Kid CudiがNIGOとの対談で彼へのリスペクトを語る

現在は新作『Entergalactic』を制作中であるほか、今年2月にはA.P.C.とのコラボレーションアイテムを発表するなどファッションシーンとの関わりも深いことで知られるKid Cudiと、そんな彼がかねてよりリスペクトを公言しているA BATHING APEの創業者かつ現HUMAN MADEデザイナーのNIGOのインタビューがComplexより公開され話題を呼んでいる。

インタビューは東京にあるNIGOのオフィスで収録されたもの。ストリートファッションとラグジュアリーファッションを繋げたオリジネーターであるNIGOから見た現在のファッション、そしてかつてBAPEのショップで働いていた経験もあるKid CudiがNIGOから受けた影響、彼が現在制作しているアルバムや映像作品についてなど話題は多岐に及んでいる。

Kid CudiとNIGOが公式の場で会ったのは今回のインタビューが初めて。しかし以前二人はBAPEのショップで会ったことがあり、その時Cudiは「マジかよ、NIGOだ。Teriyaki Boyzだぜ」と強く感動したそう。今回オフィスを訪れたことについても「こんなアーティストになって、彼とオフィシャルに会えるのが信じられない。オフィスを歩いていると、おもちゃ屋を歩く子供のような気分なんだ。彼のコレクション、古いSEGAや任天堂のゲームを見てるとね」と語っており、いかに彼がNIGOに敬意を持っているかが窺える。

自身が今の音楽に与えた影響についてCudiは「正しいことをやったと感じるよ。最初に始めたときは分からなかった。最初のアルバムにみんながどう反応するかも分からなかったんだよ。“Pursuit of Happiness”みたいな曲は奇妙だしな。その頃の他のどの曲と比べても変だった。メインストリームとは全く異なるサウンドだったんだ。圧倒されるけど、それは自分が正しいことをやっているというサインだ」として、オリジナルな物を作る際に伴うプレッシャーについて語っている。NIGOもBAPEを始めた頃の自身について「最初から自信は無かったですね。全然売れなかったし。(中略)最初は趣味で服作ってたようなものなんですけど、素人でファッションのマニュアルに沿ってやらなかったから、誰もやったことが無いものが出来上がって、それが時代に受け入れられてっていう。僕は本当にラッキーだったと思います」としており、後の世代に大きな影響を与えた二人の初期の感覚の共通点が興味深い。

Kid Cudiの現在制作中であるニューアルバムについては「多くは語れないんだ。来年まで曲はリリースされないからね。でも今言えるのは、Netflixのアニメを作っているということと、Kenya Barrisがプロデュースしているということだ。次のアルバムはその番組のシーズン1の音楽で、ストーリーを語る音楽になる。キャラクターの視点から描かれているんだ」とのことで、さらに「多くの曲が愛や恋人との関係についてのものだ。俺には今恋人がいないから、完全に想像で、キャラクターとして書かれたものになる。『KIDS SEE GHOST』の次だから興奮したよ」と、新たな試みが行われた野心作になることも明かされている。

Kid Cudiのファン、そしてファッション好きならば必見のインタビューはこちらから文章でも読むことが出来る。

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