曽我部恵一が全曲ラップしたヒップホップアルバム『ヘブン』を来週リリース
曽我部恵一が4年ぶりのソロアルバム『ヘブン』を、12/7(金)にリリースする。これまでもサニーディ・サービスの作品へのラッパーの参加などはあったが、このアルバムは曽我部自身が全曲でラップを行うヒップホップアルバムとなる。
気になる内容は手触りのビートの上を淡々とつぶやくようなフロウが舞うローファイかつサイケデリックなものとなるとのことで、まさに「世界その割れ目からの文学」(M2「文学」より)と言える作品が完成したという。アルバムは10曲を収録している。
以下は本人からのステートメントとなる。
Ollieの表紙(2018年6月号 特集「POWER of HIP HOP - HIP HOPの力」)、アップでこちらを見る仙人掌の 眼差しが「お前もやってみろ」と言っているようで自分でラップをやろうと思った。ヒップホップに近づきたくて、好きなラッパーに参加してもらって幾つかの曲を作ってきた。いい曲ができたけどそれらはヒップホップの曲じゃなくラップとロックが融合した曲だった。なかば満足しながらもオレがやりたいのはヒップホップの曲なんだが...、という気持ちがどこかにあった。PUNPEEくんのコーストでのライブ(2018.5.26 新木場STUDIO COAST - PUNPEE Presents“Season Greetings'18”)にゲストで出たとき、リハを終えて外にいたら同じくゲスト出演のISSUGIとSUMMITの増田さんが喋ってて、リハでモニタリングが難しかったというISSUGIに対し、増田さんが、もし自分の声が聞こえにくかったらたとえ本番でもモニターの音を上げてくださいと(PAに)言ってもいいんじゃないかと言ってた。「それもヒップホップやん」と。盗み聞こえたその言葉は自分にとって天啓だったし、矢のように胸に刺さった。ヒップホップはトライブの音楽だと信じてきた。ある種のコミュニティを内側から救済し強固にするための手段がヒップ ホップでたまたまそれが音楽だったのだと。憧れはあったが踏み込むことはできなかった場所。シンガーで ある自分がラップのアルバムを作ることが「それもヒップホップ」かどうかまったくわからないし自信はないが、気分は実はけっこう清々しい。能書きはこのくらいで、ぜひ音楽に耳を傾けていただけたら嬉しいです。最後にアルバムを作る時によく聴いていたヒップホップアルバムを3枚挙げておきます。仙人掌『BOY MEETS WORLD』、Nas『Nasir』、Black Though『t Streams of Thought vol. 1』。 曽我部恵一
Info
アーティスト 曽我部恵一 収録曲
タイトル ヘブン
発売日 2018 年 12 月 7 日
仕様 CD / デジタル
品番 ROSE 235
価格
CD ¥2,000+税 レーベル
ROSE RECORDS
1 small town summer wind
2 文学
3 フランシス・ベーコンエッグ
4 the light ~夜明け前の明るさについて
5 野行性
6 mixed night
7 Gravity Garden
8 夏至
9 Big Yellow
10 花の世紀
RECORDING 曽我部恵一 AT MYSTIC SOUND OF OASIS, TOKYO
MIX 池内 亮
MASTERING JAIMIN SHIN AT PHILO'S PLANET STUDIO, SEOUL
RECORDING MANAGEMENT 金野志保
PHOTO 曽我部 淳
JACKET KS
ROSE RECORDS CREW 岩崎朗太 水上由季 金野志保
THANKS TO EMON PARK 渡邊文武 小田島 等
PRODUCED BY KEIICHI SOKABE P+C 2018 ROSE RECORDS