SoundCloudが2017年中にも経営破綻の危機 | 命運は月額サービスSoundCloud Go次第か?
Googleによる買収が噂されているSoundCloudが経営破綻の危機に陥っており、2017年中には資金がなくなる可能性もあることが財政報告書により判明した。2015年の報告によると、収入に対する損失が比べて速いスピードが増加しており、目下、力を入れているサブスクリプション・サービスであるSoundCloud Goがうまくいかない場合、追加資金が必要な状況になる。
Companies Houseが報告する所によるとSoundCloud社の収益は2015年、21.6%増加し、2200万ドルになった。しかし、純損失はそれ以上のスピードで30.9%増加し5122万ドルにまで増加している。
創業者の一人であるAlexander Ljungは「この向こう3年間で、順調な滑り出しを行うであろうサブスクリプション・サービスがキーとなる。しかしながらオペレーションがうまくいくかとキャッシュフローについては財政的なリスクが存在する」と語る。
「予定された経費などをカバーするキャッシュを生むことができなくなるというリスクを孕んでおり、追加の資金調達をしなければならなくなるかもしれなくなる」
「経営陣はSoundCloudグループが2017年の最終日までに十分な資金が続くことを確信しているが、リスクと不確実性は、2017年が終わるまでに資金が底をつく結果を招くかもしれず、予定していない追加資金調達を余儀なくされる」としている。SoundCloudは2015年度末には1310万ドルのキャッシュを銀行の他に1380万ドルの実質的資金が残っている。
それに比べてSoundCloudの社員数は25%増加し、236人から295人になった。人件費は2800万ドルであり49%増加している。2015年の平均年収は95000ドルであり、2014年の平均年収から20%ほど上昇しているという計算になる。
Googleの買収はこのSoundCloudの危機をみこして、勝算ありきのことなのか?目を離せない。
SoundCloud Goとは?
SoundCloudは昨年月額9.99ドルのサブスクリプション・サービス「SoundCloud Go」をUS、UK、ドイツで開始した。現在はアイルランド、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダで展開している。SoundCloudによると、有料会員は無料会員と比べてトラックの選択肢が増え、広告を除去し、スマホなどからのオフライン再生が可能となる。
via MBW