新鋭R&BシンガーLayaが初のEP『Selection』をリリース|ショートインタビューも同時掲載

トラップやアフロビーツといったトレンドを取り入れながら日進月歩の進化を続ける現行のR&Bシーン。ここ日本でも海外のサウンドを意識したR&Bの楽曲を発表するアーティストが現れる中、新鋭R&BシンガーのLayaが1stEP『Selection』を4/3(金)にリリースする。

世界目線での現行R&Bサウンドと、誰しもが通った事があるであろう男女関係の脆さと儚さを感じるリリック。日本語と英語、二つの言語で表現される彼女のリリックは、国やジャンルを行き来する彼女の出自や感覚を窺わせるものでもある。衣装はハワイ出身のデザイナー Maileが手がけるGODA CLOTHINGからのオーダーメイド、カメラワークにはロシア出身のカメラマンLena、マスタリングにはグラミー賞受賞エンジニアのBassy Bobなど、ワールドワイドなチームがサポートした作品となっている。

FNMNLではLayaのショートメールインタビューを掲載する。日本のR&Bシーンに新たな風を吹き込む彼女のルーツや、作品の魅力がより伝わるはずだ。

 - アーティスト活動を始めたきっかけを教えてください。

Laya - 幼い頃から、Motown等のいわゆるブラックミュージックがいつも流れている家で育ち、小学生になってからは楽団でヴィオラの演奏を学んでいたりと音楽が常に周りにある環境でした。ある日、家の近くにあった教会のゴスペルチームの一員として参加したコンサートでボーカルトレーナーのFrank Legree氏に「君の声は特別だ、もっと活かしたほうが良いよ」と声をかけられたのが始まりです。

そうしてシンガーとして活動している中、自然と、自分の言葉で歌を通して表現したいと思い始めアーティスト活動をはじめました。その後、恩師の出身地でもあり、HipHopの聖地とも言われるアトランタで楽曲制作などを経験した後帰国し、東京での活動を始め今に至ります。

 - 今作はアメリカやUKの現行のR&Bに引けを取らないようなサウンドですが、特に影響を受けたアーティストはいますか?

Laya - 土台となるリズム感や表現の仕方は、Whitney HoustonやToni Braxtonから学んだも のが、今になって自分なりのスタイルになってくれた気がします。普段聴くものは洋楽が多いのですが、H.E.R.やSummer Walker、Doja Catなどのオリジナリティあるサウンド感は好きですね。 アーティスト像としての目標は世界基準でありながら、世界の人が聞いた時に自分のルーツが融合された独自のスタイルを作り出していきたいです。

少し話はそれますが、人がどう思うかを気にして悩んでいた時期もありました。そんなある日「自分が自分で聴きたいと素直に思える曲を作ればいいんだよ」と言われた事や、あるプロデューサーが私の声を聞いて「君の声は美しいシルクのようだ」と言ってくれた事もありました。どういう意味なのか聞くと、「アジアの弦楽器である二胡のような美しい倍音が重なっていて、そう感じたんだ」と。嬉しかったし、自信に繋がりましたね。そんな経験もあり今は自分らしく、こだわりをもって曲を作れています。

 - 今作はどのように制作しましたか?プロデューサーやトラックメイカーの方、フィーチャリングで参加している方について教えていただきたいです。

Laya - 制作が決まってからは早かったですね。 プロデュース、トラックはBooster Sixteenさんのものが多いです。今回このEPを作ることになったことも、この出会いが無ければなかったものです。方向性が一致し、アーティストを尊重し理解してくれるので、どの楽曲を作るのもとても楽しかったです。

その他では、オランダ出身のトラックメーカーTeddyRobinsonと制作したOcean。この曲は実際に夏の日に外の音や風を感じながら作ったのを覚えています。“Feeling”は、アトランタ出身のラッパーSailidから何か一緒に作りたいと話をもらいました。私も彼のスタイル、言葉の使い方が気に入り、スタジオに入り一気にレコーディングしましたね。“ASK”は、プロデューサーでもありアーティストでもあるChevy Legatoと作りました。彼は、私がアーティストを始めたての頃から知っているので、今回やっと一緒に曲を出すのが不思議なくらいです。

全ての曲にそれぞれの多様性があるので、飽きずに楽しんでいただけると思います。

 - 作品のテーマを教えてください。

Laya - リード曲のタイトルでもありますが、ずばり「Selection」です。EPでは、リスナーの方が今の気分に合った曲を選んで楽しんでもらえるように、入口は広く用意しました。

カラーは統一しながらも、パーティーチューンからクラブでかけるようなトラップ、スローなバラードまであります。それぞれサウンド感は違いますが、どの曲も私自身を表現できたと思っています。

音楽、人間関係、その他生きる中でたくさんの事において選ぶ事もありますし、選 ばれる事もあります。でもその先に新たな「繋がり」が生まれると思うんです。この作品がみなさんと私を繋ぐきっかけになってくれたら嬉しいです。

 - 歌詞のインスピレーションはどんなことから得ていますか?

Laya - 歌詞は、全て自分が普段感じたことを書いています。楽しい時、悲しい時、些細なことでも、何か感じたらまずはメモに書き留めるようにしています。言葉をメロディにのせると、心に引っかかっていた何かが開放される感じがしますね。

私自身も好きなアーティストの曲を聞いてそう思うように、同じ言葉であっても、Layaというフィルターを通じる事で心が自由になったり、一緒に楽しめたり、悲しんだり、辛い時は背中を押してあげられたりしたらいいなという想いで、リスナーさんを想像しながら歌詞を書いています。制作時に浮かんでくる言葉は英語が多い為に英詞が多いのですが、Youtubeに載せる日本語訳も見ながら聴いて頂ければ嬉しいです。

Info

Laya - Selection

Youtubeリンク:https://is.gd/cmlpQY
楽曲リンク:https://linkco.re/c2h3N4P9

収録楽曲
01. Selection (2:49)
02. Ocean (3:12)
03. Feeling (3:05)
04. ASK (2:30)
05. you (4:05)

アーティスト : Laya(ラヤ)
EPタイトル : Selection (セレクション)
配信リリース日 : 2020年4月3日(金)
形態 : 配信EP
発売・発売元 : Hypemaster Sound(ハイプマスター サウンド)

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