大友克洋との共作などで知られるコラージュアーティスト河村康輔の個展が開催
コラージュアーティスト、グラフィックデザイナーである河村康輔の個展『KOSUKE KAWAMURA SOLO EXHIBITION 2020』が、2/22(土)よりCALM & PUNK GALLERYにて開催される。
河村康輔は2012年に開催された『大友克洋 GENGA 展』を転機に、渋谷パルコで発表された大友克洋氏の代表作『AKIRA』との共作、世界最大級のストリートカルチャーの祭典「ComplexCon in Long Beach」への参加、楽天ファッションウィーク東京のメインビジュアル制作など掛けるなど国内外で活躍。
今でこそ「コラージュアーティスト」という肩書きで語られることの多い河村だが、自身に影響を与えた音楽やファッショ ンに映し出されるグラフィックデザインへの憧れからキャリアをスタート。20 代前半まで通い続けたクラブやライブハウスで、装丁やフライヤーなどのデザインを手がけてきた。
しかし実は河村が「グラフィックデザイン」だと思い込み、手にしていたのは「コラージュ」という手法。独学ゆえに定義にとらわれず創作への好奇心とともに突き進んできた河村は、周りから自身の表現を評価されることで初めて「コラー ジュ作品」という存在に気づく。
そうしたコラージュとの屈折した出会いにはじまり、2012 年に開催された『大友克洋 GENGA展』など、偶発的な出来事を転機に15年のキャリアの中で活動の場を広げていった。
また、表現に大きく変化をもたらしたのが、近年の代表作である「シュレッダー・コラージュ」シリーズ。2012年に刊行された自身初の作品集『2ND』に至るまで、繰り返し行ってきたコラージュの正統的なスタイルと真逆の「1枚の素材とだけ向き合う」という挑戦から生まれたシリーズとなる。
素材を解体する起点からすでに作家の想像を超える"偶然"を生み出すそのシュレッダーの存在は、様々な"偶然"を起こしてきた河村自身の生きざまを投影しているかのようだ。
コラージュとしての究極の1枚を追い求めてきた彼らの表現は、本展にて会場ごとのみ込み、過去最大サイズである全長3M以上のシュレッダーコラージュインスタレーション作品を吐き出す。その作品を囲うのは2020年に入ってから制作された新たなコラージュ作品たち。それらもまた過去最大サイズの迫力で会場を埋め尽くす。
機械として無限に解体するシュレッダー、磨き上げられた指先の感覚をもとに再構築する河村、その両者の間に起きる奇妙な対話(ノイズ)をぜひ会場にて体感してほしい。
Info
2020.2.22 (土) ~ 3.8 (日)
*2.21(金) 18:00~21:00
オープニングレセプションを開催致します。
* 日曜・月曜 休廊
* 最終日曜 3.8( 日 ) のみ開廊
開場 - 12:00 - 19:00
会場 - CALM & PUNK GALLERY
東京都港区西麻布 1-15-15 浅井ビル 1F
入場 - 無料