【インタビュー】加藤ミリヤ『M BEST II』|「どメジャーなマイノリティ」の15年を振り返る

加藤ミリヤがキャリア15周年を総括するベストアルバム『M BEST II』を本日リリースした。今回は彼女の足跡を振り返りつつ、彼女が現在にいたるまで何を考えていたのか、迫ってみた。DEV LARGEとのレアなエピソードや「ディア・ロンリーガール」に関する当時の気持ちも話してくれた。

取材・構成:宮崎敬太

本当のミリヤは斜めから見ないとわからない

- キャリアのこのタイミングでベストアルバム「M BEST II」をリリースされた理由を教えてください。

加藤ミリヤ - 今の世の中って本当にCDが売れなくて。私自身も新しい音源はサブスクで聴くことが多い。しかもベストアルバムということに限っていうと、プレイリストを作れば誰でもベストアルバムみたいなものが作れちゃう。そういう意味ではCDでベストアルバムを出す意義ってどんどん希薄になってきてる。でも個人的には今年で15周年を迎えることができたこともあり、自分の活動を一旦コンパイルしたいという気持ちがあったんですよ。それで今回、CDで『M BEST II』をリリースすることにしました。でももしも(15周年が)来年だったら、CDでは出さなかったかもしれない。

- 今回のアルバムジャケットは藤原ヒロシさんが手がけていますね。

加藤ミリヤ - 2011年にリリースした『M BEST』は、VOGUE JAPANにアートワークを監修してもらったんですよ。だから今回は『M BEST』に匹敵するか、それ以上のものを作りたくて。それで「藤原ヒロシさんにアートワークをお願いできないかなー」と漠然と考えてました。ヒロシさんとのつながりはあるけど、ものすごく親しいわけじゃないし、そもそもものすごくお忙しそうじゃないですか? Instagramを見ててもいつ日本にいるかわからない感じだし。だからダメ元でお願いしたら、速攻で「いいよ」って(笑)。

 - 藤原ヒロシさんを起用した意図はどんなところにあるんでしょうか?

初回盤ジャケット
通常盤ジャケット

加藤ミリヤ - 今作のアートワークではジェンダレスな雰囲気を出したかったんです。ヒロシさんのビジュアルには独特の世界観があるから。それで最初に打ち合わせした段階で、ヒロシさんが特殊フィルムを使いたいと提案してくれました。あと『M BEST』がモノクロだったので、今回も写真はモノクロにしようとか。それで私からは「ジェンダレスな衣装を着たい」と伝えました。今回の作品では多様性や性別を超えた価値観を表現したくて。さらに初回盤は歌詞が一部しか歌詞が載ってなくて、私が気に入った歌詞だけを抜粋してアートブック風にデザインされてます。すべての歌詞はQRコードを読むとデジタルで見られるという仕様にしました。やはりこのご時世にわざわざCDを出すなら、それくらいやるべきだと思いましたし。

 - 今回のジャケットは正面から見るとぼやけてるけど、斜めから見るとちゃんと見えるというものですね。

加藤ミリヤ - うん。ヒロシさんは「15年もキャリアがあるけど、本当の加藤ミリヤは斜めから見ないとわからない」と言ってましたね。

 - それはかなり的を射た表現ですね。今回の『M BEST II』を改めて聴いて思ったのは、ミリヤさんはキャリアの相当早い段階から「自分らしさ」「生きづらさ」「多様性」というメッセージを歌っていたんだな、ということです。

加藤ミリヤ - そこに関しては私自身も「理解されている」という気持ちはあまりないですね。ちょっとでも人と違うことをすると攻撃されてしまう。私は目立ちたいから人と違うことをするんじゃなくて、単純にその時々で一番自分らしいと思うことを選択してるだけなんですけどね。私はみんなが「好き」と思うものやことにしっくりこない性質の人間なんですよ。なのにドメジャーなところで音楽をやってるという、このアンバランスさ(笑)。昔は「なんでここにいるんだろう」と思うことが多かったけど、いつからか「その違和感こそが自分らしさなんだな」と思えるようになりましたね。

"ディア・ロンリーガール"でギャルのファンが増えたことがきっかけ

 - それはいつ頃だったんですか?

加藤ミリヤ - 3枚目のシングル"ディア・ロンリーガール"の頃(2005年)かな。1〜2枚目のシングルのジャケットは、レコード会社の当時の担当の人と相談して茶髪にしたんですよ。茶髪は当時最も女の子に流行ってた髪型ですよね。でも私はあまり好きじゃなくて。17歳だったんですけど、学校のロッカーで「こんなのあたしじゃない」って泣いてました。そしたらECDさんの「ロンリーガール」を使わせてもらえることになって。あの曲に当時の私の怒りを全部ブチ込むことができたんです。そこから「自分がどう見られるか」より「何を見せたいか」って思うようになりました。なっがい爪をつけたり、美容院で金髪にしてもらったり(笑)。

 - "ディア・ロンリーガール"を出した当時はどんな反響がありましたか?

加藤ミリヤ - これは時代だなーと思うんですが、あの曲は当時ダウンタウンさんがやってた音楽番組『HEY!HEY!HEY!』のエンディングテーマになったんですよ。これってあの頃はものすごく大きいことで。レコード会社のスタッフが沸きに沸いてたのをよく覚えています。実際、『HEY!HEY!HEY!』はすごい人気番組だったから、新人として異例の抜擢だったみたい。おかげ様で、あの曲から同世代の女の子が私の曲をたくさん聴いてくれるようになりました。実はデビュー当時は、"夜空"でBUDDHA BRANDさんの"人間発電所"をサンプリングさせていただいた影響もあり、ファンの大半はコワモテのBボーイだったんです(笑)。でもこれって大きくて。男性ファンが多いと「私は男に見られてる」って意識にどうしてもなっちゃうんですよ。でも同世代の女の子が聴いてくれてるなら、そこを気にしなくていい。だいぶの肩の荷が下りましたね。自由になれたと思う。アイドルじゃないから恋愛も自由だし。

 - なるほど。かなり早い段階で、アーティストとして自分らしさを追求していたんですね。

加藤ミリヤ - 実はデビュー当時の私はそんなに大きなプロジェクトではなかったんですよ。デビューシングル『Never let go / 夜空』を出した時なんて、レコード会社の社長は私のこと知らなかったんですから(笑)。そんな感じだったけど、2ndシングルにはタイアップがついたんです。その曲はめちゃくちゃポップで。私は全然好きじゃなかった。嫌だったけど、当時の担当に「私、この曲全然好きじゃないけど、売れるんですか?」って聞いたら「売れる」って断言されたので、その曲でやることにしたんですよ。しかも当時の私は曲が作れなかったし。でも全然売れなくて。そこで吹っ切れたんですよ。「私は大人の言いなりにならない」と決めたので、"ディア・ロンリーガール"はかなり好き勝手やりました。しかもそれが結果的にすごく売れたんです。ある意味ラッキーだったと思います。で、私は「私が良いと思うものが売れる」って思い込んじゃったんです。

 - しかし加藤ミリヤさんがアーティストとしての自覚を持つきっかけがECDさんだったというのも数奇な運命を感じますね。

加藤ミリヤ - 確かに。"ECDのロンリーガール feat.K-DUB SHINE"をカバーするというアイデアは、当時のわたしが女子高生だったというのも大きく関係してますね。ECDさんの曲はコギャル時代(90年代後半)の女子高生を歌ったものなんです。私のひと世代上の話だったから、正直最初は「ふるーい」とか思ってました(笑)。でも何回か聴くうちにその根っこにある部分に共感できて。今思うと恐れ多くもですけど、あの曲に描かれたストーリーをわたし世代にアップデートさせたいと思ったんです。さらに言うと、私自身にその世代の女子高生に対する憧れてもありました。当時のコギャルは援助交際とかが問題になってたけど、日本のカルチャーの中心だったんですよ。彼女たちが良いと思うものを企業が商品化したり、テレビで取り上げたり。ブランド力もあって、本当に無敵だった。10個下の私からすると援助交際の切なさより、むしろコギャルの強さを感じていて、カッコいいものだった。しかもあの頃の私は、自分たちの世代が無敵って思ってたから、カバーさせてもらったという部分がありますね。

 - 当時の加藤ミリヤさんの若さ故のエネルギーを感じさせるエピソードですね。

加藤ミリヤ - あの頃は燃えてましたからね。悲しいかな、さすがにあのメラメラしてた頃には戻れない(笑)。私は自分より下の世代の子がすごく良い子に見えてたんですよ。やんちゃな子が少ないというか。バカな若者の最後の世代というか。そしたら最近YOSHIくんみたいな子が出てきて。彼には私が当時持っていたメラメラ感を感じる。なんかもうめちゃくちゃやってほしいです。

今の私の音楽を聴いてくれる人に、私の曲は届いてない。

 - 15年のキャリアの中で、音楽シーンはドラスティックに変化しましたね。

加藤ミリヤ - 常に難しさしか感じてないですよ。CDのあと、iTunesが出てきて、YouTubeの次はサブスク。確かにビジネスという面で音楽を取り巻く環境は大きく変化したけど、それ以上に人の心に何か訴えかけることって本当に難しい。毎回すごい計算してるし、失敗もするし。その意味で言うと、今はランキングというシステムが崩壊してると思う。アーティストからすると、何を以って人の心に届いたかを判断するツールすらない状況なんですね。極端な話「新曲を出すよ」って情報もコアファンにしか届かないし。そうなってくると、大多数の人に向けて、というよりコアファンのために音楽を作るようなマインドにはなってきてると思いますね。

 - 特に強く感じたのはいつ頃ですか?

加藤ミリヤ - ここ2〜3年ですね。状況が動いてるということは感じてたけど、本当に最近になってそれが顕著になったと思う。例えばオリコンで1位を獲ってる作品の実売を見てみると数千枚なんですよ。そうなると、これはビジネスとして成立しない。ものすごい危機感を感じました。私が始めた頃の認識としては、音楽って自分がカッコいいと思うことでメイクマニーできる職業だったんですよ。でももしかしたら最近の若い子たちは「音楽で儲ける」みたいな概念がないのかもしれないとも感じましたね。私の感覚では、純粋な音楽愛や表現行為だけでは、正直モチベーションを長く維持することができない。職業として。目に見えた評価や、最低限のお金はほしいし、新しいことをやるためには、時としてお金も必要になるから。

 - 僕らリスナーからするとアーティストはクリエイティブなものだけど、皆さんにとっては同時に生業でもありますからね。

加藤ミリヤ - うん。私はちょっと不安症なところもあるから、どうしても気になっちゃう。

 - 先ほどミリヤさんは「コアファンが大事」とおっしゃってましたが、おそらくミリヤさんのコアファンは初期から応援してる人が多い。でもそういう人たちがミリヤさん自身が好きなKelelaやJorja Smithのようなテイストを好きになってくれるか、というとそれもまた難しそうですよね。

加藤ミリヤ - 私自身もコアファンの人たちが私と同じ感覚だとは思ってなくて。聴く人が私を「J-POPのアーティスト」と捉えていると、今の私の音楽性をすべて受け入れてもらうのは難しいと思う。とはいえ、一方で私自身も自分を「J-POPのアーティスト」であると認識してる。そこにアンビバレンスがあるんですよね(笑)。私もファンに甘えてる部分はある。「私がどんな音楽を作っても付いてきてほしい」っていう。これは期待でもあるかな。ちょっと前までは、メジャーで活動する日本のアーティストの大原則として「売れなくてはいけない」という感覚が自分の中にはあった。売れるとはつまり、コアファンからさらに広い層に買ってもらうということ。そのために自分の音楽性をマイルドにしてた部分は確実にある。でもそういうのを何作か続けたけど、実売は全然変わんなかったんです。だったら好きなことやっちゃおう、と。無理したくなかったし。だから、前作『Femme Fatale』でやりたいことをやったんですよ。

 - 『Femme Fatale』はどんな評価でしたか?

加藤ミリヤ - 私のところにはあんまり届いてこなかったな。ということは、リスナーにも伝わってないってことだと思う。そこはちょっと残念でしたね。

 - そうなんだ……。『Femme Fatale』は多様性を大事にする現在の世界の風潮とものすごく合った作品だと思っていたので意外です。Netflixの『クィアアイ』や『ルポールのドラアグクィーンレース』が好きな人には刺さる作品だと思ったんですけどね。

加藤ミリヤ - たぶん『クィアアイ』とかを観てる人たちがいるところに、私自身が届いてないんですよ。これからは自分からそういうところに積極的に出て行って、知ってもらう努力をしたいですね。極端な話、藤原ヒロシさんにアートワークをお願いしたもうひとつの理由はそこにもありますから。ヒロシさんの感覚、つまりそれは彼自身が実はマイノリティの感性で活動してるということを理解して、その上で私の作品のアートワークをやることに「面白いね」と思ってくれる人に聴いてもらいたいというのもあったんです。今の状況では、せっかくがんばって作っても全然聴いてもらえない。

 - 実は僕は『M BEST II』のリリースはヒロシさんのインスタで知ったんですよ。

加藤ミリヤ - 効果あった!(笑)

 - では、そういった状況を踏まえて、ミリヤさんは今後の日本にどのような感覚を抱いていますか?

加藤ミリヤ - 私はかなりポジティヴです。みんなが違う服を着てるのが当たり前になってくると思う。私は子供の頃から「私は周りの子となんか違うな」って思ってた。しかもそれは性差とかではなかったから、目に見えない分、複雑とというか自分自身も何がおかしいのかがよくわからなくて、結果それが生きづらさになったような気もします。でもそういう答えのない感覚があったからこそ、私は歌手になったんだと思う。そんな自分を受け入れてくれる場所だったんですよね。そういう意味では、最近の状況には驚いていますよ。「私と同じようなこと考えてる人がいるんだ!」って。みんなが同じものを好きとは限らないじゃんってことは、もっともっと広まってほしいですね。

DEV LARGEとの思い出

 - 今回の『M BEST II』には"夜空 ~DO THE BOBO JAMES RMX. ~ feat. ILLMATIC BUDDHA MC'S"が収録されていますね。

加藤ミリヤ - 私はデビュー当時、DEV LARGEさんに本当にかわいがっていただいたんですよ。音楽のいろんなことを教えてもらいました。2015年にDEV LARGEさんが亡くなってしまい、それから当時のことをよく思い出してたんです。同時に私なりに追悼したい気持ちもあって。それでこの曲を思い出したんです。このバージョンはCDデビュー前に数量限定でリリースしたアナログ盤にしか収録されてないんですよ。音的にもかなり攻めた内容だから、これまであまり日の目を見ることがなかったんです。でもDEV LARGEさんの声も入ってるし、このタイミングでいろんな人に聴いてもらいたいと思って、今回入れさせてもらうことにしました。

 - 2004年リリースということは、すでにDEV LARGEさんがあまりラップをしなくなってた頃の曲ですもんね。かなり貴重だと思います。ちなみにミリヤさんにとってDEV LARGEさんはどんな人でしたか?

加藤ミリヤ - 15歳の時初めて会ったんですよ。オファーをしたら「とりあえず新宿の歌舞伎町にあるルノアールに来い」と、私と担当の二人が呼び出されたんです(笑)。歌舞伎町のルノアールは当時のDEV LARGEさんのお気に入りスポットだったみたいで。打ち合わせはほとんどそこでやってたみたい。しかもそのお店の内装がすごいんですよ。今も同じかわからないけど、当時はいわゆるルノアールと聞いてみんなが想像する場所じゃなくて、なんか池とかがあってタランティーノの『キル・ビル』にも出てきそうな、ノワールな空間だったんです。担当からは「この打ち合わせで一緒にやるのか、やれないのか決まるから」みたくすごい脅されてましたね(笑)。緊張しすぎてて、その時のことはよく覚えてないんですけど、唯一記憶にあるのは「ミリヤはFoxy Brownとか聴く?」って聞かれたんですよ。私もカマさなきゃと思って「Lil Kimのほうが好きです」と答えたことですかね(笑)。

 - いいエピソードですね!

加藤ミリヤ - 私の音楽の好みとか、担当の説明を聞いてるうちにDEV LARGEさんは「でさ、ミリヤは結局何がやりたいわけ?」って言われたんです。それで「あの……、できれば"人間発電所"か"ブッダの休日"のカバーがやりたいんですが……」ってビビりながら言ったら、「そんなの簡単じゃん」って言ってくれてすぐにサンプリングの許可してくれたんです。無事に"夜空"がリリースされた後、リミックスを作りたいという話になったんです。しかもそのレコーディングも突然決まって。私はブッダの三人と同じ場所にいるというだけで、ものすごく緊張しちゃって、一言も喋りませんでしたね(笑)。この時はNIPPSさんも本調子じゃなかったんですよ。でもDEV LARGEさんが励ましたりして。私も「ミリヤ、ラップできるでしょ」ってむちゃぶりされて。もちろんやったことなかったけど、断れる雰囲気じゃなかったから、その場でリリック書いて、知ったふりしてラップしましたね(笑)。そこから「ここは英語のほうがいいね」「ここは違うメロディにしようか」とか教えてくれて。DEV LARGEさんは本当に優しいんですよ。"夜空 ~DO THE BOBO JAMES RMX. ~ feat. ILLMATIC BUDDHA MC'S"では、そんな懐かしい16歳の私のラップを聴くことができます。

 - 当時のミリヤさんはどんな子供だったんですか?

加藤ミリヤ - 負けなくないって思いの強い鼻っ柱の強い子供だったと思いますね。でも家はその反動で暗かったですよ。二面性があったんですよ。そのモヤモヤを歌詞にしてたんです。

次はヒップホップをやりたい

 - ミリヤさんにとってのラブソングとは?

加藤ミリヤ - スイーツじゃねえぞって感じ(笑)。つまり「好き好き!」みたいなライトな曲じゃなくて、限定的な人に猛烈に刺さるような曲を書いてみたいかな。そのトピックスを突き詰めまくって、最終的に普遍的なレベルにまで到達してしまうような。

 - 「ほんとの僕を知って」は結婚後初の楽曲ですよね?

加藤ミリヤ - 実はこの曲、1年くらい前に書いた曲なんですよ(笑)。私出産することがわかってから、自分がどういう状況になるのかまるでわからなかったので、不安になって曲を録りためてたんですよ。"PARADE"、"愛が降る"なんかもその時に録り溜めた曲のです。ちなみに"ほんとの僕を知って"に関しては、出産後めっちゃハッピーな曲をリリースすると思いきや、めっちゃ暗いっていうのをやりたかった。今の私にはそういうの必要ない。実は出産後はまだ一度もレコーディングしてないんですよ。家で簡単な作曲くらいはしてるけど。いろいろ落ち着いたら早く制作したいです。

 - どんな曲をやりたいですか?

加藤ミリヤ - ヒップホップをやりたい、絶対。

 - では最後に最近好きなアーティストを教えてください。

加藤ミリヤ - 実は最近出産があったこともあり、あまり新しい音楽を聴いてないんですよ。でもよく聴いてるのは椎名林檎さん。林檎さんとはベスト盤仲間であり、同じジムに通ってる筋肉仲間でもあるんです。わたしがちょっと辛い時とか、林檎さんにメールするとめっちゃ励ましてくれます(笑)。林檎さんのベスト盤からだったから"旬"、あと2008年にリリースした『私と放電』に収録されてる"眩暈"がすごく好きですね。


椎名林檎 - "旬"

 - 椎名林檎さんのベスト盤といえば、リード曲"浪漫と算盤 LDN ver."で宇多田ヒカルさんと共演されてましたね。ミリヤさんにとって宇多田ヒカルさんはどんなアーティストですか?

加藤ミリヤ - もうね、めちゃくちゃ好き。そもそもオーディションで宇多田ヒカルさんの"Automatic"を歌ってますから。前回の『Laughter in the Dark Tour 2018』も二回行きましたし。宇多田ヒカルさんのことをリスペクトしてる日本の歌手は本当にたくさんいると思うけど、私、誰にも負けない自信ある。それくらい好きで尊敬してます。

Info

▼2019年11月27日(水)リリース加藤ミリヤ『M BEST Ⅱ』▼
CDご購入はコチラ→ https://smr.lnk.to/ty6KVWN
UPPER SIDE ダウンロードはコチラ→ https://smr.lnk.to/4z2xqWN
BALLAD SIDE ダウンロードはコチラ→ https://smr.lnk.to/wXLF6WN
UPPER SIDE サブスクExtra Editionはコチラ→ https://smr.lnk.to/MX7q_WN
BALLAD SIDE サブスクExtra Editionはコチラ→ https://smr.lnk.to/7Le4bWN

■初回生産限定盤(2CD+1DVD) SRCL-11333~11335 ¥7,273+tax
・豪華フォトブック全40P
・期間限定『Digital Lyric Book』アクセスパス封入
*初回盤には収録楽曲の歌詞カードが封入されておりません。
封入されている『Digital Lyric Book』アクセスコード付きチラシをご利用ください。
開設期間は2019.11.26(火)〜2022.11.25(金)となります。
・オフィシャルファンクラブ/モバイルファンクラブ会員限定
スペシャルコンテンツアクセスコード付きチラシ封入

■通常盤(2CD Only) SRCL- 11336~11337 ¥3,636+tax
・歌詞ブック全40P
・※初回限定仕様にのみ、オフィシャルファンクラブ/モバイルファンクラブ会員限定
スペシャルコンテンツアクセスコード付きチラシ封入

※2形態共通 ※”☆”の楽曲はサブスクExtra Editionにのみ収録
DISC1: UPPER SIDE
1. HEART BEAT
2. Love Forever(加藤ミリヤ×清水翔太)
3. SAYONARAベイベー feat. SKY-HI
4. 今夜はブギー・バック feat. 清水翔太&SHUN
5. 夜空 ~DO THE BOBO JAMES RMX.~ feat. ILLMATIC BUDDHA MC'S
6. 新約ディアロンリーガール feat. ECD
☆     このままずっと朝まで
7. AIAIAI
8. EMOTION
9. FUTURE LOVER-未来恋人-
10. UNIQUE
11. PARADE
12. ROMANCE
13. FASHION
14. 眠れぬ夜のせいで
15. With U
16. I miss you
☆     夜空

DISC2:BALLAD SIDE
1. Aitai with 清塚信也
2. 最高なしあわせ
3. 愛が降る
4. Love is... 2019
5. Lonely Hearts
6. 神様
7. リップスティック
☆     LALALA feat. 若旦那
☆     ジョウネツ
8. ほんとの僕を知って
9. 少年少女
10. LOVERS partII feat.若旦那
11. True
12. Want You Back
13. Funny Love
14. 天国のドア
15. どこまでも ~How Far I'll Go~(エンドソング)
☆     X.O.X.O.
16. 素晴らしき人生
17. Loveland

※初回生産限定盤のみ
1. HEART BEAT
2. 今夜はブギー・バック feat. 清水翔太&SHUN
3. AIAIAI
4. ROMAN
5. リップスティック
6. FUTURE LOVER-未来恋人-
7. どこまでも ~How Far I'll Go~(エンドソング)
8. 最高なしあわせ
9. 愛の国
10. 幻
11. I HATE YOU
12. 顔も見たくない feat. JP THE WAVY
13. 新約ディアロンリーガール feat. ECD
14. ピース オブ ケイク―愛を叫ぼう― feat. 峯田和伸
15. 少年少女
16. YOU... feat. 仲宗根泉(HY)
17. LOVERS partⅡ feat.若旦那
18. Destiny
19. WALK TO THE DREAM
20. ROMANCE
21. 愛が降る
22. ほんとの僕を知って
23. LOVE STORY(加藤ミリヤ×清水翔太)
24. Sakura Melody(加藤ミリヤ×清水翔太)
25. Love/Affection
26. EMOTION (Original ver.)
27. Lonely Hearts
28. 神様

▼『M BEST Ⅱ』ショップ別購入者特典▼
※詳細はオフィシャルサイトのインフォメーションをご確認ください
https://www.sonymusic.co.jp/artist/Miliyah/info/510246
※全ての特典は、数量限定・予約者優先の先着順となります。

RELATED

【インタビュー】DYGL 『Cut the Collar』| 楽しい場を作るという意味でのロック

DYGLが先ごろ発表したニューEP『Cut the Collar』は、自由を謳歌するバンドの現在地をそのまま鳴らしたかのような作品だ。

【インタビュー】maya ongaku 『Electronic Phantoms』| 亡霊 / AI / シンクロニシティ

GURUGURU BRAIN/BAYON PRODUCTIONから共同リリースされたデビュー・アルバム『Approach to Anima』が幅広いリスナーの評価を受け、ヨーロッパ・ツアーを含む積極的なライブ活動で数多くの観客を魅了してきたバンド、maya ongaku

【インタビュー】Minchanbaby | 活動終了について

Minchanbabyがラッパー活動を終了した。突如SNSで発表されたその情報は驚きをもって迎えられたが、それもそのはず、近年も彼は精力的にリリースを続けていたからだ。詳細も分からないまま活動終了となってから数か月が経ったある日、突然「誰か最後に活動を振り返ってインタビューしてくれるライターさんや...

MOST POPULAR

【Interview】UKの鬼才The Bugが「俺の感情のピース」と語る新プロジェクト「Sirens」とは

The Bugとして知られるイギリス人アーティストKevin Martinは、これまで主にGod, Techno Animal, The Bug, King Midas Soundとして活動し、変化しながらも、他の誰にも真似できない自らの音楽を貫いてきた、UK及びヨーロッパの音楽界の重要人物である。彼が今回新プロジェクトのSirensという名のショーケースをスタートさせた。彼が「感情のピース」と表現するSirensはどういった音楽なのか、ロンドンでのライブの前日に話を聞いてみた。

【コラム】Childish Gambino - "This Is America" | アメリカからは逃げられない

Childish Gambinoの新曲"This is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。

Floating Pointsが選ぶ日本産のベストレコードと日本のベストレコード・ショップ

Floating Pointsは昨年11月にリリースした待望のデビュー・アルバム『Elaenia』を引っ提げたワールドツアーを敢行中だ。日本でも10/7の渋谷WWW Xと翌日の朝霧JAMで、評判の高いバンドでのライブセットを披露した。