BlocBoy JB | ダンスから火がついた最注目ラッパー
先日21 Savageをフィーチャリングした“Rover 2.0”をリリースしたほか、A$AP Rockyの“Bad Company”にもフィーチャリングされたメンフィスのラッパーBlocBoy JBは、現在最も勢いのあるラッパーの一人と言える。
Drakeとコラボした“Look Alive”のビデオはYouTube上で1億回以上再生されており、前述の“Rover 2.0”もアップロードされてから僅か2週間程で1700万回再生を記録している。
彼がこれほどまでにブレイクするきっかけとなったのは、2017年にリリースしたミックステープ“Who am I”からのシングル“Shoot”のMVである。彼がビデオの中で披露した“Shoot Dance”と名付けられた独特な動きを、真似した動画が多くアップロードされ、“Shoot”のバイラルヒットへと繋がった。
JBが鏡越しにダンスをしていた時に偶然発明したというそのダンスはミームとしてかなりの人気となり、Lil Uzi VertやXXXTentacionなどのラッパーがコピーをしている。
そのムーブメントを目にしたDrakeが彼に熱烈なラブコールを送り、“Look Alive”のコラボが実現したという。
Drakeは彼のことを「お気に入りのラッパー」と述べており、自身のレーベルOVO Soundに加入させる噂まで流れている。
BlocBoy JBのプロデュースは同じくメンフィスのプロデューサーでJuicy Jなどにもビートを提供しているTay Keithが手がけている。Tay Keithは現在21歳で、JBとは5〜6年ほどの付き合いになるという。JBと彼は共にThree 6 Mafiaなどのサウンドに影響を受けつつ、長く音楽を作り続けてきた。XXLのインタビューによると、彼らは多くの作品を共に作っており、21 SavageとMetro Boominのようなジョイントプロジェクトを今後行う可能性もあるとのことだ。
BlocBoy JBは同じくXXLのインタビューで、自身の今後の目標について聞かれ「ヒップホップシーンであがって、もう一つ上のレベルまで持って行きたい」「俺は世界一のラッパーになるんだ」と答えているほか、「映画に出ること。俺はいい演技ができるからな。自分で映画を撮って、俺がいかに素晴らしい演技ができるかってことをみんなに見せてやる。『SET IT OFF』のストリート版みたいな映画になると思うよ 」と発言している。
彼の目標が全て実現するかどうかは分からないが、今後の彼の動きが興味深いものになることは間違い無いと言えるだろう。