Dos Monosが台湾のIT担当大臣Audrey Tangとの異色のコラボとなる新曲"CIVIL RAP SONG"を本日リリース
Dos Monosが台湾のIT担当大臣であるAudrey Tang(オードリー・タン/唐鳳)との新曲"CIVIL RAP SONG"を本日リリースした。
世界各国の政府が、COVID-19対策における、リーダーシップ、危機管理能力、ITリテラシーなどを問われているなか、デジタルテクノロジーを巧みに用いた政策で、パンデミックを早期に 抑え込み世界中から賞賛の声を集める台湾。なかでもダイナミックなIT利用を主導した「IT担当大臣」のAudrey Tangの手腕に、ひときわ大きな注目が集まっている。
そのAudrey Tangのインタビュー音源をトラックに敷き詰め、彼女が放つ未来に向けたメッセージをDos Monosがヒップホップの言語をもってアンプリファイした。
発案は、3月にAudrey Tangのインタビューを敢行したコンテンツレーベル黒鳥社の若林 恵。インタビューのなかでもとりわけメッセージ性の強いフレーズを選び抜き、Dos Monosの ラッパーTAITANに打診。企画を速攻で快諾、わずか1週間でパワフルなトラックをつくりあげ た。さらに気をよくしたメンバー3人がそれぞれラップを乗せて完成。Audrey Tang本人による許諾を得て、公開へとこぎつけた。
若林恵が提供したAudreyのフレーズは、パブリックセクター(行政)でもプライベートセクター(民間)の間に入って活躍する「ソーシャルセクター/シビックセクター」の価値を謳ったものを中心に、未来的思考を集約したものばかり。これらのフレーズをDos Monosがいかに解釈し、アンプリファイしたかが、本シングルの聴きどころとなる。
また、映像は、現代美術家のYuma Kishiが手がけ、敵対型生成ネットワーク(GAN)と呼ばれ るAI技術によって人間が知覚できない高次元空間をシミュレートした。
コラボレーションに当たってDos Monosの荘子itはこう語る。
サンプリングによって生まれる音楽の魅力に、現代のぼくらの耳は充分に慣れてきたが、この ような形で、台湾のIT担当大臣と日本のヒップホップクルーの間に予期せぬマリアージュが、 相互の信頼の元に達成されることは空前絶後だろう。
今回のコラボレーションにあたって、オードリー・タンは、自らのインタビュー音声という素 材のポテンシャルを自由にAmplify(=増幅)する権利を与えてくれた。
政治家とアーティストの協力といえば、単に声の大きさを増幅する拡声器としての意味しか持 てない、ぼくらの国の文化的状況にあって、これ程自分のトラックメイカーとしての能力を無 制限に解放させてくれる機会に恵まれたことに、最大級の感謝と敬意を表したい。
COVID-19対策における大きな成果を生んだオードリー・タンの発話を、その音楽的ポテン シャルにおいて増幅し届けられることは、メッセージの内容それ自体を超えて、ぼくらにとっ ての文化的エンパワーメントとなるだろう。
隣国の芝生は青いと再確認するためでなく、ぼくら、いや、この世界の我々全員にとっての他 山の石として、この「市民の歌」を作った。
Info
Dos Monos - "Civil Rap Song ft. Audrey Tang"
Performed by Dos Monos Music: Dos Monos
Lyrics: Dos Monos
Sampled Voices: Audrey Tang Video Production/AI Artist: Yuma Kishi
Produced by Dos Monos/Kei Wakabayashi(blkswn publishers)
Special Thanks to Audrey Tang & Chikako Masuda
Dos Monos 公式YouTubeチャンネル
https://youtu.be/tYSsZ528EKc
blkswn radio(黒鳥社公式YouTubeチャンネル)
https://youtu.be/Xj3Mnk-_u0E