My Classics Vol.4|Daichi Yamamoto
連載『My Classics』。この企画ではアーティストやデザイナーなどのお気に入りの一品と、これから欲しいアイテムや気になっているものを紹介していく。普通のインタビューでは中々見ることのできないアーティストの嗜好や素顔などが垣間見えるものに。
第4回となる今回は1stアルバム『Andless』も話題のDaichi Yamamotoをフィーチャー。
取材・構成:和田哲郎
撮影 : Mitsuru Wakabayashi
- 今回はフードや好きなアイテムを挙げていただく企画になります。フードとして挙げて頂いたのが京都のNuCup Coffeeということです。
Daichi Yamamoto - めっちゃ家から近くて。コーヒーが抜群に美味しいです。
- 普段飲むものは決まってますか?
Daichi Yamamoto - その都度マスターが色んな豆を仕入れて、自分で焙煎もしてるんで「今オススメのやつ下さい」って言ったら、オススメの豆とオススメの淹れ方で出してくれて。解説もしてくれるっていう。
- どれくらいの頻度で行くんですか?
Daichi Yamamoto - 週に一回は絶対に行きます。アルバムの制作中は朝にレコーディングをすることが多かったんですけど、17時に閉まっちゃうんで、17時に間に合うようにレコーディングして、コーヒーを飲みに行って一日を終える。マスターが音楽好きなんで、「悩んでるんですよ」って話もしたり。それで喋って帰ります。
- コーヒーはずっと好きなんですか?
Daichi Yamamoto - 高校くらいからですね。お父さんが毎朝墨汁みたいなコーヒーを飲んでて(笑)すげー濃いんですよ。それを飲んで育っちゃったんで、最初外のコーヒーが薄く感じるんです。「薄いっすね」みたいな。最近落ち着いたんですけど、エスプレッソみたいな濃さをマグカップでいつも飲んでて。「こんぐらい濃くないとあかんねん」って言ってて。それを僕はミルクとかアイスを入れて飲んでたんですけど、最近はブラックばっかりですね。
マサト - ジャマイカってコーヒー豆が有名だよね。ブルーマウンテンとか。
- ジャマイカはそういう濃い感じなんですか?
Daichi Yamamoto - ジャマイカ人はコーヒーそんなに飲まないっすね。甘くして飲んだりします。
- じゃあ、その飲み方はお父さん独自のものなんですね(笑)
Daichi Yamamoto - 独自っすね。しかも安い豆をスーパーとかで探してきて、安くて量多いのを濃くするみたいな(笑)
- 他にも京都で行きつけのお店はありますか?
Daichi Yamamoto - 本屋とかはよく行ったりしますが、あんまり無いですね。何回か行くお店はあるんですけど。
- ちなみに好きな食べ物はなんですか?
Daichi Yamamoto - ざるそばとか、納豆が好きです。納豆は結構毎朝食べてます。
- それが2番目の質問に繋がってくるんですけど、昔から好きなものとして「健康食品」を挙げてましたよね。ご両親がオーガニックの野菜のお店をやられてたんですよね?
Daichi Yamamoto - お父さんが昔オーガニックカフェをやっていて、最近また無農薬ハーブティの専門店を開けたんですけど。昔から家の中で「添加物が入ってるものはダメ」みたいな。めっちゃ厳しかった訳じゃないけど、そういう傾向があって。お母さんもスキンケアとかは全部オーガニックのやつだったり。髪の毛のドレッドも自家製のミント水みたいなのを作ったりして、そういうのを使わせたり。服をお酢で洗ったり、そういう環境でしたね。だから結構表示を癖で読んじゃいます。「何入ってるんだろう」って。
- それで子供のときから食べてて好きな物が納豆なんですか?
Daichi Yamamoto - 納豆は昔から好きだっだんですが、最近ハマってるんですよ。体の調子が良くなったんで好きなんです。
- 子供のときってそういうのを親に食べさせられたりすると、あまり美味しくなかったりしますよね。
Daichi Yamamoto - でも美味しかったですね。料理も好きな親なんで。肉の代わりに大豆を使ったやつが結構昔から出てきたり。あと、多分食品以外も健康的なものが多かったから。そういう体に良いと言われてることを取り敢えず試すみたいな家ですね。
- じゃああまりジャンクフードは食べないんですか?
Daichi Yamamoto - でも全然食べますね。お父さんがすごいジャンクフードも食うんですけど、「一番の不健康はストレスやから、たまにこういうのを食わなきゃあかんねん」って。タバコとかも吸ってて。絶対に肉食べないとか、そこまでは行かないんですけど。でもイギリスにいるときにヴィーガンを一ヶ月試してみたり。
- 今後欲しい物は録音機材ということですが、今は声録りとかはどうしてるんですか?
Daichi Yamamoto - 家でやってます。
- じゃあより良いものを、ということですね。
Daichi Yamamoto - そうですね。パソコンを新しくしたりマイクやインターフェースを新しくしたり、もう全部を。
- 具体的に欲しいものはありますか?
Daichi Yamamoto - パソコンはMacの新しいものにしたいんですけど。インターフェースはApolloのものが欲しいです。マイクは、STUTSさんが“Breeze”を録ったときに「これで録って下さい」ってマイクを送ってきてくれたんですけど、それが良かったですね。
- マイクを送ってくるって、凄いですね(笑)
Daichi Yamamoto - 結構良いマイクだったんですけど、それでもあまり納得してなくて。スタジオ録りしたものには劣るみたいです。
- 録音は自宅が一番調子良いですか?
Daichi Yamamoto - そうですね、一人で録るのが。誰かと録るのがあまり好きじゃなくて、「スタジオ一緒に入りましょうよ」みたいなのは断ってます(笑)録ろうとしたことはあるんですけどダメで、JJJとの“She Ⅱ”も結局一人で。サビのパートだけ一緒に録って、他は全部家で録りなおして。人と録ると、あまり痒いところに手が届かないというか。「ここもうちょっとこうしたい」みたいな。自分で録るときも結構何十回と録るんですけど、人と録ると遠慮しちゃう。
- 結構気を遣っちゃうタイプなんですね。
Daichi Yamamoto - 普通に申し訳なくなっちゃう。
- だからこそ一人でやると繊細なものが出来るんですね。
Daichi Yamamoto - 人によって録り方が違うから、「こんな録り方してんの?」って言われると「間違ってんのかな...」って(笑)
- じゃあ自宅の環境を良くしていくしかないんですね。あと、マサトくんから事前情報として最近株をやってるとも聞いたんですけど。
Daichi Yamamoto - そういうのにずっと興味があって、でも始めるタイミングが無くて。「始めたら勉強するだろうな」と思って、思い切って。それもアンチエイジング系の株を買って。自分が興味あるものを買ってみて、色々読んだりしながら勉強中です。
- 株は面白いですか?
Daichi Yamamoto - 面白いですね。奥が深そうな感じがして。気を抜いてるとダメで、結構チェックしないといけなくて。やっぱりアルバム作ってるときとかは気づいたらめちゃくちゃ下がってたりして(笑)だからまだその辺は様子見ながらやらないと痛い目見ちゃう。
- 株やってるアーティストって日本だとあまり聞かないですよね。
Daichi Yamamoto - Jay-Zのビジネス系の話は結構読んだりしてて凄い好きなんで、そういう影響はあるかもしれないですね。
- ありがとうございました。
Info
Artist: Daichi Yamamoto / Title: Andless
Label: Jazzy Sport / Cat No: DDCZ-2237 / File Under:Hip Hop CD
税抜上代: 2,500yen / 発売予定日: 2019.09.04
- Track List -
01. Dress Feat. Ai Kuwabara
02. Be Good
03. 上海バンド
04. Los Location Feat. VaVa
05. One Way
06. Crystal Feat. Kaho Nakamura
07. Champion
08. Sunday
09. Brown Paper Bag
10. Let It Be Feat. Kid Fresino
11. U.F.O
12. Escape
13. Concrete
14. School
15. She II Feat. jjj
16. How
17. Undress Feat. Ai Kuwabara
NuCup Coffee