が暗いから俺も暗くなっちゃった(笑)Yamie的にはどう?
YamieZimmer - 明るくないもんなぁ...。
SANTAWORLDVIEW - 全く明るくないっすよ(笑)幸先が暗すぎて、霧がかかって見えない感じに自然となっちゃった。その中でもビートをピックアップして、メロディがあって、暗いだけじゃなくてスキルがある感じも見せたりしましたね。
- 「歌詞でスランプになった時期があった」と言っていましたが、それはレベルを上げるためにスランプになったということですか?
SANTAWORLDVIEW - そういうことですね。Yamieも、みんなそうなんですけど。
YamieZimmer - ちょっとハードルが高くなって、自分に満足出来なくなったんですよね。
SANTAWORLDVIEW - 完全なる自己満足というか、要するに「これでいいのかな」って。
- ちなみに、今回の歌詞で書き直したりした曲ってありますか?
SANTAWORLDVIEW - 書き直した曲は...書いたのは全部バチっときたもので、ダメなやつは自然とボツになってる。だからちょくちょく書き直してますけど、書くときはバーンと書けますね。時とタイミング、マインドや環境がバチっと来たときはヤバいリリックが降ってくるので、その期間がちょっと長かった。EPを出して色んなことを経験したから、それにちょっと頭が追いつかなかったのかな。吸収時間だったから、それを吸収して消化して、っていうことに時間がかかりました。
- 実際の生活の変化もリリックに落とし込まれてますね。
SANTAWORLDVIEW - どういう風な表現にしようかな、みたいな。より一層リリックにこだわったのは、言葉遣いと言葉遊びっすね。面白くしたいし、面白いけどダサくない、みたいな。他とは違う感じですかね。
- 日本語も前より聞き取りやすくなった。
SANTAWORLDVIEW - そこなんですよ。ほとんど英語使ってなくて、日本語多めにしたっすね。日本語で向こうのフロウに近づけていく。
YamieZimmer - 向こうの曲っぽいよね。
SANTAWORLDVIEW - 日本語がクリアに聞こえるから、まだ俺の理想とするラップではないですけどね。でも聴きやすいし、歌詞の意味も分かるし。歌い方も喉の使い方を変えて、腹から声出す感じにして。声の振り幅も変えて、「これはこういう感じだ」みたいにやったりしました。“Baby What You Want?”では「ベランダでケミ」みたいなサブフックの部分は声高くしてみたり、そういう部分はありました。
- 生活環境も良くなってきてますよね。変化してどうですか?
SANTAWORLDVIEW - 俺は変わってみて幸せですね。昔の彷徨ってた頃の俺は昔の、学校にいる夢とかを見てたんですよ。でもそういうのが無くなって、現状に満足し始めたというか、今のままで良いというか。そういう感覚になって、どんどんマインドが良くなると歌詞も良くなるし、作るのが捗るっすね。超幸せです。Yamieさんは?
YamieZimmer - 早くパソコン買い換えたいですね。
SANTAWORLDVIEW - (笑)そろそろ火吹きそうだもんね。
YamieZimmer - 本当に、使ってたらベーコン焼けるんじゃないかってくらい熱くなるんですよ。
SANTA WORLDVIEW- もっと稼ぎたいっすね。せっかく今こうやって出てきてるんで、どんどんアクションを起こしていけばなんでも出来るかなって。クラブに行くとありがたいことにめっちゃ...。
YamieZimmer - VISIONで自分がブッキングされて、控室に向かっているときに、横にいる女の子が「次YamieZimmerのやつ観に行きたい」って言ってて。そういう感じですよ。
SANTAWORLDVIEW - 最高じゃない?本当に嬉しい。ライブもみんな来てくれるし、ありがとうって心の中で思ってます。どんどん有名になってくっすね。嬉しいです。ライブしてる時が一番分かりやすいですね。地方行ってもどんどん「SANTAー!」ってなるんで。
YamieZimmer - SANTAと違って地方に行かないんであんまり実感は無いですけど。
SANTAWORLDVIEW - でもYamie自体をもっと出かけさせれば、どんどん新しいことできそうだなって(笑)
- 「これはチャレンジしてみよう」というか、「こういうことはやったことなかったんだけどやってみよう」みたいな部分は他にありますか?
SANTAWORLDVIEW - ビートの面でお互いにありましたね。
YamieZimmer - 俺が一人で家で作るというか、話し合いながらやりました。
SANTAWORLDVIEW - 一人で作ったのを持ってきて、スタジオ入ってる間に「ここをこうしてみよう」みたいな。「ドラムパターン変えてみよう」とか、「ちょっとハイハットサボってたけど綺麗に形つけてみたり変化させてみよう」みたいな。あとはミックスの段階で「ここにリバーブかけてほしい」とかをやってましたね。
- ラップについてはYamieくんからディレクションとかはありましたか?
YamieZimmer - いや、なんにもっすね...。俺が好きなフロウのやつは「これ続き書けよ」みたいな。
SANTAWORLDVIEW - Yamieは「オッケーでしょ」みたいな感じでも俺は「いや、違うな」みたいなのが多くて。俺のこだわりが強いから、Yamieは「別にここ俺は入る隙がない」みたいなマインドだったのかもしれないですね。お互いがお互いの部分を進化させていた時期だと思います。
- 曲をボツにするときはどこが気に入らないことが多かったですか?
SANTAWORLDVIEW - マインドっすね。リリックの内容含め、曲やフロウの構成も考えるんですけど、基本はマインドです。聴いて「違うなー」ってなったら違う。でもあんまりボツってないよね「これはこれでいいけど、このアルバムには入らない」みたいな感じが多かったです。
YamieZimmer - 録ったものは、録った段階でも素材が良かったので。素材を良くするために悩んでたっすね。だから歌詞書く時間が大変だった。
- 今はインスタントに曲も作れちゃうし、オートチューンもあるし、ラップをすること自体が難しくなくなったというか。そうした状況の中で差をつけるのが難しいところもあるじゃないですか。でも二人はちゃんと自分らしさがありますよね。
YamieZimmer - あのアルバムに被っちゃうというか、自分たちが日本語ラップに欲しいアルバムが無くて。
SANTAWORLDVIEW - ドープな感じだよね。
YamieZimmer - 一曲目から渋いのが良いなって。逆にトラップトラップした、タイプビートっぽいものを作ってそこに三連で嵌めてくってことも全然いつでも出来るんですよね。前回のEPでちょっとポピュラーなことも出来たんで、今回は自分たちが欲しいやつにしようかなと。
SANTAWORLDVIEW - やっぱり俺自身が未だに聴いてて「歌ってるやん」ってなるんで。
YamieZimmer - 煙いアルバム欲しかったよね。
SANTAWORLDVIEW - 結構みんなキラキラ~って感じで、煙くないんだよね。ちょっとジャズっぽいのも含めて、今回のテイストは煙い感じになってるのかもしれない。でも、そこでも本当に気持ち良いところを突きたくて。“Comfortable”のトラックとかめっちゃ良い感じだし、今までに無いようなやつ。このトラックだったら歌うだろうな、っていう発想。
YamieZimmer - 自分たちの中のヒップホップがこういう感じだった。
SANTAWORLDVIEW - 俺らが高校の時に聴いてたのがこういう感じで、もっと詰めてたりバチバチした感じだったから自然にそうなっちゃったんですよね。
- 個人的にトラックで凄いなと思ったのが7曲目の“S no knee”で。
SANTAWORLDVIEW - あれは『What just happend?』を出してすぐに作った曲でした。横須賀のパイセンの家に行って、マイクセットして「ビート作る」ってなって電気消して、なんか知らないけどめっちゃ焚いて(笑)そんな時に「出来た」って。入りからヤバいじゃないですか。
- このトラックをチョイスするのも凄いと思ったんですよね。
SANTAWORLDVIEW - 結構悩んだよね。
YamieZimmer - 最初「3曲目とかにしよう」ってなって、「それは流石にやめよう」ってなって7曲目です。遠慮して(笑)
SANTAWORLDVIEW - 作ったときからYamieは「これ大丈夫かな...」って言ってたけど、俺的には全然アリで。こんなビート無いし、しかも短いじゃないですか。だからスキットみたいなノリで。結構ベースの鳴りも良いし、曲としてカッコいいなって。
- かと思えば“What Should I Do”とかはちゃんとヒップホップっぽいビートというか。
SANTAWORLDVIEW - YamieZimmerはそっちの方が好きで得意というか。俺らもこれが好きなんで、そっちが主流っすね。要するにラップするってことはそういうことというか。
YamieZimmer - 「お前ちゃんとラップ出来んのか」、っていうのを分からせる曲ですね。
- コンセプトがあってしかもビートメイカーとイメージを共有しているのはいいコンビネーションですね。
SANTAWORLDVIEW - 目に見えるリスナーの反応、ライブやインターネットの反応は分かりやすいですけど、こういうインタビューとかはもっと欲しいというか。ちゃんとした人たちの評価を聞いてみたいっていうのはあります。それ待ちっすね。今回はあんまり「こうしよう」って作ったわけじゃなくて、自分が経験したこと、思っていることをビートに合わせてスピットしていった感じです。それが溜まってああなったっす。
- 今やりたいことって何がありますか?アーティストとして次レベルアップするとしたらどういうことかと。
SANTAWORLDVIEW - 今考えてるんですけど、二人でヤマハ通おうかなって(笑)本当に突き詰めるとそこだなとうか。俺自身もPC買って自分でビート作れるようになって、新しいことにチャレンジしてるんですけど。でも自分が最終的になりたい形になるには、そういう所をちゃんと極めたい。
- じゃあやっぱり、より音楽的になりたいというか。
SANTAWORLDVIEW - 俺はなりたいっすね。もっと良いの作れる気がする。まあ勉強だよね。やりたいのは、もっと色んなアーティストとコラボしたい。俺が好きな人で。
YamieZimmer - パソコンを新しくしてプラグインとかを入れたい。
SANTAWORLDVIEW - 俺は経験することっすね。最近本読み始めたり、筋トレし始めたりよく分からないことをしてます(笑)
- これまであんまり本とか読んでなかったんですか?
SANTAWORLDVIEW - 読んでなかったっすね。ずっとアニメとか映画ばっかりで。でも本読むと結構良いですね。言語野が刺激されて歌詞が書けるようになって。
- どういう本を読んでるんですか?
SANTAWORLDVIEW - 今ニーチェ読んでるっすね。『ツァラトゥストラはかく語りき』っていう。
YamieZimmer - またそんな...(笑)
SANTAWORLDVIEW - いやめっちゃ面白いんすよ(笑)
YamieZimmer - こいつの部屋に聖書ありますよ(笑)
SANTAWORLDVIEW - 昔の人って本当に頭良いんで、今の人たちが出してる自己啓発本なんかクソだと思ってて。だったら哲学読めよ!って。でも本って危ないんですよ。ニーチェも言ってるんですけど、本読む時にしか考えないし。本が誰でも読める時代になったらヤバい、みたいなことも言ってて。間違った知識を植え付けられる可能性もあるんで。だからちゃんと良い本を選りすぐって読むようにしてます。あとは発言や活動に責任感持つようになりましたね。ちょっとツイートしただけでも来るんで。だから間違った知識持ってると恥ずかしいので、勉強したいですね。
- いきなりニーチェ行くのは渋いですよね。
SANTAWORLDVIEW - 頑張ってます(笑)でも結構読みやすいです。
- Yamieくんも今アルバムを作ってるんですよね。
YamieZimmer - そうですね、今考えてるのは2ndアルバムのことです。
SANTAWORLDVIEW - 俺はもうスピットするだけですね。ビートがヤバいんで。
- さっきジャズと言ってましたけど。
SANTAWORLDVIEW - ちょっと近いっちゃ近いというか、そっち寄りではあります。ジャズではないけどまた新しいジャンル、一周回ってジャズ、みたいな、ジャズとは言えないけど...みたいな(笑)でも本当に気持ち良いところを突いてますね。Yamieにしか作れないような感じ。1stのゴツゴツ感を抜いて、より洗練されてる感じです。でもちゃんと聴いたらゴツゴツしてる。昔よりバランスを考えてますね。
YamieZimmer - まだラップを乗せてないけど10曲ビートがあって。全部聴かせたらSANTAはどれでも行けるみたいな感じなんで。
SANTAWORLDVIEW - ビートが全部カッコいいからそこは問題無いっすね。
YamieZimmer - その2ndアルバムに良いのを入れてって感じです。傑作集なんで。
SANTAWORLDVIEW - Yamie的にも俺的にも、今回はいつものメンバープラス他のアーティストにも頼めたら良いなと思ってます。
YamieZimmer - 今回は横乗りのが多いんで、そちらのプロフェッショナルの人たちに頼もうと思っています。
SANTAWORLDVIEW - 俺たちが昔聴いていたような方々に。
- じゃあもっとベテラン勢ということですか?
SANTAWORLDVIEW - 最近来てる人たちもそうですし、ベテラン勢にも蹴ってもらえれば。
YamieZimmer - あんまり言えないんですけど、ベテランの方々に...お願いの仕方というより、ビートで「これ乗ってもらえませんでしょうか」って。それがカッコよかったら、ラッパーだったらマイク持ってもらえると思うんで。
- 『64 Bars』の鎮座ドープネスさんとYamieくんも良い味でしたよね。あのビート出してきたのが面白いなと。
SANTAWORLDVIEW - バチバチっすね。俺も聴いたとき鳥肌立ったっすね。
YamieZimmer - Anarchyさんは俺がブッキングきてから作ってたと思ってたんですけど。
- 実は昔からある曲なんですよね。
YamieZimmer - インスピレーションの元はSlick Rickなんですけど。“I Should Have Done It”とか。あれを見て「こっちだな」と思って。高校生の時に一回“Slick Rick”っていうビートを作っていて。鎮さんにビートを渡すってなったときに、一回パソコンの中のビートを探しまくって。それで封印してたあのビートが出てきて、これを投げろと言わんばかりだったから、「これしかないな」と。「鎮座様へ」みたいなことをプロジェクト名にして送りました。鎮座さんも「“鎮座様”って書いてあったからこれ選んだ」って言ってて。
- (笑)でもあれは正しい選択だったと思います。
SANTAWORLDVIEW - 完璧ですよね。YamieZimmerの幅を見せられたというか。
YamieZimmer - パーカッションはサンプリングなんですけどベースは打ち込みなんで、どうグルーヴ良く行こうかってなったときにああなりました。
- SANTAくんは去年『64 Bars』も『RASEN』も出ましたが、結構リアクションはありましたか?
SANTAWORLDVIEW - めちゃくちゃあるっすね。みんなに「Red Bull見たよ」って言われて嬉しいです。
YamieZimmer - 俺も『RASEN』出たいです。ラッパー枠で(笑)違う人のビートで、最初の4人くらいで囲んでるところやりたいんですよ。
SANTAWORLDVIEW - でも、ビートメイカーもフリースタイルって感じだったり歌詞書いたりして新しいアクションを起こせたら面白いですよね。
YamieZimmer - 『RASEN』はラッパーとしてもビートメイカーとしても、ブッキングいつでも大丈夫です。
SANTAWORLDVIEW - フリースタイルも、もっと新しいこと出来たら良いですよね。Geniusみたいに曲の説明とか。それが出来ればYouTubeにいっぱい出せば稼げるんじゃないですか。
- 日本のラップシーンについて、「ここはこうなって欲しいな」ってことはありますか?
SANTAWORLDVIEW - 昔はめちゃくちゃあったんだけど、俺は今結構どうでもいいですね(笑)昔ほどは気にして無い。
YamieZimmer - 逸材が揃ってると思います。
SANTAWORLDVIEW - 今は今でいいじゃん、というか。本物が増えてきてると思うんで、本物の人と一緒に遊んで俺だけ上に行ければいいなと。バトルとかまだやってるじゃないですか。あれはもう、違う次元なんだなって感じ。だからあまり見ないようにしてます。強いて言うなら、どんどんヒップホップの客層が広がったらRolling Loudみたいなフェスが出来ると思うんで。
YamieZimmer - どっかのお金持ちが「ヒップホップやばいね!」とか言って投資してフェスとか出来ればいいですね。
SANTAWORLDVIEW - この前Yamieとかとレコーディングしてて、JロックとかJ POPの最近来てる奴みたいなのがテレビで流れてたんですよ。めちゃくちゃクソなんですよ(笑)「こんなに金かかってるのにこんなにクソなんだな」って。「もっと出来るんじゃないの?」っていうことばっかだったんで、もっと世の中がヒップホップ求めてるような気もして。もっとガッチリいけるっすね。
YamieZimmer - 今の日本のラップシーンはカッコいいと思います。バトルの人たちはあんまり好きじゃないです。
- そこは共通の認識(笑)。
SANTAWORLDVIEW - まだやってるんだ、みたいな感じですよね。それでお金儲けやめろよ、って思いますけど。
YamieZimmer - あれはスポーツなんで、俺らには関係ない。
SANTAWORLDVIEW - 自分たちがやってることは芸術っすね。質を下げるようなことはしないで欲しいです。
- じゃあ、最後にワンマンに向けてコメントを頂けますか?
SANTAWORLDVIEW - 今回のワンマンは初めてなんですけど、自分なりにいつもと違う世界観を見せれれば、と思います。取り敢えずみんなに来て欲しいっすね。
YamieZimmer - なんかさ、フリースタイルとかやんないの?ワンマンで。
SANTAWORLDVIEW - えっ?やんないから流石に(笑)
YamieZimmer - 最近、ドキドキして胸が苦しくなるぐらいフリースタイル上手いんですよ。ビックリして。
SANTAWORLDVIEW - スランプ抜けたからね。1時間あるんでフリースタイルもアリだと思いますね。お前はワンマンに向けて意気込みある?
YamieZimmer - 10分間のダンスショーケース(笑)
SANTAWORLDVIEW - アリじゃね?(笑)
YamieZimmer - ヘッドスピンの練習しときます。
SANTAWORLDVIEW - ワンマンは今まで見たことないぐらい、派手にやりたいですね。自分にとっての挑戦って感じです。
- ありがとうございました。
Info
タイトル:SANTAWORLDVIEW “Sinterklass” RELEASE LIVE
日程:4月9日(木)
会場:WWW
時間:OPEN / START 19:00
チケット:ADV ¥2,300
出演:SANTAWORLDVIEW / YamieZimmer / masahito / and more
Flyer Artwork & Design : IK
チケット発売 : e+ / ローソンチケット[L:76019] / LINEチケット ※2月21日(金)20:00〜発売
SANTAWORLDVIEW 「Sinterklass」
Tracklist:
1.The silence of the lambs
2. Baby What You Want ?
3. What Should I Do
4. Pain in my brain
5. Nightmare
6. BLUEFACE
7. S no knee
8. Comfortable
9. Cherubic Innocence
10. Educate
11. Ishiki