2016 Best Or Worst by E-JIMA
いよいよ2016年も残す所、12月を残すのみ。今年も様々な作品の話題や、トピック、ムーブメントが起きては過ぎ去り、慌ただしい日々を過ごしていたという人も多いはず。そんな2016年をFNMNLなりに振り返る企画「2016 Best or Worst』。様々なジャンルで活躍する方々に、今年の個人的なベストもしくはワースト、もしくは両方をあげてもらった。下北沢DISC SHOP ZERO店主でBS0メンバーでもあるE-JIMAによる2016年のベスト。
2016 Best by E-JIMA
宇多田ヒカル -『Fantôme』
コメント
輸入レコード屋として日々、膨大な数の音楽やそれらの情報を追いかけていると、ベスト的なものを記憶しておく暇は正直ありません(仕入れたレコード/CDはどれも面白かった……というか、面白いから仕入れているんだけど)。新しい感覚で作られた音楽が続々リリースされて、荷物が届く度に日々ベストが更新されていく感じは、ここ数年で最も強かったかもしれないです。
そして思い出されるのは、店での出会いや人とのやり取りだったり、繫がりだったり、実際の経験や体験そして思ったことだったりで、ここに記せるようなものではなかったりします。そんな捩じれた感覚が渦巻く2016年、仕事を離れいちばん聴いた作品が宇多田ヒカル『Fantôme』でした。昨年のG.RINA『Lotta Love』のときと同じような感覚。『Lotta Love』から『Fantôme』の1年で起こった自分をとりまく環境の激変の中、傍で響いてくれた音楽。自分個人にとって、このタイミングだったからこそ、という意味でも2016年のベストです。
来年に向けての告知など
イベントBS0を継続しつつ、DISC SHOP ZEROも“場”として面白いことができるようにしたいと思います。あとブリストルに行きたいです。
プロフィール
E-JIMA
下北沢DISC SHOP ZERO店主、BS0メンバー。