スケーターとZineをテーマにした展覧会『NO SHITTY ADS』が開催
80年代初頭、スケートボードのセカンドウェーブが終わりを迎え、スケートパークも次々に閉鎖され、豪華フルカラーのスケートボード雑誌も廃刊の憂き目にあっていた時代。安価な紙を用いた『Thrasher Skateboard Magazine』が創刊、Thrasher誌も読者に、自分たちでZineを作ることを奨励していった。
「ラディカルなアイデアを用いて新しいエネルギーに満ち溢れたスピリットを持って既存の壁を越え更に広げよ。ペンを手に持ってこの未開拓のエネルギーを駆使し、現場から直にアクションを記録するのだ」(Thrasher 1981 6月号より)
その後世界中で生まれていったスケーターの手によるZineなどを展示する展覧会『NO SHITTY ADS』が、10/7から東京・原宿の16で開催される。
この度開催される 『NO SHITTY ADS』展は、FACT.とベルリンのSkateboardmuseumがパートナーシップを組みキュレーション。
世界中からセレクトされたZineの原本、Zineのコンテンツを使ったコラージュ、当時のD.I.Y.アパレル、Zineの復刻版などが出展されると共に、新しい世代のZine作者でこの展示のホスト役を務めるアーティスト、Sergej Vutucによる大型コラージュも展示する。
それらのZineは地元のスケートボードシーンやスケーター、トリックの紹介、インタビュー記事の他、アートや音楽やカートゥーンなどにも注目しており、自分たちのアドバタイジングも自分たちで掲載していた。多くのZineは技術的に完成されていない写真と下手なスケッチを使った、パンクにインスパイアされた荒削りな表現であったが、広告主や親、そして権力から解放されてむき出しとなった想像力がとてもユニークなユースカルチャーを生んだ。
GSD (Gary Skate Davis)、Steve Caballero、Tod Swank、Claus Grabkeらが有名だが、その他にも多数のスケーターが自らZineを手掛け、パンクバンドでプレイし、D.I.Y.アパレルを創作した。
自由な想像力の元でスケーターたちが作っていた貴重なZineのアーカイブに込められた熱量は一見の価値があるだろう。
Info
『NO SHITTY ADS』
開催期間 : 10月7日(土) - 10月15日(日)12:00 - 20:00
オープニングレセプション: 10月6日(金)18:00 - 21:00
Saturday, 7 October - Sunday, 15 October, 2017 Opening Reception on Friday, 6 October
場所 : 16 / 東京都渋谷区神宮前6-19-15
6-19-15 Jingumae Shibuya-Ku Tokyo, Japan 03-6452-6033
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