Kid Cudiの1stアルバム『Man On The Moon』の功績を紹介する動画がGeniusより公開

今年でリリース10周年となったKid Cudiの1stアルバム『Man On The Moon』。様々な側面において現在のシーンに多大な影響を与えている同作の功績を解説する動画がGeniusから公開された。

Kid Cudiは現在ポピュラーになったメンタルヘルスについてラップするスタイルのパイオニアとして知られる。『Man On The Moon』はKid Cudiが幼少期から抱える苦しみやドラッグ中毒との闘いについて赤裸々に歌われた作品であり、シーンに大きな衝撃を与えた。同作についてKid Cudi本人は「あの時、俺の人生には本当に暗くて憂鬱な影が差していたんだ」と語っている。

Kid CudiはKanye Westのフックアップによって登場したラッパーであり、アルバム『808s & Heartbreak』に大々的にフィーチャーされた。同作と並行するようにKid Cudi自身の音楽性もロックやインディーポップ、ダンスミュージックなど幅広いジャンルから影響を受けたもので、Pink FloydやElectric Light Orchestraなどの70年代のプログレやサイケデリックロックのサウンドスケープに大きく影響されたことを彼が語るインタビュー映像も見ることが出来る。

『Man On The Moon』のリリックは鬱を乗り越えようとするポジティブな姿勢と心に抱えた闇を吐露するダークな部分、またドラッグによって現実逃避を図る享楽的なリリックなど様々なレイヤーから成り立っている。これらの高いクオリティのリリックからはTravis ScottやLogicなどのアーティストが影響を受けており、Travis Scottのアルバム『Rodeo』の冒頭にてKid Cudiのオマージュが行われていることも紹介される。

Kid Cudiのファンの方もそうでない方も、動画を観てから改めて『Man On The Moon』を聴き直してみると新たな魅力を発見することが出来るかもしれない。

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