MNDSGN × Ryu Okuboのコラボアイテムがfnmnl storeにて受注販売|MNDSGN『Rare Pleasure』のインタビュー

Stones Throw所属・LAの人気プロデューサー / ビートメイカーのMNDSGNと、MVやジャケットアートワークを数多く手がけるアーティスト・Ryu Okuboのコラボレーションアイテムが、fnmnl storeにて完全受注生産で本日より受注スタートとなった。

MNDSGNとRyu Okuboは、スペースシャワーTVのステーション IDをコラボ制作や、MNDSGNのアルバム『Body Wash』の収録曲である"Alluptoyou"のMVを手掛け、またその原画の展覧会を開催するなど共に作品を作り上げてきたアーティスト同士。

今回は、Ryu OkuboがMNDSGNをテーマにデザインしたTシャツとスウェットの2型がfnmnl storeに登場!MNDSGNのMV “Hope You’re Doin’ Better”に登場したドラゴンからインスパイアされたデザインがビックプリントされている。アイテムのカラー展開も、ベーシックなホワイトやグレーに加え、Ryu Okuboらしいビビットなイエローやブルーもラインナップ。

11月2日(火)〜11月14日(日)の間オーダー可能で、完全受注生産となるのでこの機会にお見逃しなく。

MNDSGN × Ryu Okuboコラボレーションアイテム

販売ページ:https://fnmnlstore.myshopify.com/products/mndsgn-ryu-okubo-tee

販売ページ:https://fnmnlstore.myshopify.com/products/mndsgn-ryu-okubo-sweat

MNDSGN『Rare Pleasure』インタビュー

MNDSGNが今年6月にニューアルバム『Rare Pleasure』をリリースした。3作目のアルバムとなる本作は、ビートメイカーとしての顔はもちろんボーカリスト、ソングライター、アレンジャーと、アーティストとしてさらなる進化が表現されている内容になっている。

2018年からアルバム制作はスタートし、1週間のスタジオレコーディングではLAの盟友ミュージシャンが勢ぞろい。Kieferがピアノ/キーボードで参加、Swarvyがベース/ギター/セッションディレクター、Carlos Niñoがパーカッション、Miguel Atwood-Fergusonがストリングス、さらにゲストボーカリストとしてFousheé、Anna Wise、Devin Morrisonらが参加している。

今回アルバムのリリースとRyu Okuboとのコラボレーションを記念し、アルバム制作について、コラボについてインタビューを行った。

- 以前からライブではバンド編成でのパフォーマンスを行ってきましたが、今作は制作自体もバンド編成で行ったものです。バンドらしい生々しくダイナミックなグルーヴもありつつ、あなたのルーツとも言えるビートサウンドのミニマルさも同時に感じられました。制作はどのように行ったのでしょうか?あなたが制作したデモをセッションで発展させた形ですか?

MNDSGN - まず、自分一人でラフなデモを1年ぐらいかけて作って、そこから自宅スタジオで自分で楽器をプレイしてレコーディングしてたんだ。その後に友人のミュージシャン達に声をかけて、レコーディングスタジオに集まってもらって約1週間セッションの時間を設けたんだ。各メンバーにデモのアイデアをリプレイ(再演奏)してもらったり、オリジナルのデモにオーバーダブで乗っけてもらうように演奏してもらったり。各楽曲によって参加してもらったミュージシャンも違っていて、参加ミュージシャンによってデモ音源からかなり装飾してもらって出来上がった曲もあれば、曲によっては自分でレコーディングしたデモ曲がそのまま最終バージョンとなったりもしたんだ。

- これまでの制作方法ではなくバンドという形を選んだ最大の理由はなんでしょうか?

MNDSGN - 自分の周りの音楽やミュージシャンのコミュニティを、ショーケースしたかったんだ。共同作業や楽曲作り含めて。自分一人で音楽制作していることがずっと長かったから、自分の中では自然な流れで前進してる感じ。あとは、自分の周りに才能あるミュージシャンがたくさんいたから、このコミュニティを引き出さないとと思ったりもしてた。彼 / 彼女達と制作することで自分のライフを音楽に反映することができると思ったし、全部自分でこなすんじゃなくて他のミュージシャンの解釈で演奏して欲しいとも思った。バンドメンバー / 参加メンバーは皆ファミリーみたいな感じなんだ。

- 先行で発表されていた“Hope You’re Doin’ Better”や“Medium Rare”のように『Body Wash』よりも、スローなリズムの曲が増えたように思います。これには新型コロナウイルスによるロックダウンの影響の影響などもあったのでしょうか?それとも単に嗜好が変化していったのでしょうか?

MNDSGN - 実は全てのデモ曲はパンデミック前に完成させたから、自分のライフの経験からの変化かな。これまでビート音楽をずっと作り続けてきたから、ドラムがどうやったらハードな音になるかなど考えることが多かったけど、今回はソングライティングに集中して作ってみたかったんだ。アレンジメントやリリックも含めて。ビート音楽から少し遠ざかって作ってみたかったということもあるかな。

- バンド編成で楽曲を作るときに、これまでなかった要素であなたが最も引き出したかったのは、どういった部分でしょうか?聴いているとやはりディテールの部分の楽器の息遣いのようなものを随所に感じられるのはバンドならではなのかと思いました。

MNDSGN - スタジオセッション時に、自分からリスペクトする各ミュージシャンにリクエスト内容の詳細を伝えたんだけど、自分のイメージと各ミュージシャンの解釈で自由にクリエイティブに演奏してもらう部分のバランスが大事だったかな。例えば、メロディは自分が作ったこれで演奏してほしいんだけど、各ミュージシャンのスタイルでメロディを演奏してもらうなど。レコーディング時は、コミュニケーションと自分の意図を明確に伝えることが重要だった。

- 一方で最初にも言いましたが、MNDSGNというビートメイカーをルーツにしたアーティストらしいミニマリズムも感じられました。今作をMNDSGNらしいものにしているのは、どういった点だとあなたは考えていますか?

MNDSGN - 自分が思うには、ハーモニーだったり、メロディなのかな。感覚になってしまうんだけど。自分がビート音楽を作り始めた時からと同じ感覚で、コード進行とかも考えてるかもしれない。

- 以前はボーカルは音の素材として使っていると言っていましたが、今回はより歌に近いかなと思いました。ボーカルに対しての考え方の変化はありましたか?

MNDSGN - 今まで自分が作ってきた中でいい出来の曲は、鼻歌みたいなところから思い浮かんだ音を、自分で歌ってみることから完成したことが多かった。だから、今でも音として歌い始めることは変わってないと思うんだけど。ただ今は自分の声の特徴や、声量、気持ちよく声を出したり歌える声域を自分で理解してきたから、今回のアルバム『Rare Pleasure』では自然と自分の声域でソングライティングすることができるようになってきたんだ。例えば、前のアルバム“Body Wash”などの曲をライブで歌っている時に、自分の声域から飛び出た部分とかも感じて、100%快適に声が出せてるとは思わなかったりもしたんだ。

- 今作からソロのビート制作にフィードバックできることはありますでしょうか?あるならどう言った点かを教えてください。

MNDSGN - 全てコンビネーションだと思うんだけど。今回のRare Pleasure の制作過程を経て、アレンジャーやコンポーザーとしての知識や経験を身につけれたと思うし、もちろん今もビートメイキングも好きだから、プロデューサーとしての視点も持ってる。だから、ハイブリットな感覚で、今後ビートメイキングもできると思うんだ。Rare Pleasureの曲を使って、自分で別のビートも作れそうとも思ったりもしたしね。(笑)

- 日本のバンドCHAIの新作でもコラボレーションを果たしましたね。彼女たちとはどのようなコミュニケーションをとって制作をしたのでしょうか?またあなたが考えるCHAIの魅力はどういったところでしょうか?

MNDSGN - 今回、CHAI側からオファーをもらって、本当はLAで一緒にスタジオ入って制作予定だったんだけど、パンデミックに入ってしまったからリモートで連絡取り合いながら制作することになったんだ。まず、自分のデモのビート曲を何曲か送って、そこからCHAIが今回の曲のデモビートが気に入っていると連絡をもらって進めることになった。そこかアレンジしたり、歌入れのレコーディングなどして何度かお互いアップデートしながら完成させたよ。プロセスは衝突することもなくスムーズに進んだから良かったよ。ライブ映像もネットで見させてもらって、音楽やライブ演奏に対してのピュアさや生っぽさ(Raw)、エネルギーを強く感じたことが自分にとって印象的だった。

- ありきたりの質問かもしれませんが、ロックダウン中はどのような生活を過ごしていたのでしょうか?特に気遣っていた部分があれば教えてください。

MNDSGN - 今回のアルバムのミキシングやマスタリングのプロセス、アートワークやMVの制作などがあったから、そこに集中するには良かったのかもしれない。でも、もちろん孤独感を感じる こともあったりして、人との関わりに改めて感謝を感じるようになった。友達や家族にも改めて感謝するようになった。あとは、ツアーなどもなかったし、健康にも気を遣うようになったね。

- 6月にはアルバムリリースライブもLAで行われたと聞きました。今のLAの雰囲気を教えてください

MNDSGN - これまでのロックダウンの状況が長かったから、ライブでは久々にお客さんも一体感が出てエキサイトしてるのがすごく伝わった。みんな音楽ライブを欲していたこともすごく伝わったしね。アルバムのリリースとライブのタイミングが、ちょうどLAのロックダウンが解除し始められたタイミングだったから(6月以降)、パーフェクトなタイミングだったと感じたよ。ライブ見に来てくれたみんなが楽しんでいて、良いスピリット、ポジティブなエネルギーがすごく伝わった。ロックダウン前はツアー中など以外はあまり外に出かけなかったんだけど、今はLAのほとんどお店も通常営業できるようになったから、最近はなるべく外に出かけたり、アーティスト友達のライブなども見に行くようにしている。

- 今回のRyu OkuboさんとのコラボTシャツのデザインについて教えてください。Okuboさんとは久しぶりのコラボワークだと思いますがいかがでしたか?

MNDSGN - 今回Ryuが書いたドラゴンのイラストは、自分が制作したMV “Hope You’re Doin’ Better”に登場したドラゴンからインスパイアされたと聞いたんだ。Ryuのアーティストとしての繊細さが好きだし、彼と僕はいいコンビだと思うんだ。自分もリュウもアート面では、子供心や、遊び心などのピュアさを大事にしてると感じるし、自分の場合はドローイングやスケッチを描くのが好きで育ってきたから、そういった遊び心のピュアさなどでリュウのアートワークから共感することが色々あるんだ。これからも彼とコラボは続けていきたいと思っているよ。

Info

fnmnl store:https://fnmnlstore.myshopify.com/

MNDSGN x Ryu Okubo 受注期間:2021年11月2日(火)〜11月14日(日)

発送:11月下旬〜12月上旬頃を予定

Mndsgn Photos by Shane Sakanoi

Item Photos by Cho Ongo

※ 完全受注販売となり、再販の予定はございませんのでご注意ください。

MNDSGN - 『Rare Pleasure』(Stones Throw Records)

Apple Music  https://music.apple.com/jp/album/rare-pleasure/1544857326

Spotify https://open.spotify.com/album/4ZwuqG7srOt86hMjF0o3No?si=8qg2m4DnTsuMcARFs48Kgw

LP / CD アルバムリリース中

RELATED

Hideyoshi × K2のコラボTシャツがfnmnl storeで発売

人気アーティストやブランドとコラボレーションし、オリジナルアイテムを販売するfnmnl store。今回HideyoshiをフィーチャーしたTシャツが本日発売となった。 Tokyo Young Visionのメンバーであり、近年は海外でも人気急上昇中のHidesyoshi。ファッションへのこ...

RYU OKUBOらによるインディーゲームスタジオCREATOR GOOSYが設立

アーティストのRYU OKUBOとデザイナーのRYOSUKE SUGIMOTOによるインディーゲームスタジオ CREATOR GOOSY が設立された。

新作『Rare Pleasure』をリリースしたMNDSGNのライブ映像が公開

バンド編成で製作された3rdアルバム『Rare Pleasure』をリリースしたMNDSGNが、30分にわたるライブ映像を公開した。

MOST POPULAR

【Interview】UKの鬼才The Bugが「俺の感情のピース」と語る新プロジェクト「Sirens」とは

The Bugとして知られるイギリス人アーティストKevin Martinは、これまで主にGod, Techno Animal, The Bug, King Midas Soundとして活動し、変化しながらも、他の誰にも真似できない自らの音楽を貫いてきた、UK及びヨーロッパの音楽界の重要人物である。彼が今回新プロジェクトのSirensという名のショーケースをスタートさせた。彼が「感情のピース」と表現するSirensはどういった音楽なのか、ロンドンでのライブの前日に話を聞いてみた。

【コラム】Childish Gambino - "This Is America" | アメリカからは逃げられない

Childish Gambinoの新曲"This is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。

Floating Pointsが選ぶ日本産のベストレコードと日本のベストレコード・ショップ

Floating Pointsは昨年11月にリリースした待望のデビュー・アルバム『Elaenia』を引っ提げたワールドツアーを敢行中だ。日本でも10/7の渋谷WWW Xと翌日の朝霧JAMで、評判の高いバンドでのライブセットを披露した。