DJ PremierがLil Uzi Vertのことを「ヒップホップのことをよく知っている」と評する
ラッパーのRoyce da 5'9"とのデュオPRhymeとしてのアルバムを今週金曜日にリリースするDJ Premierが、DJ Boothのインタビューに登場。新作にフィーチャーされる予定だったLil Uzi Vertについて語っている。
Premierは新作の中の"Everyday Struggle"にLil Uziはフィーチャーされる予定だったとPremierは明かし、このように続けた。「RoyceがLil Uziにフックのデモが入った曲を渡したが、彼はそのフックを歌うのを拒否し、『おれは自分でフックを書いて、バースもやりたい。おれはこういうビートでもラップができる』と返答してきた」
しかし結局Lil Uziのスケジュールが過密すぎたのもあり、アルバムには収録されなかったが、Premierは「リミックスか別の作品でリリースするよ」とも話している。さらにPremierは以前Lil Uziと電話で話したとも述べている。それはLil Uziが2016年にラジオ番組に出演した際、DJ Premierの手による名曲"Mass Appeal"のビートでのフリースタイルを拒否したことがきっかけだったという。
「おれはLil Uziと電話で話したよ。おれたちはおれたち世代と彼らの世代のミスコミュニケーションを解消したんだ、ドープな話だった」と電話について振り返り、Lil Uziをこう評した。「彼はとてもよくヒップホップを知っている。人々は彼が作っている曲のスタイルのせいで、彼がおれたちの世代をよく知らないと考えているが、彼はおれにこう言ったよ。『Ebroが"Mass Apeal"のビートを流したときに、おれはやりたくないと言ったけど、もし彼が"Full Clip"のビートを流してたらおれはやっていたね』とね」
"Full Clip"もDJ Premierが手がけたGangstarrの楽曲で、つまりLil UziはDJ Premierの楽曲もよく理解した上で、フリースタイルを拒否しており、単に楽曲を知らなかったからという理由で拒否したのではないということだ。さらにLil UziはPremierに対して、「みんなおれがフィラデルフィア出身ということを忘れてしまってるんだよ。フィリーは全てをよく知っているから」と、NYとほど近いフィラデルフィア出身の自分は、昔のヒップホップについてもよく知ることができる環境だった旨を話している。
確かにLil Uziは実は今のようなスタイルではなく、オーセンティックなフロウでもラップできることが昔の楽曲からも知られているので、Premierが言うようにヒップホップをよく知っており、その上で今のようなスタイルを掲示しているのだろう。DJ BoothによるDJ Premierのインタビューは本日本編が公開予定だ。