Kevin Abstractが「またソロアルバムを作りたいとは思わない」と語る
今年4月にソロアルバム『ARIZONA BABY』を発売したBrockhamptonのフロントマン・Kevin AbstractがGQのインタビューに対して、ソロで活動する事へのプレッシャーを語った。
Abstractはソロアルバムに関して、「『ARIZONA BABY』は純粋な創造性から生まれたものではないんだ。生き残る為に必死になって、グループを探していた頃に戻っていたんだ。」と語った。また、「レコード契約を結んでいるから、基本的に作品を作る義務があるんだ」と今回のアルバムは自身が契約しているレーベルの為に必死に制作した事を明かした。
しかし、Abstractは今回『ARIZONA BABY』を自分自身やグループの為、そしてレーベルとの契約を果たす為に制作した事を後悔しているようだ。「(はじめは)制作したかったけど、俺は燃え尽きていたんだ。アルバムなんて作るべきじゃなかった。俺がアルバムに込めたものは傷つきやすく、正直で純粋なものだったよ。だけど俺はまたソロアルバムを作りたいとは思わない。」とAbstractはレーベルに急き立てられて無理矢理アルバムを制作した事を後悔しているようだ。
Lil Uzi Vertがレーベルとの契約問題を抱え、新作『Etrnal Atake』をリリースできていないように、アーティスト・レーベル間での問題は散見される。今回のインタビューによって、『ARIZONA BABY』はAbstractにとって不本意な形で制作された作品だという事が明らかになったが、今作が素晴らしい作品だったという事は間違いないだろう。今作がレーベル不在では生み出される事が無かったものだと考えると、一概に制作を強いるレーベル側に非があるとは言い難い。ファンの立場としては、両者が素晴らしい作品を生み出す為に手を取り合ってほしいと願うばかりだ。