奥山由之の写真展『白い光』がキヤノンギャラリーSにて開催

写真家・映像作家の奥山由之による写真展『白い光』が3月7日(木)よりキヤノンギャラリーSで開催される。

2011年に『Girl』で第34回写真新世紀優秀賞を受賞し、2016年には『BACON ICE CREAM』で第47回講談社出版文化賞写真賞を受賞したほか、数々の写真集出版や、精力的な展覧会での作品発表、また映像作家としての活躍も著しい彼は、今回の写真展で「写真を見る」という行為を再認識させるような展示を行う。時代を牽引する写真家の感性が溢れる作品群を是非ご覧あれ。

また作品は、すべてキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントし展示する。

<作家ステートメント>

 

白い光

 

どこまでも深い海の水面を撫でるようにして、漆黒の闇を進む。

聞こえるのは、波の呼吸と、エンジン音。

夜の茂みに目が慣れるころ、遠くにちらほらと見える、白い光。

そろそろだろうか。揺られ続けて小一時間。

目を凝らして探したあの景色と肌寒さを、よく思い出す。

 

白い光は、夜明けを待たずして、1隻、また1隻と集まる。

やがて聞こえる演歌の合図と共に、網を投げ入れ、仕事が始まる。

時折視界を晴らすカメラの閃光…。

 

ふと、目を凝らして認識しようとする行為に、懐かしさを感じた。

僕らはいま、空間のみならず自己を取りまく全ての情報や環境を照らし出し、にも関わらず、受け身の姿勢で、時折現れる「分からない」という感情から目を背けている。やがて加速する周辺視野への散漫とした意識は、局所への注力を緩ませ、深度の浅いカラフルな大地を眼下に広げるのだろう。

 

未だ視覚や知覚は、”視ること”と”見ること”の境界を認識出来ているだろうか。

詩的に言えば、視えることで見えなくなったものがあるのではないか。

果たして、写真はいま、認識の対象にあるのか。

目を凝らし、光を照らす。

その光の先には、何がある。

 

 

 

INFO

開催日程:2019年3月7日(木)~4月15日(月)

開館時間:10時~17時30分

休館日:日曜日・祝日

開催会場:キヤノンギャラリー S(住所:東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー1階)

交通案内:JR品川駅港南口より徒歩約8分、京浜急行品川駅より徒歩約10分

入場料:無料

 

一般の方のお問い合わせ先:キヤノンギャラリーS  03-6719-9021

キヤノンギャラリー ホームページ:canon.jp/gallery

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