何かと物議を醸している今年度のスーパーボウルハーフタイムショーに、Travis Scottの出演が決定している。Travis Scottの出演は昨年の12月頃にアナウンスされており、Jay-Zによって出演をキャンセルするよう説得が行われたことも話題となっていた。最終的にTravis Scottは出演に同意したようだが、その条件としてNFLに社会貢献への参加を呼びかけているようだ。
Billboardによると、Travis ScottはNFLに社会正義のために活動している団体への寄付を出演の条件として提示し、「Dream Corps」という団体に50万ドル(約5400万円)の寄付をNFLと共同で行ったという。彼は寄付に伴う声明の中で「自分が信じていることに基づいて行動する人のことは、誰でも支持している。アーティストであるということは、人々をインスパイアする力を持つということだ。だからスーパーボウルのオファーを受ける前に、NFLと提携して寄付を行うことにした。俺はDream Corpsをサポートすることに誇りを持っている」と語っている。
人種差別に抗議したコリン・キャパニック選手の待遇を巡ってNFLは多くのアーティストから批判を浴びており、RihannaやCardi Bがオファーをキャンセルしたほか、既に出演が決定しているMaroon 5の降板を望むファンによる署名も行われていた。しかしTravis Scottの対応は他のどのアーティストとも異なり、自分に与えられた機会を活用して前に進んでいこうという意志を感じさせるものだ。まさにTravis Scottらしい行動と言える。
Maroon 5とTravis Scottによるハーフタイムショーのパフォーマンスはどのようなものになるのだろうか?今から目が離せない。