The Most Memorable Thing from the 2010's Selected by KM
早くも年末到来ということで、恒例のFNMNLの年末企画がスタート。今年は2010年代も終わりということで、この10年間の中でもっとも印象的だったことをFNMNLと関係の深い方々に訊いていきます!題して『The Most Memorable Thing from the 2010's』。印象的な音楽作品や個人的な思い出まで、どんな出来事がチョイスされていくのかお楽しみに!
今回は、ヒップホップに根ざしたスタイルを保ちながらも、ジャンルという概念に縛られる事のない音楽プロデューサー、KM。
The Most Memorable Thing from the 2010's Selected by KM
KM、田我流 - "夜のパパ"
コメント
2018年にリリースした自分名義の1st Albumからのシングルカット、夜のパパ Ft.田我流はたくさんの人に聴いてもらえました。
田さんとの出会いは、そもそも、僕が田我流さんのファンだったことと、同じイベントにブッキングを頂いた際に(WWWのEmotionsだったと思います)、自己紹介して連絡先を教えて貰ったことが始まりです。後日Lost (EP)に入っている音源とデモ数曲を送ったら、すぐに返信が来て、制作のやりとりが始まりました。2018年始めだったと思います。
実は初めに出来た曲は、最新EP(More Wave - 田我流&KM)に入っているLong Goodbyeです。トラックは何度も変わっていますが、リリックの原案その時点ですでにあったんです。ただ、当時聴いた感想は、二人とも「表現したいことが大きすぎて、しっくりこない」という感じで、保留されていた曲です。Long Goodbyeよりももっと具体的に、僕の「普段の生活のことを歌ってみたい」という田さんからの提案で、「夜のパパ」のリリックが上がってきたんです。その後も、田さんのアルバム(RIDE ON TIME)でAnywhere - 田我流 Ft. NTsKi を作ったり、ツアーに参加させて頂いたりしているうちに、スプリットEPの企画で、Long Goodbyeを「出しても良いんじゃないか?」という気持ちになれたのは、とてもストーリーと波を感じさせてくれました。
「ゆれる」を聴きながら、毎日通勤電車に揺られていた自分からしたら、2010年代の自分の成長はまぁまぁ快挙です。
自分でも頑張ったと思う、のんびりだけど(笑)
2020年代はどのように過ごしたい?
まだまだ、日本のRapというカテゴリーの中でやってみたいことも、半分も出てないんです。正直。
2029年末に同じように「まだまだ半分も出てないんです。正直。」って言えるようなアーティストになってたいです。
Info
(SIC)BOYとのスプリットEPが来年早くにリリースされるのかな?
他にも毎日いろんなRapper、Singerと曲作ってますので、随時チェックしてくれたら嬉しいです。
KM
音楽プロデューサー。ヒップホップに根ざしたスタイルを保ちながらも、ジャンルという概念に縛られる事のない音楽性はリリースの度に話題となる。ANARCHY、SALU、BAD HOP、killa、田我流、ECD、SKY-HI、Taeyoung Boy、Gottz、Kvi Babaなど、すでに数多くの楽曲やRemixワークを世に送り出している。2018年9月、自身名義のファーストアルバム 『FORTUNE GRAND』リリースしている。