Rejjie SnowがSSENSEのインタビューで今の音楽の消費のされ方は「ファーストフードみたい」と語る
デビュー作『Dear Annie』をリリースしたアイルランド人のラッパーRejjie Snowが、SSENSEのインタビューに登場している。
人気レーベル300 Entertainmentに所属するRejjie Snowは、Kendrick Lamarの前座も務めるアーティストとなったSnow。アイルランド人でありながらここまで上り詰めたアーティストは異例だ。
彼はダブリンで生活していた少年時代について、「かなり普通の子ども時代だった。多くの時間を外でサッカーをして過ごしてた。問題児だった。イタズラばっかりしてたんだ。それに、たくさん歌ってた。George Michael)とQueenを聴いて育って、おふくろのために、「トップ・オブ・ザ・ポップス」の真似をしたりした」と振り返る。さらに大事だったこととして「子どもの頃はナイジェリアの親戚の所に行ったりもした。自分のルーツを自分の目で確かめるのはいいことだったよ。たくさんのことを学んだ。美しい所で、ナイジェリアの精神からはインスピレーションを受けてる。食べ物も美味しいし、雰囲気もいいし、音楽もいい。20代のうちに、もう一度あそこに戻る日が待ちきれないよ」と自身のルーツであるナイジェリアに想いを馳せている。
アイルランドのヒップホップシーンに属しているつもりがないというSnowは、16歳で引っ越したアメリカのフロリダについてはこう語る。「あそこに存在する人種差別。俺の言う意味わかるかな、本当に不安定な場所なんだ。人々は俺がアイルランド人であり、かつ黒人であることにショックを受けてた。それまで考えたこともなかったけど、アメリカでは、それが話題になるんだ。繰り返しになるけど、これは、あそこの人々にきちんと教えるべきことだ。俺がその役割をやるしかないんだから、これでいいんだ」と、アメリカで経験したことについて話す。
「音楽はアイデアをひらめかせるもの。音楽は革命を起こす。アメリカの警察の残忍性を歌った「Crooked Cops」っていう曲を作った」と話すSnowは、社会問題に関心のあるアーティストに注目が集まらない現状については「今では何もかもがメインストリーム寄りだから。いい音楽を探り当て、プロモーションして、シェアして、吹聴してまわるばかりだ。音楽の消費のされ方も、もう以前とは違うものになってる。ファーストフードみたいなんだ」と批評している。
他にも大きな影響を受けたダブリンのグラフィティカルチャーについて語っているRejjie SnowのSSENSEのインタビューはこちらから読むことができる。