Playboi CartiがXXL Freshmanのインタビューに答える

アメリカで最も人気の高いヒップホップ雑誌『XXL』が毎年選出する今年要注目のアーティスト10人にPlayboi Cartiが選出されXXLの表紙を飾った。

『XXL』が毎年発表している「Freshman」とは、その年の注目すべきヒップホップアーティストTOP10を選出する特集記事である。2007年(2008年のみ無し)以来毎年、まだアンダーグラウンドであったり無名であるアーティストや、もっと脚光を浴びるべきであるアーティスト10人を発表し、全員に表紙を飾らせる。アーティストにもリスナーにとっても大きな意味があり、毎年楽しみにされている企画である。

今回Plaiboi Cartiがその「Freshman」に選出され、XXLのインタビューに答えている。

選ばれた理由は「ポジティブであり、良いエネルギーと良いバイブスを持っているからだと思う」と彼は答える。そして自分のサウンドの特徴について「俺のサウンドはユニークで独特。俺の音楽はこのカルチャーにとって重要だ。のんびりしつつ、イカしたサウンドだよ」と語っている。

そして『XXL』という媒体についても言及している。「XXLのFreshmanに選ばれると知った時、興奮したけど秘密にしてたよ。俺はXXLのファンでバックナンバーも全部持っている。権威のある雑誌、感謝している」と彼自身XXLのファンであるとも発言。

アーティストが表紙を飾るという行為について、「表紙を飾ることはアーティスト人生としてのキャリアの記念になるので、もし表紙を飾る機会があれば間違いなく引き受けたほうが良い」とのこと。「やらなければいけないことではないが、やるべきことではある。多くの偉大なMC達が通った道だ」と表紙を飾ることについてはポジティブな印象を持っているようだ。

「表紙を飾るということはヒップホップアイコンになるということ。Soundcloudだけでやっている活動とは大きく変わってくる。Soundcloudなどから離れたいわけではないが、成功するためにはそうしなければならない。メインストリームになってしまうわけではない。アーティストとして自分がどこから来たかは忘れてはいけないし、多くの俺のファンはSoundcloudというプラットフォームから来ている。どっちのファンも喜ばせたい」と彼は表紙を飾ることでアーティストとして活動する規模が大きく変化していくことも心構えている様子。

インタビューの最後に彼はさらに活動の範囲を拡大し、レーベルを作りたいと言及している。自分が与えてもらったチャンスを誰かにも与えるために、次のレベルに行きたいアーティストを探しているとのことだ。

今年の『XXL』の「Freshman」は他にKamaiyah、A Boogie wit da Hoodie、PnB Rock、MadeinTYO、Aminé、Kap G、Kyle、Ugly God、そしてXXXTentacionが選出された。Freshman 2017全員を紹介するFNMNLの特集記事 pt.1も合わせてチェックしてほしい。(小林一真)

RELATED

【エッセイ】Playboi Cartiとポストコロナのインターネット | パープルな癒しを求めて

ことのきっかけは私がSpotifyで「睡眠用Playboi Carti」という、Playboi Cartiのchillいトラックばかり選曲したプレイリストを作ってそれをX(旧ツイッター)に投稿した日にまで遡る。それを見た和田さんは、私のPlayboi Cartiの受容の仕方にとても興味を抱いたのだそうだ。

Givenchyが2021 SSのキャンペーンビジュアルを公開 | Playboi CartiやKendall Jennerなどが登場

Givenchyがクリエイティブディレクターのマシュー・ウィリアムズの元で初となるキャンペーンビジュアルを公開した。

Playboi Cartiの新作『Whole Lotta Red』が完成したことが明らかに

今年4月にリリース予定とされていながら、今日に至るまでリリースされていないPlayboi Cartiのニューアルバム『Whole Lotta Red』。長らくファンから待望されてきた同作が、いよいよ我々の元に届くかもしれない。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。