コミックキャラクター「カエルのぺぺ」がヘイトシンボルに仕立て上げられる顛末を描いたドキュメンタリー映画『フィールズ・グッド・マン』が3月に公開

アメリカのアンダーグランドコミック界で人気のアーティスト、マット・フューリーが生み出した「カエルのぺぺ」。このキャラクターがネットミームとして拡散され、ヘイトシンボルに認定されるまでに至る顛末とその後を描いたドキュメンタリー映画『フィールズ・グッド・マン』が3/12(金)よりユーロスペース、新宿シネマカリテにて公開される。

マット・フューリーの漫画『ボーイズ・クラブ』は、チルでハッピーなキャラクターたちが繰り広げる 若者のリアルな日常を描き、カルト的な人気を博した。しかしその主人公ぺぺが放ったセリフ「feels good man(気持ちいいぜ)」が全ての始まりとなる。いつからか掲示板やSNSには、このセリフと共にネットミームとして改変されたぺぺが溢れだした。

(C)2020 Feels Good Man Film LLC
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2016年アメリカ大統領選時には、匿名掲示板 「4chan」でオルタナ右翼たちが人種差別的なイメージとともにぺぺを大拡散。挙句にADL(名誉毀損防止同盟)からヘイトシンボルとして正式認定される始末。マットの思いとは裏腹にぺぺの乱用は更に加速し、なんとトランプ大統領の誕生に一役買うまでになってしまう。

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監督のアーサー・ジョーンズは、友人のマットを助けるため本ドキュメンタリーを制作。アニメーションを駆使しながら今最もホットでダークな問題を浮き彫りにしている。さらに Netflix『ボージャック・ホースマン』のリサ・ハナウォルトや漫画家のジョニー・ライアンなど、気鋭クリエイターたちも登場。フィクショ ン=ミームが現実世界に影響を与える時代におけるクリエイターの苦しみと喜びも描かれる。

(C)2020 Feels Good Man Film LLC
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米アンダーグランド・コミック界で人気のアーティスト、マット・フューリー。彼が生み出した お気楽なキャラクター・カエルのぺぺが、極悪な“ネットミーム”としてヘイトシンボルに認定!? ダークで過激なインターネット時代に愛と平和を取り戻すため、マットはぺぺのイメージ奪還に乗り出すーー!

Info

(C)2020 Feels Good Man Film LLC

2021 年 3 月 12 日(金)ユーロスペース、新宿シネマカリテにて公開!ほか全国順次

出演:マット・フューリー、ジョン・マイケル・グリア、リサ・ハナウォルト、スーザン・ブラック モア、アレックス・ジョーンズ、ジョニー・ライアン、カエルのぺぺ 監督・脚本:アーサー・ジョーンズ
撮影・脚本:ジョルジオ・アンジェリーニ 編集・脚本:アーロン・ウィッケンデン

原題:Feels Good Man 2020 年/アメリカ/94 分 配給:東風+ノーム

公式HP:https://feelsgoodmanfilm.jp 

公式FBページ:https://www.facebook.com/FeelsGoodManFilmjp/

公式ツイッター:https://twitter.com/FeelsGoodManjp

公式インスタグラム:https://www.instagram.com/feelsgoodmanfilmjp/

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