全てが遠隔で開催されるオンラインレイヴ『Protest Rave from Isolation』が始動
渋谷や新宿などを舞台に、Mars89、Mari Sakurai、Miru Shinoda、Onjuicyらが参加し、不定期で開催されてきた抗議活動としてのレイヴが、明日よりオンラインにて始動する。
今回は新型コロナウイルスを配慮し、路上を使った抗議活動ができない代わりに新しいスタイルの抗議を展開する。
#ProtestRaveFromIsolation
week1
4/25(Sat) 20:00
4/26(Sun) 15:00https://t.co/1Wu5XlEPia pic.twitter.com/Lv6jbCfniY— Protest Rave (@Protest_Rave) April 24, 2020
公式のTwitterでは、「week1」と称された日程が公開され、このレイヴが連続して行われる事が推測できる。
また、オフィシャルサイトには官邸へ意見を送るフォームや、首相のInstagramとFacebookの最新投稿が埋め込まれていおり、首相や官邸のSNSの投稿に抗議の声を書き込むといった、最近のムーヴメントを彷彿とさせる内容である。ステートメントは下記となっている。
この文章を読んでいる諸君の多くは、理不尽で無責任な緊急事態宣言の下で、日々精神をすり減らしていることだろう。Covid-19のパンデミック下で人類はどうサヴァイヴするのか、という問題だったはずが、気がつけばウイルス並みに厄介な人間側の問題が、次々とパンデミックを起こしている。
しかし、それらの問題はこの数週間で急に発生したものではなく、マスクに生えたカビのように、長い年月をかけてこの社会に深く根を下ろしたものである。
著名人が「批判より団結を」「分断はよくない」などと優しい顔でささやき、インフルエンサーやメディアの多くは「StayHome」と「連帯」以外の言葉を失いつつある。確立された存在としての「個」を認めようとしない社会で発せられる「団結」や「連帯」のなんと恐ろしいことか。
「StayHome」しか言わないあの人は、感染リスクをAmazonの従業員やUber Eatsの配達員にアウトソーシングしながら、今日もインスタで「おうち時間」をシェアしている。なんの補償もなしに「StayHome」なんてできるか。
批判はよそう?ふざけるんじゃない。理不尽に対して怒ることは、すなわち自分自身という「個」の存在を守ることだ。日々新しい怒りの対象が湧いて出てくるこの社会で、全てを覚え続けるなんてことは気の遠くなるような作業だが、都合よく忘れてやる義理なんてこれっぽっちもない。
とにかく、今この瞬間に怒っていることを書き出してみた。
・平気で「世界一手厚い補償」という嘘をつく総理大臣
・そうした嘘もそのまま垂れ流すマスメディアの大本営発表化
・一回のみの10万円支給でどうにかしろという庶民感覚の無さ
・パワハラ隠蔽体質の”お父さん銀行”に吸い取られる、お母さんや子供たちの10万円
・個の人格や尊厳を徹底的に認めない、家父長制的な固定観念
・ただ単に人権制限のテストにしかなっていない緊急事態宣言
・安っぽいイデオロギー崇拝に固執して人命や人権を無視する政権
・「StayHome」は言えるのに「補償をよこせ」とは決して言えない、謎の検閲機能を搭載したコメンテーター
・私たちのものである税金を、年貢やポケットマネーが何かと勘違いしている為政者と支持者
・差別的で視野狭窄な思考が生み出す、命を選別するという人権意識皆無の行為
・アベノマスク、カビたマスク
・V字回復とやらの底辺で大量に生まれる犠牲者たちの存在を無視して導入される経済対策
・次々と打ち出される不要不急の経済対策の裏で、全く出てこない実効性のある感染症対策
・責任から逃げ続け、しまいには責任という言葉の意味さえも歪めてしまう責任者
・治安維持の建前で特殊警棒を見せつけながら歩きまわる警官
・医療従事者やその家族に対する差別
・感染者やその家族に対する差別
・行政サイドの音楽カルチャーに対する軽視や無理解
・言葉遣い警察による問題点のすり替え
・憲法二十五条にある健康で文化的な最低限度の生活が守られていないこと
・密告社会や公開処刑を推し進める大阪府知事
・止むを得ず営業する店を通報の形で攻撃する市民の「善意」
・感染拡大の責任を日本にいる中国人になすりつけて溜飲を下げる差別主義者たち
・前例のない事態にもかかわらず政治判断ばかりを優先して専門家の意見を軽視する政権運営
・コロナ禍を利用して管理体制を強め、権力の一局集中化を図るファシストども書き出してみてもキリがないし、怒りを覚えるポイントというのも人それぞれなのかもしれない。しかし、そうした怒りを宥めようとする優しい声は、そのまま君の存在自体をも消し去ろうとする。
署名活動やSNS上の声によって社会や政治は動いたが、逆に誰も声を上げなければ当然何も動かなかっただろう。黙っていたら政治の側からその存在自体を無視されたり、謎のサイレントマジョリティーとして都合の良い民意や理解に利用されたりするのが関の山だろう。自分達を取り巻く状況が勝手に良くなったりはしない。
うちで踊ろう。うちで怒ろう。私たちの意思、私たちの存在を見せつけてやろう。
ステートメントへ同意する方は誰でも参加可能だが、差別的な表現、悪質なデマ、プライバシーを侵害するコメントは厳禁となっているので要注意だ。
配信はオフィシャルサイトより閲覧可能で、同サイト内にて活動資金となるドネーションも募っているので共感する方は参加してみてはいかがだろうか。
Info
『Protest Rave from Isolation』
https://protestrave.live/
Twitter
https://twitter.com/Protest_Rave
日程
week1
4/25(Sat) 20:00
4/26(Sun) 15:00