Chief Keefがホログラムでツアーを行う予定
Chief Keefといえば、アメリカ・シカゴを代表するラッパーの1人であり、これまで数々の警察沙汰を起こしてきたことは周知の事実であろう。そして、彼はその自身が起こした数々の警察沙汰のせいで、世界中の色々な街から出禁を食らっている。
そんな彼は、若い頃からの幾多の悪行、さらにラップ嫌いの市長が就任したのも相まって地元のシカゴからも締め出されている。
そのような状況では、ツアーを敢行するのも一苦労であることは想像に難くない。
しかし、Keefはそれをかいくぐる方法を見つけた。ホログラムだ。
来たる8月31日、Keefはロンドンでライブを行う予定だが、彼はイギリスに入国することを許されていない。だが、ホログラムを使えばロンドンでパフォーマンスが出来るというわけだ。
そして、Keefはそのロンドンでのライブを皮切りに、シカゴ、ニューヨーク、ニューオーリンズ、ラスベガスなどのアメリカの主要都市を回るツアー‘Icons of American Music Hologram Tour’を敢行するそうだ。ツアーの題名からも分かるようにロンドンだけでなく、それ以降のライブも全てホログラムで行うとのこと。
実は、彼は以前にも地元のシカゴでホログラムでパフォーマンスを行ったことがあり、その経験が今回このようなツアーをすることになった理由の1つであることは間違いないだろう。
2012年のCoachellaではTupacが、2014年のBillboard AwardsではMichael Jacksonがホログラムで登場し、ライブを行ったようにホログラムでライブをすること自体はそこまで珍しくなくなってきた。
しかし、現在生きているアーティストがホログラムで、しかもツアーを行うというのは初めてなのではないだろうか。
テクノロジーが進歩したおかげで、その場にいなくてもライブができるようになったわけだが、実物のパフォーマンスをみたいと思っているファンはまだまだ多いだろう。これから先、このようなライブが主流になっていくのだろうか。