Wu-Tang ClanのRZAが自身の愛するカンフー映画や時代劇を解説つきで配信するプラットフォームを設立
カンフー映画や時代劇などの熱烈なファンとして知られるWu-Tang ClanのRZA。Wu-Tang Clanの楽曲にもこれらの映画の声や効果音を多くサンプリングするなど深い愛を持っている彼が、自身が偏愛する映画を解説つきでライブ配信するようだ。
Complexによると、RZAはポートランドの映画館Hollywood TheaterのヘッドプログラマーDan Halsted氏と共に、自身が運営する36 Cinemaで映画のライブ配信を行うプラットフォームを設立。対象となる映画はRZAがWu-Tang Clanをスタートした際にインスピレーションを受けた映画たちとのことで、RZAによるライブコメンタリーが同時に行われる。
映画は36 Cinemaのウェブサイトで配信され、サイト上でチケットを購入することでこれらの映画を観ることが出来る。今月頭には第一回としてWu-Tang Clanというグループ名の由来となった1983年の映画『少林寺武者房(Shaolin and Wu Tang)』を解説つきで配信し、数千人の視聴者数を記録した。
RZAと共に36 Cinemaを運営するMustafa Shaikh氏はVarietyの取材に対し「私たちはこれを映画館のように運営していて、業界水準の料金を支払っています」と語っており、またこの企画の利益を新型コロナウイルスのパンデミックによって営業が困難になっている独立系映画館へのサポートのために用いると説明している。「RZAと私はインデペンデントな映画館が大好きで、それらが閉館するのを見たくないのです」という言葉から、彼らの映画に対する愛情が伝わる。ちなみにこの配信はRZAが愛するカンフー映画などに上映作品を限定する予定ではないようで、Shaikh氏は「RZAが一緒に仕事をしたことがある映画監督の中に、このプラットフォームに参加してくれる人がいるので、今後数週間のうちに実現させたいと思っています。みんな、それがとても楽しいことだと気づくと思いますよ」と今後の展望を語っている。
第二回の配信は本日行われ、三隅研次監督による時代劇シリーズ『子連れ狼』の海外編集版『Shogun Assasin』が上映される(チケットは既に完売)。この作品はRZAがサウンドトラックに参加したクエンティン・タランティーノの映画『キル・ビル』の元ネタの一つでもあるため、RZAの解説もディープなものになる気配だ。
Wu-Tang Clanのファンの方やカンフー映画、時代劇などのファンの方は、この機会に是非RZAの映画解説をチェックしてみては?