Off-WhiteのVirgil AblohがKanye Westとの仕事やOff-Whiteを象徴するアイテムの秘話を語る
コロンビア大学で今週月曜日、「全ては引用」という講義に長らくKanye Westのクリエイティブディレクターを務め、Off-Whiteの創業者でもあるVirgil Ablohがが登場。Kanyeとの仕事についてや、Off-Whiteのアイコニックなアイテムがどのように作られたのかを語った。
Ablohは自らが手がけた、Kanyeのアルバム『Yeezus』のアルバムカバーを「何が起きたのか解らなかった。私たちはそれがなんなのかも解らなかった。Kanyeと私が、もしアートスクールに行ってたら最後にできたものを見てもまるで"なんだこりゃ"って感じだったでしょう」とKanyeとの仕事は想像以上の瞬間だったと振り返る。
さらにAblohは『Yeezus』のカバーは「CDの死」を表現し、最後に見るCDになるだろうという隠喩が含まれていると話した。「それはこれから育つ音楽フォーマットにとっての開く小箱だ」と『Yeezus』の崇高なアート的側面をAblohは強調した。
Off-Whiteを象徴するアイテムとなった「Industrial Belt」は自身のIPhoneで撮った写真から生まれたものだと明かした。それはニューヨークにあるホテルアメリカーノの外にあった工事用トラックに結ばれていたベルトから着想したものだという。
AbrohはOff-Whiteをブランドにしたかったが、そのために最初モノグラムのロゴを発明しようとしていた。しかしルイ・ヴィトンのものを始め、ほとんどのモノグラムがシンプルなことに気づいたAblohは、結局誰も使っていなかった対角線を用い、現在のパターンを作り上げた。
さらにAblohはPyrex Visionを閉鎖しようと思ったきっかけはFour Pinsで掲載された1つの記事だという。PyrexがPoloが運営していたブランドRugbyのシャツにPyrexがプリントをしたものを高額で販売しているという主旨の記事をみたAblohは「Pyrexはもう終わりだ」と感じたという。そしてその記事にインスパイアされたラグを親交の深いアーティストJim Joeに作らせた。それがAblohの最もお気に入りのアート作品だとも話している。
Ablohのコロンビア大学での講義はこちらで見ることができる。