ラストアルバム『No Pressure』をリリースしたLogicがヒップホップとの別れと感謝を涙ながらに語る

先日、ラストアルバム『No Pressure』をもってラッパーとしてのキャリアを引退すると発表し話題を呼んだLogic。ファンからは引退を惜しむ声が寄せられているが、今回、『No Pressure』をいよいよリリースしたLogicがヒップホップとの別れを語っている。

XXLによると先週金曜、Logicは自身がヒップホップシーンに参加していた頃のことを振り返る動画をSNS上で公開。約1分と短い動画だが、その中でKendrick Lamar、J. Cole、Drakeといったアーティストたちに感謝の気持ちを述べている。

「Kendrickに感謝したい。なぜなら、彼とJ. Cole、Drake、A$AP Ferg、Mac DeMarcoが俺のことをどれだけ支えてくれたのか、彼は知らないから」と親交のあったアーティストを涙ながらに挙げていき、「感謝したい人が多すぎる。みんなに感謝してるし、みんなを愛してるし、みんなを認めてるよ。俺は君たちに別れを告げるけど、俺はいつだって君たちのものだ。キャリアの最初は傷つきたくないからインターネットを見なかったし、アルバムをリリースする度に愛されていたくてインターネットを見ていたけど、今はまたインターネットを見なくなってる。自分を愛せるようになったから。みんなありがとう、平和と、愛とポジティブさがみんなと共にありますように。また他の活動で会おう。良い父親になるよ。ありがとう」というメッセージで動画と自身のキャリアを締めくくった。

子育てに集中するために一旦ラッパーとしての活動にピリオドを打ったLogic。小説など他の分野でも才能を発揮してきた彼は今後また違った形でクリエイティビティを発揮することが期待されているが、今は彼が幸せな人生を歩み続けられるよう願うばかりである。

RELATED

【コラム】最後のLogic入門

ラッパーの価値は、どうやって測ればいいのだろう? アルバムの売上、ヴィデオの再生回数、ツアーの規模とチケットの売上、アワードの成績。これらはほかのジャンルとも共通する、わかりやすい指標だ。ヒップホップがストリート・カルチャーである以上、ビーフの勝敗や話題性、ファッションをふくめたライフスタイルへの波及など、数値化しづらいファクターも多い。リリシストとしていかに優れているかも、もちろん重要。これは、実生活でどれくらい引用されるかが目安になり、さしずめオバマ元大統領に会見で引用されたJay-Zあたりが、ひとつの頂点だろう。

ラストアルバムをもって引退したLogicが「有名になってからが一番辛い時だった」と自身のキャリアを振り返る

先日、ラストアルバム『No Pressure』のリリースをもってラッパーとしての活動を終了すると発表したLogic。そんな彼が、これまでのキャリアをインタビューの中で振り返っている。

Logicがラッパーとしての引退を発表しラストアルバムをリリースへ

その真摯な姿勢で多くのファンを持つラッパーで、最近は小説家としての活動もスタートさせたLogicが、本日Twitter上でラッパーとしての引退を発表した。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。