2017 Best Or Worst by トリプルファイヤー
早いもので2017年も、もう12月。今年も音楽、ファッション、それぞれのシーンの内外で様々なトピックが生まれた1年だったのは間違いなし。そんな1年をFNMNLに振り返る企画『2017 Best Or Worst』。アーティストやデザイナー、ショップオーナーなど様々なジャンルで活躍する方々に、個人的なベスト、もしくはワースト、もしくはその両方をピックアップしてもらい激動の2017年を回顧する。
メンバーはみな性格が良く、友達が多いバンドのトリプルファイヤーによる2017年のベストは?
2017 Best by 吉田 靖直(vocal)
ピーターバラカンさん監修の『LIVE MAGIC!』というフェス
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世界各国の未知の音楽を聴くことができた。こういうラインナップのフェスは他にないと思う。はじめて見るいろんなミュージシャンにワクワクできて嬉しかった。今年は縁あって出演させてもらえたけど、お金に余裕があれば普通に来年も見にいきたい。
2017 Best by 鳥居 真道(guitar)
けみおのYouTube
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例年のごとく今年もまたままならなかった。何が?といえば生きること全般が。物事が自分の思った通りに進んでいくことなどないに等しい。最後にがっかりすることが目に見えているから端から何かに期待したりしない。そのように心がけている。
ただし何事にも例外はつきもので、やることなすこと全てがうんざりするような結果に終わるわけでもなければ、嫌なことばかりが我が身に降りかかるわけでもない。思わず小鼻がぷくりと膨らんでしまうような嬉しい出来事もある。あることにはあるがそういうものに慣れていないからどことなく居心地悪く感じてしまう。
温泉に浸かったらさぞ気持ちが良いだろうなあと想像し遠くまでわざわざ足を伸ばしてみたものの、実際に湯に浸かれば10秒も経たぬうちに湯船から上がりたくなってしまう。なぜなら熱いから。嬉しいことも同様に、現実のこととして直面すると心がかき乱されてしまって落ち着かない。一刻も早くその場から立ち去りたくなってしまう。よく噛まずに飲み込んでしまう。
このような態度でずっと生活しているから度々心が死ぬ。今年も長いこと死んだままの心であったが7月以降血色が良くなった。けみおがYouTubeで公開している動画を繰り返し見ているうちに心が息を吹き返したのだ。
他人が何と言おうと自分の好きなことを好きなだけ好きなようにやったら良い。邪魔するやつは上にスワイプして消しちゃうのがウチらのルールだよねって言うてます。けみおに対しスライ風に感謝を述べたい。"Thank you for letting be myself again"。泣いた。
2017 Best by 山本 慶幸(bass)
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前年に、指折りの傑作『日本誕生』リメイクに踏み切り(個人的にはファイナルファンタジー7のリメイクくらいの衝撃)、さてその後どうなるのか?とヤキモキして迎えた今年のオリジナル作品でしたが、全てが杞憂に終わり、ついでにお釣りが出るほどの大満足の内容でした。
未知なるものへの止まらない好奇心とそこに足を踏み入れるちょっと怖い感じの配合加減は、かつて子どもの頃にVHSで繰り返し見た藤子・F・不二雄先生ご存命の時期の作品にとても近く、親に連れられて映画館に来たであろうキッズたちは今作を子どもの頃に見ることが出来てちょっとうらやましいなとさえ思ってしまいました。
そして、言葉が通じなかろうが距離や時間がどれだけ離れていようがもはや人間じゃなかろうが誰とでもとりあえず仲良くなり理解しようとする、困っていたらドラえもんも駆使して全力で助けるというのび太のカッコいい姿勢や、のび太とドラえもんの特別な関係性などドラえもん映画の中核をなしている部分は今も昔も変わりません。
「映画になるとジャイアンっていいやつになるというあるある」「声優が変わってからのは自分の知ってるドラえもんじゃないわ」で止まってる人たちにも見ていただきたい最新型のドラえもん映画です。
2017 Best by 大垣 翔(drums)
9月18日の阪神VS広島戦
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今年は応援する阪神タイガースを現地で応援する機会にあまり恵まれなかったが、帰省ついでに足を運んだこの甲子園での一戦は、今年の自分の中でのベストゲームといえる。
遡ることこの日の2日前。セ・リーグは今年も広島の躍進が続き、優勝マジックも順調に消化。9月16日には優勝マジック1で迎えていた。
またパリーグもホークスが残りマジックを1としており、「セパ同時日優勝か?」と野球ファンも首位の両チームの勝敗に注目していた。
この日ホークスはライオンズに勝利し優勝を決定させたが、カープはなんとスワローズに逆転負けを喫し優勝を逃していたのである。
また2位阪神は台風で9月16日、9月17日とも試合は中止となっていた。
このようにいろいろな要素が絡まり、なんと自分が観にいく試合までセ・リーグ優勝が持ち越されてしまったのである。
結果から言うと自分が足を運んだこの日タイガースは破れ、カープの胴上げを甲子園で見る羽目となってしまった。
しかしこの日は試合に敗れはしたものの、メモリアルなことや見納めになることなど沢山のことがある見ごたえのある試合となった。
試合前には「鳥谷がスタートしている~」でおなじみの第3回WBCで監督を務めた、山本浩二による「鳥谷へ名球会ブレザーを着させる儀」、
1993年の新庄以来となる、「阪神の24歳以下の選手の20本塁打」である中谷のホームラン、陽川の今シーズン唯一のホームラン、
日ハムから途中加入した、メンドーサの先発(シーズン終了後解雇のためこの日がラスト登板となった)など、
ふらっと観にいった試合としては非常に印象深い事が詰め込まれていた。
自分が阪神ファンになったきっかけである新庄に並ぶ記録、入団した頃から知っている選手の2000本安打のセレモニーなど、これまでの自分がファンとして歩いてきた過去と未来が入り混じった一日となった。
ただ他チームの優勝の瞬間はいつ見ても悔しい。そういう意味ではある意味ワーストな試合でもあるかもしれない。
来年のベストゲームがどんな試合になるか、今から楽しみである。
来年に向けての告知
2017年12月6日(水)梅田Shatngri-La w/スカート
2018年1月8日(月祝)新代田FEVER w/Controversial Spark、amiinA、武川雅寛 with dregs of dregs of dreams
2018年1月22日(月)恵比寿LIQUIDROOM 「Mac DeMarco Japan Tour 2018」
2018年1月23日(火)梅田CLUB QUATTRO 「Mac DeMarco Japan Tour 2018」
2018年2月9日(金)渋谷TSUTAYA O-nest w/柴田聡子inFIRE
トリプルファイヤー
2006年結成、2010年に現在の編成となる。
「高田馬場のJOY DIVISION」「だらしない54-71」などと呼ぶ人もいた。
ソリッドなビートに等身大の歌詞をのせていてかっこいい。人気がある。
メンバーはみな性格が良く、友達が多い。
http://triplefirefirefire.tumblr.com