Z-Roが2Pacの自伝映画『オール・アイズ・オン・ミー』は「主役は50 Centの方が現実味があった」と発言

今月16日、注目を向けられていた2Pacの自伝映画『オール・アイズ・オン・ミー』が公開された。大ヒットスタートとなった同作だが、テキサスのベテランラッパーZ-Roは配役に不満があるようだ。

Z-RoがDJ Smallzのインタビュー番組に登場。そこで、Z-Roは自伝映画で2Pacの配役は「50 Centにやらせた方が現実味があった」と語った。

インタビューの中でZ-Roは、誰も2Pacを完璧に演じられないとした上で「50 Centなら2Pacのラップ、動き、それが俺にとって現実味があっただろう」と説明した。

さらに、Z-Roは自伝映画で2Pac役を演じた新人俳優Demetrius Shipp Jr.の演技に関しては「上手く2Pacの態度、動きを真似ていた」と評価したが、2Pacを演じるにはパーソナリティーが足りなかったという。映画に関して十分に楽しめた様子ではあったが「映画の中に誤りが沢山あったけど、ストーリーは楽しめたよ」と語った。

Z-Roは続けて、「映画に映し出された出来事は俺も知っている本当のことだ。」と語り「Shippの体の動かし方は"Hit Em Up"の動きとパンツも一緒だ。声も2Pacに似せていたけど、直接話した時に、みんなは彼が2Pacじゃないと気づくだろう。だけど、伝記映画としては全体的に満足している」と総括した。自伝映画について批判が多い意見が、Z-Roは肯定的な見方をしているようだ。

一方の50 Centは今月16日、自身のInstagramに『All Eyez on Me』の感想を投稿している。その投稿のなかで50Centは「2Pacの映画を見たけど、あれは駄作だ。」と『Straight out of Compton』を引き合いに出し批判し、「金を返せ」とも悪態を吐いている。

2Pacという難しい役柄に50 Centが採用されても、賛否両論が生まれる気もする。

Z-Roの『All Eyez on Me』についてのインタビューは下記のYoutubeから視聴できる。(野口耕一)

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