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Kanye Westの緊急入院騒動が精神疾患の事例として大学の授業で取り上げられることに
アメリカのミズーリ州にあるセントルイス・ワシントン大学の、Jeffrey McCune教授は、今期『Kanye Westの政治学:黒き天才と音の美学』というコースを開講している。
「Kanyeを政治、人種、ジェンダー、文化などの社会問題と学生たちを結びつけるきっかけとなるアーティストとして捉えるもの」というこの講義で、昨年の緊急入院騒動が取り上げられることになった。
緊急入院騒動を取り上げる理由としてMcCune教授は、「私たちは単にKanyeを取り上げるだけではなくて、広く狂気という概念を私たちがどのように利用しているかを」考察するためだとしている。さらに精神疾患からくる狂気と名付けられるものと、創造的なものとして扱われる狂気がどのように競争しているかも議論するとHypebeastに対して話している。
教授は「私は狂人と呼ばれる人々が、激怒する権利を与えたい。彼らが激昂するのを許したい、壊れてしまうのも問題無い。うつ病になってしまうのも仕方ないと思う。そういう経験を外部に追いやるのはしたくない、そしてそれらを狂気と呼びたくない。それらには理由がある。そうしたものには愛や寛容な心で向き合わなければならない」と語り、講義を通じて狂気と呼ばれるものが、人間社会にとって必要なものであることを、Kanyeの事例を通して伝えたいと述べている。