Waleが人気コンテストになっているDJ業界の現状を嘆く。「DJはアートフォームだよ、自分の考えを表現してバイブスを伝えるものだ」

ワシントンDCのラッパーのWaleが先日Twitterで行ったDJについての投稿が話題になっている。

Waleは「今のDJはYoutubeでヒットした曲じゃないとビビってプレイしないんだ」と、今のDJの選曲にオリジナリティーがないことをまず指摘する。

続けてヒップホップの歴史でラッパーよりもDJの方が重要な存在と個人的に思っていると明かしたWaleは「ヒップホップシーンはDJを新旧の曲の知識やヒットチューンの独自の解釈を讃えるべきで、決してInstagramのフォロワー数を讃えるべきではないんだ」と、今のヒップホップシーンがDJのスキルやパフォーマンス力よりも、SNSでの力などが最優先されていると嘆いている。

そして「DJはアートフォームだよ。人気コンテストじゃない。ただ再生ボタンを押して金がもらえることじゃない。DJで自分の考えを表現し、バイブスを伝えるんだ」と、DJにとって必要なのはフォロワー数などではないと再度指摘した。そしてWaleは「自分をアーティストではないと考えるDJがいたとしたら、それはDJでもない。同じDJセットは2つあってはないようにね」と議論を締めくくった。

 

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