【インタビュー】MANON & YUPPA 『TEENAGE DIARY』 | 10代の好きと変化をつめこんで

福岡を拠点にモデル活動も行なっているMANONが、ヒップホップやダンスミュージックなどをクロスオーバーしたサウンドで知られるYUPPAをプロデュースに迎えたアルバム『TEENAGE DIARY』を7/7にリリースした。

Kero Kero BonitoやRyan Hemsworthといった日本のKawaiiカルチャーと接点のあるアーティストも参加して出来上がった作品は、好奇心旺盛でスタイルがどんどん変化する10代の感性を反映させたカラフルな作品となっている。

YUPPAによる様々なジャンルのサウンドが詰め込まれたこのデビューアルバムはどのように作られたのか、2人に話を聞いた。

取材・構成 : 和田哲郎

写真 : 横山純

- MANONさんはラジオをやっているということですが、どういう番組なんですか?

MANON - 福岡のユースカルチャーを発信するというテーマの番組です。パーソナリティが三人いて、みんな自分が自分がって感じでしゃべるので、結構グダグダですね、ははは(笑)。ラジオも、番組を受け持つことが決まってから勉強で聴いてるんですけど、それまでは全然聞いたことがなかったです。

- 番組の中で自分の曲をかけたりもするんですか?

MANON - かけますね。ディレクターさんが、新曲とかアルバム出すって聞いたらすぐにチェックしてかけさせてくれます。好きな曲を色々かけられるのが楽しくて、どんどん音楽を聴いてて。パーソナリティがそれぞれ自分の好きな曲をレコメンドする時間があって、みんな聴くジャンルが違うから面白いんですよね。私は洋楽と日本のヒップホップをかけるんですけど。

- 最近どういった曲を紹介されたんですか?

MANON - 先週はYUPPAさんに教えてもらったPrincess Nokiaの曲をかけて、今週はKYLEの"Games"をかける予定です。

- 最近はSNSでJvcki Waiとかも紹介してますよね。

MANON - そうなんです。Jvcki WaiとかAlice Viciousとか、K-POPも好きなので、そこから韓国のヒップホップにもハマり出したって感じです。

- それぐらい音楽を聴き始めたのは自分で音楽をやり始めてからって感じですか?

MANON - それもあるし、とくにラジオを始めてからは色んな曲を聴くようになったし、流行りの曲が分かるようになりましたね。私はビジュアルを見てはまるタイプで、YouTubeで探して、このMVが可愛いからこの曲が好き、っていうことが多いです。衣装だったりとか。

YUPPA - Lil Bo Weepの食いつきすごかったです。

- なるほど。ちなみに、最初に聴いて印象に残っている音楽は覚えていますか?

MANON - 小学生とか中学生のときは、きゃりーぱみゅぱみゅさんとかPerfumeさんが好きでした。 小学生の時にAvril Lavigneが流行って、CDを買って聴いてました。CDプレイヤーを買ってもらって嬉しかったので、音楽を聴くのが楽しくていっぱい聴いてた。

_DSC7097

- 自分で音楽をやろうというのは思っていましたか?

MANON - 小学生の時はさすがに思ってなかったですね。ASOBISYSTEMに入ったことで、きゃりーさんみたいになれると思いこみました(笑)めちゃくちゃ好きだったんで。

- 実際、最初に曲を出してから一年も経ってないですもんね。YUPPAさんがMANONさんに対して作る曲は、色んなタイプの曲ですよね。色んなジャンルの曲を初めて聴いたときはどうですか?

MANON - 私は好きな曲とかめちゃくちゃ変わるんですけど、それにYUPPAさんが合わせてくれてる感じですね。そうやってジャンルがそれぞれ違う感じになってる。

- じゃあどちらかというとYUPPAさんが合わせている感じなんですね。

YUPPA - MANONちゃんの今のムードみたいなのを「最近どう?」って聞きながら作ってますね。「いまこういうのが好き」っていうのを教えてもらうと、私もいろいろ発見があるんです。そのやり取りの中で、「そういう感じが好きだったらこんなのやってみる?」って提案してみたり。14歳から16歳っていうめちゃくちゃ変わっていく時期に一緒に作ってたので、すごく面白い反面、ついていくのが本当に大変で(笑)。ジャンルも見せ方も決めちゃったら楽なんでしょうけど、決めない方がやっぱり面白いかなと思って。

- なるほど。じゃあ別にやらされてる感みたいなのは全く無いってことですね。

MANON - そうですね。

YUPPA - 言わされてない?(笑)

MANON - 言わされてない(笑)いやほんとに、自分の好きな時期に好きなジャンルの曲ができるとかすごいと思うし。

- "xxFANCYPOOLxx"とかも、その時好きだったものが入ってる感じなんですか?

YUPPA - そうですね、その頃はCharil XCXが好き、あとTavi Gevinsonちゃんの『Rookie Yearbook』が好きって言ってて。"xxFANCYPOOLxx"は出会ってすぐ作った曲なんです。そういうのが好きだったら映画のサントラをサンプリングするのもいいな、14歳なら『Lolita』の曲なんかいいな、バンドっぽいの好きだったらちょっとMac Millerっぽくやってみようかな?って作ってみる感じ。『Rookie Yearbook』が好きっていうところから90sっぽいインディーロックで"BEAT THE BAD LUCK"って曲を作ってみたりとか。私なりのアンサーをMANONちゃんに返していく遊びみたいなところはありますね。

- 一曲一曲に入っている情報量が多い感じがするんですよね。そこのコミュニケーションでお互い教えあってるからこそそうなってるんですか?

YUPPA - そうですね、「今入れないといつ入れるの?」みたいな感じにどんどん。

MANON - その時期に流行ってる言葉とか、その時期が過ぎたら「うわっ、古っ!」みたいになるんで、言われないうちに。

YUPPA - 「この言葉まだ使う?」って毎回確認しながらやったりとか。

- デビュー曲だと、もうちょっと気分的には古い感じがしますか?

MANON - たしかに聴くと、自分が中学生のときに好きだったものを思い出します。好きなことに変わりはないんですけど、今自分が好きなものと比べると「あっ、変わったな」とはなりますね。

- 例えば"WAVY PINEAPPLE DAYS"のときはどういうものが好きだったんですか?

MANON - MVが私服なので、割と服の系統とかで分かると思います。その時はTEG TEGのぴちっとしたTシャツとか、アーティストだとTLCを意識してました。そのときはそういうファッションが好きで、それを意識してたなって思います。メイクもちょっと違って、まだちょっと薄くて(笑)

YUPPA - ちょうど一年ぐらい前の原宿だよね、これ。

MANON - あとこの、目の下にこういうラインストーンのシールとか貼る感じ。今は目頭とかに貼ってる人が多い。位置が違う(笑)

- それはヤバいですね、その差は中々気づかない...(笑)

MANON - 目の下だとポップな感じだけど目頭だとエッジが効いた感じになる。あと、あのメガネ!あれも去年ぐらいですよね、流行ったの。最近は細いですね。あと、あの「LOVE」っていうチョーカーもめっちゃ色んな人がつけてますね。色んな言葉が書かれてて

YUPPA - マーチンいつも履いてたからマーチンって入れたんですけど、最近あんま履いてない(笑)

- そのスピード感はやっぱり10代っぽいのかなっていう感じがしますね。

YUPPA - 目がまわるなー(笑)

- (笑)でもその曲の作り方はすごく面白いですね。実際どういうやりとりをしてるんですか?

YUPPA - 私からLINEで「最近なに好き?」「休日なにしてる?」って聞いたり、逆にMANONちゃんから「これ聴いてください!」ってYouTubeのリンクが送られてきたり。「じゃあこっちも聴いて!」って送り返したりしてるうちに共通点がなんとなく出てくるんですよね。あと彼女のインスタを覗いてて、ストーリーに映るものを見て「なるほど、こんな感じかー」って取り入れたりとか。こっちから見せて反応がすごくいいものもあれば、そうでもないものもある(笑)じわじわくるやつとか。その辺の塩梅を見つつ、世の中の流行りとMANONちゃんのムードの共通項を見つけてくというか。面白いと思うものを教え合って、良さそうなポイントをピックアップしていくみたいな、そんな感じですかね。

_DSC7064

- それは徐々にそういう感じになっていったんですか?最初から?

YUPPA - 徐々にですね。合わせたいって気持ちはずっとあったんです。カチッと決め打ちでやるよりは、彼女の感性を活かす方が面白いと思ったので。最初は彼女のことを何もわからなかったので、好きなものをいっぱい書いて送ってもらって。デビュー曲の"xxFANCYPOOLxx"はそこからのピックアップと、最初に喋った時の印象から作ったんです。同時にレコーディングした"BEAT THE BAD LUCK"は、曲も歌詞も90sのガールズインディバンドのテンプレートのイメージで作ってて、彼女のリアルは猫ぐらいしか出てこない(笑)とりあえずやってみて合うやり方を探してた感じ。それと、私が高校生の時に思っていたことと彼女が感じていることって、表面的に変わったことはあっても、そんなに差は無いかなって途中で気づいて。私も彼女も女子校ってこともあって、女子校ノリみたいな感覚がすごく似てるんですよね。"SOMEWHERE"っていう曲に「これがわたしのリアリティ」って歌詞が出てくるんですけど、あの頃私にとってリアルだったことってなんだろうって考えると、ただ制服のスカートがゆらーって揺れてる感じとか、考えごとしてる感じ、物思いにふけってる感じだったかもって。友達と遊ぶのも楽しいけど、そのくらいの年頃って友達に全部自分をさらけ出せるわけじゃないし、一人でいるときの方がリアルだった気がして。ちょっとその辺近いとこがあるんじゃないかって勝手に思ってて。

MANON - はい、分かります(笑)なんか、どっかに行きたいなーみたいな。

YUPPA - ぼんやりしてるんじゃなくて物思いにふけってるんだと私は解釈してるんですけど、彼女は一緒にいるとなんかぽーっとしてる時があって(笑)そういうところから私が想像を膨らませて書いてる、ファンタジーの部分もあるんですけどね。

- YUPPAさんがさっき言っていたMANONさんの感性が面白いっていうのはどういうところに感じますか?

YUPPA - 最初の頃、一緒にスタジオに入ったときに、可愛い色のケーブルが置いてあったんですよ。ラベンダーとピンクが並んでて、「色の合わせがかわいいね」って言ったら、「ここにゴールドが入ったらもっとかわいいです!!」ってゴールドのケーブルを持ってきてくれて(笑)この子はなんかいいって思ったんですよね。「写真自撮りしてくれる?」って頼むとちょっとした小物や植物なんかをパッと入れてすごい良い感じにできたりする、ティーンの感性みたいなものもキラキラしてて。録音してるときのリズム感とか勘の良さにもぐっときたりするし。何かを良いと感じて吸収する素直さと、センスよくまとめる直感力があって、そこが本当に面白いですね。たぶん本人は気付いてないんですけどね(笑)

- 曲のリズムとか、リリックを乗せるとことかも曲によって違うのに対応できてるから、そういう対応力はどこで生まれてるのかなと。

YUPPA - そうなんですよねー。不思議ー。

MANON - ありがとうございます(笑)

YUPPA - 裏拍とか跳ねるとことか全部ついてくるし、ちょっと練習すると何でもできるし。ほんとありがたい(笑)。対応力がすごいというか、勝負強い。

- ゲストでKero Kero BonitoとRyan Hemsworthが参加してますよね。この2組が参加する経緯は?

Yuppa - Kero Kero Bonitoと知り合ったのは7年くらい前なんです。私がLOVE AND HATESというガールズラップユニットをやっていたときにそのリミックス・コンテストに応募してきてくれて、彼らが優勝したんですよ。初来日のときには対バン相手に指名してくれて、そこで初めて会って。その後、私がロンドンに遊びに行った時もあちこち丁寧に案内してくれて。いつかなにか一緒にやりたいな、 良いタイミングがあればなと思っていて、そうだMANONちゃんのアルバムに誘ってみようと。忙しい中「いいよ!」って言ってくれて、たくさんのやりとりに付き合ってくれて。

- "Swipe"は曲も一緒に作ったんですか?

YUPPA - はい。この曲は少しずつお互いのアイデアを重ねていって完成させました。最初、スワイプスワイプっていうフックと少しストレンジなビートに、今と違うふわっとしたサビメロが入ってたんですよ。そこから、パーツを投げて返ってきて、ってやってるうちに結構変わった曲になっていって。「面白いけどちょっと変わりすぎか?」って悩んで、サビメロを思いきって切ってみたんです。よりキャッチーで強いイメージにしたくて、Rae Sremmurdの"Powerglide"みたいなビートにできないかなって(笑)BADHOPの"Kawasaki Drift"と交互にめちゃめちゃ聴いて(笑)

- 2曲ともバウンス感がありますよね。でもそこが出てくるとは思わなかったです(笑)

YUPPA - 勘違い力には自信を持ってるので(笑)良くも悪くも、どれだけ聴いて作っても私の場合そのままにはならないから。とにかく要素を取り入れたくて聴きまくりました。やり取りしていたGus君から最後のデータを受け取った時にサプライズがあって、なんと新しいサビメロパートが入ってたんです。めちゃくちゃ嬉しかったのと同時に、時間の余裕がなくて焦って叫んだ思い出が(笑)。

- 多分これまでで一番アッパーな曲ですよね。

YUPPA - アルバムの曲も揃ってたので、バランスを見てっていうのもありましたけどね。

- MANONさんはどの辺が気に入ってますか?

MANON - うーん、全部好きですけど、スワイプっていう言葉がすごい今っぽいなって思ってて。気に入らないものとかを消してほしいっていう曲はいっぱいありそうだけど、スワイプして消すっていうアイデアが、YUPPAさんらしいなって思って。

- ちなみに今スワイプして消したいものってありますか?

MANON - それ聞きますか?(笑)

- すみません(笑)

MANON - いまのとこはないです。消されないように(笑) すでにスワイプいじりが凄くて、ラジオにゲスト出演していただく方がTwitterの出演告知で「MANONちゃんにスワイプされないように頑張ります!」って言ってて、どんなキャラだと思われてるんだろう(笑)

- そのイメージがついちゃった(笑)

MANON - 曲ができるごとに周りの人にいじられるんですよ。"xxFANCYPOOLxx"が出たときは「ファンシー、ファンシー」て言われて、あだ名がファンシーになって(笑)"SOMEWHERE"が出た時も「低速のWi-Fiにいらついてんじゃねーよ」とか言われて(笑)で、"SWIPE"が出た時は「怒ってる先生って誰のこと歌ってるの?」って(笑)

YUPPA - みんな歌詞をよく聴いてくれてるんだね。

MANON - そうなんです、みんなめちゃくちゃ聴いてくれてて。

- キャッチーな部分があるからこそ残るっていうとこはありますよね。Ryanのほうはいかがですか?

YUPPA - 去年の秋にRyanが来日したときにDJを観に遊びに行って、会って話したんですけど、MANONちゃんの曲を聴いてくれてて「いいねいいね!なんか一緒にやろうよ」って言ってくれて。「今MANONちゃんのアルバム作ってるんだけど一緒にやらない?」って誘ったら「いいよ!」って、そこで即決定でした。こちらは分担が分かりやすくて、私がメロディーと歌詞、彼がアレンジとトラックとミックス。かっちりそれです。

- 彼はカナダ人ですけど、日本のカルチャーとか可愛いものとかに対しても造詣が深いじゃないですか。トラックアレンジも、イメージ通りなものが来たって感じですか?

YUPPA - 彼が最初に「もしかするとイメージと違うかもしれないんだけど、このアイデアどう?」って送ってきてくれたのがほぼ今の方向性で、完成版と比べると少しクールめなアレンジでした。「まさにそういう感じがやりたかったの!もうちょっとかわいい感じになってもいいかなと思うんだけど、どう思う?」って話をしてできたのが今のトラック。イメージ通りだし、「作るのすごく楽しかったよ!」って言ってくれて本当に嬉しかった。これは私の妄想ですけど、最近の彼の仕事はクールなトラックが多かったので、本当は大好きな可愛いテイストをどっかで出したかったんじゃないかなって(笑)

_DSC7090

- MANONさんはトラックはいかがでしたか?

MANON - かっこいいですねほんとに。キラキラして、今までとは違う感じがあって。でも"SWIPE"と一緒で、最初に聴いたときとは想像がつかないぐらい変わって。

YUPPA - MANONちゃんの歌は先に録ってあることが多いので、完成したものを聴いて「えっ、こんな感じになったの!?」ってなったり。

MANON - そうなんですよ。”COCO BOI ROMANCE"は、空港に向かう車の中で、先に聴いていた事務所のスタッフさん達が「かっこいいよ」って言っていて。聴せてもらったら本当に可愛すぎて、めっちゃびっくりして「えー!?」みたいな(笑)

- 全体を見てどういうアルバムになったと思いますか?

MANON - それぞれの曲が違ったジャンルっていうのもあるし、14歳から16歳までの総集編っていうのもあるから、自分自身にとってはさっき言ったみたいに「この時はこういうのが好きだったな」って思い出させられるアルバムになっていると思います。

- 本当にタイトル通り。

MANON - まさにダイアリーって感じです。

YUPPA - 始めたときは、アルバムをまとめたら『xxFANCYPOOLxx』っていうタイトルにしようと思ってたんです。14歳の頃の彼女の印象から、ファンシーな曲で揃えていこうって。そのうちファンシーだけじゃ彼女を表現しきれなくなって、予定のタイトルも辻褄が合わなくなっちゃって。じゃあどうしようって思って考えた時に、アルバム自体に日記っぽいイメージを重ねてたこと、Lil Yachtyの『Teenage Emotions』とかKhalidの『American Teen』の「ティーン」っていうワードを見て、その時期しか使えない単語っていいなと思ったのが合わさって、「TEENAGE DIARY」っていうタイトルが浮かんで。結果、ダイアリー感っていうのがアルバムのキーになってまとまった気がします。

- アルバムをリリースして、その後やりたいことってありますか?

MANON - 野外でライブしてみたいですね。シンガーっぽくないですか?(笑)フェスに出てみたいです。その前にパフォーマンスを頑張んないといけない...

- ライブに関してはまだまだだなって思うところもありますか?

MANON - はい、ありますね。喋るのも苦手だからMCとかも結構ぎこちないというか、本当に喋るのが苦手で、ライブ観に来てくれた仕事の人が「MANONちゃん、MCでありがとうございましたって5回くらい言ってたよ」って、なんか元気な居酒屋みたいな(笑)そんな感じになっちゃうときもあるし、うーん。

- やっぱりラジオで喋るのとライブで喋るのは違いますか?

MANON - いや、でもラジオを始めてからちょっと上達したかもなって思います。それこそYUPPAさんと出会った頃は、人見知りだったんで挨拶されても「あっ...」みたいな、あんまり喋らない感じで(笑)でも、ラジオを始めてからはまだあまりライブをしていないので、そのスキルはまだ見せられてないです。

- パフォーマンスが理想のアーティストはいますか?

MANON - ゆるふわギャングのリリースパーティではじめてライブを見て、もうすごい衝撃を受けて。お客さんがみんな盛り上がって持ってかれてる感じで、逆にステージ上のアーティストはクールで「めっちゃカッコいい!」って思って。あんなパフォーマンスが出来たら無敵だろうなって思いました。すごかったです。あのライブがきっかけで聴くジャンルがガラっと変わって、いきなりヒップホップを聴きだしたんですよ。あのライブの前と後では自分の中の考え方が全く変化してて。

- 最後に、自分はアーティストとして、MANONとして今後どういう人になっていきたいですか?

MANON - そうですね、私はまだアーティストとかシンガーっていう肩書きを重く感じているところがあるので、堂々とそう言えるようになりたいですね。

- ありがとうございました。

_DSC7051

RELATED

【インタビュー】JAKOPS | XGと僕は狼

11月8日に、セカンドミニアルバム『AWE』をリリースしたXG。

【インタビュー】JUBEE 『Liberation (Deluxe Edition)』| 泥臭く自分の場所を作る

2020年代における国内ストリートカルチャーの相関図を俯瞰した時に、いま最もハブとなっている一人がJUBEEであることに疑いの余地はないだろう。

【インタビュー】PAS TASTA 『GRAND POP』 │ おれたちの戦いはこれからだ

FUJI ROCKやSUMMER SONICをはじめ大きな舞台への出演を経験した6人組は、今度の2ndアルバム『GRAND POP』にて新たな挑戦を試みたようだ

MOST POPULAR

【Interview】UKの鬼才The Bugが「俺の感情のピース」と語る新プロジェクト「Sirens」とは

The Bugとして知られるイギリス人アーティストKevin Martinは、これまで主にGod, Techno Animal, The Bug, King Midas Soundとして活動し、変化しながらも、他の誰にも真似できない自らの音楽を貫いてきた、UK及びヨーロッパの音楽界の重要人物である。彼が今回新プロジェクトのSirensという名のショーケースをスタートさせた。彼が「感情のピース」と表現するSirensはどういった音楽なのか、ロンドンでのライブの前日に話を聞いてみた。

【コラム】Childish Gambino - "This Is America" | アメリカからは逃げられない

Childish Gambinoの新曲"This is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。

WONKとThe Love ExperimentがチョイスするNYと日本の10曲

東京を拠点に活動するWONKと、NYのThe Love Experimentによる海を越えたコラボ作『BINARY』。11月にリリースされた同作を記念して、ツアーが1月8日(月・祝)にブルーノート東京、1月10日(水)にビルボードライブ大阪、そして1月11日(木)に名古屋ブルーノートにて行われる。