【オフィシャルインタビュー】Vladimir Cauchemar|俺らは勝つために生まれてきた
フランスのエレクトロニックシーンから突如現れた覆面DJ・Vladimir Cauchemar。2017年のデビュー以来、アメリカのお騒がせラッパー、6ix9ineとのシングル"Aulos Reloaded"やフランスのヒップホップアーティストを客演に迎えたシングルを次々と発表している。日本人MC、JP THE WAVYを客演に迎えたコラボ・シングル"Born Winner"をリリースしたばかりの彼に、今回のコラボレーションのきっかけなどについて聞いてみた。
- JP THE WAVYとのコラボレーションはどのようにはじまったのか教えてください。
Vladimir Cauchemar - まず、日本は俺のお気に入りの国なんだ。ずっと日本人のアーティストとコラボレーションをしたいと考えていたんだ。実は、俺の一番最初のミュージック・ビデオ"Aulos"の映像監督が日本にルーツのあるAlice Kunisueなんだ。
Vladimir Cauchemar - フランスの音楽フェスの日本版『La Magnifique Society in TOKYO』に出演するために東京に行った時に、日本人アーティストとのコラボレーションを実現させようと思って、知人を通じてJP THE WAVYにコンタクトをとったんだ。彼は最高にクールだし、俺が作ったビートを即座に選んでラップをのっけてくれた。アメイジングだったよ。
- コラボレーションをする前からJP THE WAVYのことは知っていたのでしょうか?
Vladimir Cauchemar - もちろん。彼のインスタグラムをフォローしてたし、彼のスタイルが好きなんだ。JPの音楽もだし、ファッションのセンスも最高だよね。
- 彼の曲でお気に入りのものを教えてもらえますか?
Vladimir Cauchemar - "Louis 8"だね!すごいフレッシュな作品だと思う。俺はNBAの熱狂的なファンで、井上雄彦の『SLAM DUNK』の読者なんだ。だから、余計にこのトラックが気に入っている。ビートが超ハードでさ。そんで、"Louis 8"って、「獅子王」って呼ばれていたフランスのかつての国王、ルイ8世(LOUIS VIII)を表現する言葉でもあるんだよね。
- あなたの新曲「Born Winner」に関して、テーマやコンセプトなどありますか?もしあれば教えてください。
Vladimir Cauchemar - コンセプトはJP THE WAVYを俺の世界に引き込むこと。暗くで風変りな世界にね。気味が悪くダーティーな俺とJPは、生まれながらの勝者=BORN WINNER。俺らは勝つために生まれてきたんだろ?
- このコラボ曲の制作過程はどのようなものだったのでしょうか?インスピレーションを受けたものはありますか?
Vladimir Cauchemar - いろんなビートをJPに送ったんだけど、JPはすぐに1つのビートに集中して取り組んだ。最初はその曲を"Victory"って呼んでたんだけど、最終的には"Born Winner"ってタイトルになったんだ。JPは素早くトラックに取り組んでくれたんだ。一聴しただけですぐに、気に入ったよ。JPは本当に才能のあるラッパーだよ。この曲は短いんだけど、JPは3~4つの違ったフローをやってくれたんだ。それって、すごくテクニックのあることだよ。
- "Born Winner"のミュージック・ビデオでは、JP THE WAVYと共に渋谷の街を歩きまわっていますね。撮影中に何か面白い出来事はありましたか?
Vladimir Cauchemar - はは、きいてよ。俺が思うに、東京はこのドクロのマスクをかぶって歩いても誰も気にも留めない、地球上で唯一の場所だよ!みんな完全に普通の事かのようでさ。ははは。(笑)
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『Born Winner』