86BEATMAKERS対談 KM × 粗悪ビーツ ー 日本語ラップ・デジタルハードコア・結婚

明日12/22に東京・渋谷の7th Floorで開催されるパーティー『86BABIES』で、同名のジンが発売される。このジン『86BABIES』は1986年生まれという共通項をもったDJやアーティスト、クリエイターが寄稿している。気になるジンは当日パーティーでぜひゲットしてもらうとして、FNMNLではスピンオフ企画として、ジンにも寄稿しているKMと粗悪ビーツ(実は87年早生まれだが同世代ということで)という2人のビートメーカーに対談を行ってもらい、同世代ならではのエピソードなどを、ジンとパーティーの企画も行った嫁入りランドのみゆととにも参加してもらい、LINEのチャットで語ってもらった。

取材・構成 和田哲郎

 - ということで、よろしくおねがいします!ちなみにみゆととは、なんでこの2人の対談が良かったんですか?

KM - これもうスタート?すか?(笑)

粗悪ビーツ - よろしくお願いします!

みゆとと - お願いします!2人を選んだ理由ですか!何だろうな…笑2人ともほぼ同い年で、それこそ中高時代とか聴いてる音楽なんか共通してるんだろうなーって思うんですけど

- なるほど。そこらへんどうなんでしょうか?

粗悪ビーツ - 僕はZeebraの『BASED ON A TRUE STORY』がきっかけですね。あれが学校でかかっていて、ラップよりもまずヒップホップのトラックにはまりました。

- 学校でかかってたんですね、すごい。2000年だからみんな中二ですかね?

みゆとと - 中二です。

粗悪ビーツ - そうなんです。学校でかかってました。たまたまなんですが、横にいた友人(のちに喧嘩別れ)がCD持ってたので貸してもらって聴くようになりました。

KM - 僕はスクラッチやりたくて、まず中一でタンテ購入。その後ちゃんと音楽を意識し出したのは、中学の時にTHE BLUE HERB聴き出してからすね。その後、アングラのヒップホップをくまなく聴き漁りました。メインストリームの曲チェックし出したのは大学入ってから。だからZeebraより、アングラ・ヒップホップ先に聴いちゃったから、その当時はメインストリームなんて悪、みたいに思ってた。(笑)あの時、日本語ラップはディスが多かったっすよね。

- 粗悪さんのZeebraにハマった理由と、KMくんがなぜスクラッチがやりたかったかってとこが聞きたいです。

粗悪ビーツ - まずはピンポイントでドラムの音ですね。あと、3曲目の”Children's Story”の大げさなトラックが好きでした。調べるとこれZeebra作曲でした笑 最初はZeebraというよりも、トラックが好きでした。(打つの遅くてすみません)

 

KM - スクラッチはDragon AshのライブをTVで見たのがきっかけじゃないかな~、でもあれまだ小学生だったかも。中学受験で入って、やりたい事探したら、DJだったっていう。

- 粗悪さんはいきなりドラムだったんですねー、後々がその時点で見えるというか。 KMくんは入りDragon Ashでいきなりアングラに振っちゃったんですね。

KM - 同時にZeebraがKJディスした時期で、もう聴いてる方は意味わかんなくなっちゃってた気がする。。誰が一番カッコいいのかわかんなかったから、一番すごい事言ってたTBHRが好きになったんだと思う。

 

粗悪ビーツ - 実は小学生くらいまではずっとお笑いばかりみてて、音楽は興味がありませんでした。特にミュージックステーションでかかってるようなギターの音全面の音楽が嫌いでした。今思うと多分B'zですね。一生音楽に興味はないだろうと思ってたんですが、そこでヒップホップのドラムの音が自分の中でドンピシャだったんですよね。Zeebraというよりも、まずはトラックで、Zeebraのさっきのアルバムは何回も聞きましたが、Zeebraの音源はそれ以降は聞きませんでした。

- なるほど一番すごいこと笑B'zの悪影響だったんですね。KMくんはお笑いとかどうでしたか?

KM - 全然(笑)オレ、その時期家でテレビとか禁止だったんじゃないかな~。受験生だったから。

粗悪ビーツ - KMさんの過去が思ってたのと全然違って驚きました。その後は、BUDDHA BRAND、NIPPSのソロ作、雷、NITRO、餓鬼レンジャー、スチャダラパー等を聞きました。先ほどから出ているDragon Ashに関しては、ギター入ってたから一切興味がなかったです。Zeebraを貸してくれた友達は、その後Dragon Ashに行ったので、それからは一人でラップ聴いてました。

KM - (笑)

- 同年代なのに全く違う感じに育ってるっていう(笑)

KM - でも僕も学校の先輩はニトロとか、Zeebraを推してた!

みゆとと - お笑い、中学受験、Dragon Ashは86世代あるあるな気がする…

- 粗悪さんはKMくんはどんな育ちをしてきたイメージでしたか?KMくんにも聞きたいですけど。

KM - 粗悪さん全然検討つかないっす(笑)部活とかやられてました?

粗悪ビーツ - KMさんはアングラとは無縁なイメージがありましたね。ここ最近聞いた話では一番衝撃かもです笑 僕は受験とか無縁でしたね・・・部活は中学は剣道、高校はアマレスやってました。

KM - 粗悪さんは部活少年ってイメージ!(今でもプロテインのんでるし!)

- KMくんはスポーツ感逆にないですよね?

KM - 運動神経切れてるからね。一番嫌いなスポーツは野球です(ボールに当たった事ない)

粗悪ビーツ - でも作られる音楽は運動神経の塊のような感じがしますけどね笑!

- 2人とも、友達は多かったんですか?

KM - オレ超少なかったっす。学校でDJやってる先輩が二人居て、その人たちといっつもレコード屋と原宿回ってた。学校帰りに。部活も無いし

- 同学年の友達はいないと笑

KM - 居ない。。気がする。話合わなかったんすよね。なんか向こうから距離取られてた気がする

粗悪ビーツ - 僕もそんな多くはなかったです。音楽の話できる人も一人もいなかったですね。

KM - やっと共通項が笑

- 友達がいないのが共通項だ。じゃあ同じ学年で流行ってるものとか、知らないし興味ないって感じですかね?

KM - みんなミクスチャーとかメロコア聴いてたしね。(粗悪さんの嫌いなギター音メインの)オレはメロコアとミクスチャーも熱心に掘ってましたよ~。

- やっぱその時ミクスチャーとメロコアはありますよね。

粗悪ビーツ - 地方だと音楽に関しては、趣味のあうというのは絶望的だったように思いますね...確かにメロコアが多かったですね!笑僕は苦手でしたね。僕はお笑いとかはみんなと同じく見てたので、そこでは話合いました。しかし、中学で自我の芽生え?みたいなので、人見知りが激しくなってなかなか友達が増えなかったですね。

KM - でもドラムに惹かれるって男気溢れてますね~。

- ドラムはそうですよね、僕はドラムの音なんてあんまり気にしてなかったな。粗悪さんは好きなお笑いは誰だったんでしたっけ?

粗悪ビーツ - 好きなお笑いは、明石家さんまと、東野、今田ですね。昔からずっとこんな感じです。

-  2人ともドラマとかは見てましたか?

粗悪ビーツ - 僕はあんまり見てなかったと思いますね。

KM - 覚えてるのは、『サマースノー』、『ストロベリーオンザショートケーキ』、『ヒーロー』、キムタクの美容師のやつ(『ビューティフルライフ』)、中学入ってからは音楽ばっかで、テレビ観てないっす。MTVとかは見てた。

- MTVね、カウントダウン番組とか影響受けますよね。

KM - そう、たぶん日本に入ってきてた洋楽(メジャー配給のもの)は全部聴いてたんじゃないかな。。。(好き嫌いは別として)

- 全部はすごいな。粗悪さんは洋楽はどこらへんを聞いてたんですか?

粗悪ビーツ - 全部とはさすがです・・・!僕は洋楽聴くのは遅かったですね・・・高校の時にEminem聴いてましたが、アメリカのヒップホップほとんど追ってなかったですね・・・完全に情報弱者でした・・・十代は、音楽も好きでしたがスポーツ好きだったので、そこまで掘ったりはしてなかったですね・・・それでもEminemは嫌でも入ってくるくらいでしたね。

KM - Eminemは好きだったっすね。"Stan"とか、今でも好き。

- みゆととはEminemどうでした?

みゆとと - Eminemは正直ゲラゲラ~って感じで見てましたね…

KM - マジか笑

- はははは

- 3人とも共通して好きなものとかあるのかな。

KM - みゆさんの嫁入りのスタイルとかのバックグラウンドは気になります!なぜあのスタイルになったのか。

みゆとと - 自分でもよくわからないです笑

KM - あ、でも粗悪さんがグライムのセットに宇多田とか入れてたの聴いたことあって。 僕も昔ラップのセットに宇多田の”In My Room”入れたりしてたんですよ

- 宇多田と山下達郎はみんな好きでは?

粗悪ビーツ - 聴いて頂いてるとは光栄です汗

KM - だからこの世代ってDJのスタイル、実は自由度高いですよね。

粗悪ビーツ - この両者は好きですね~!

KM - 山下達郎はクリスマスの曲しか知らないけど、好きです

- 狭間ゆえの振り幅の広さっていうのは、86世代の特徴ではあるよね。みんないろいろ知ってるなーっていう。

みゆとと - この世代自由度高いというのは実は思ってました。

KM - でも、それ抑えられちゃってましたよね、上の世代に。なんか「DJとはこういうもんだ」的なのが暗黙のルールとしてあった。

みゆとと - そうですねー。上の世代には上の世代の美意識があって、下には下の新しい価値観みたいなのがあって、その狭間にいるなーってよく思います。

粗悪ビーツ - KMさんのいるところだとそういうのがあるんですね

KM - そもそも、Dragon Ash好きです、なんてクラブで言えなかったっすよね(笑)

みゆとと - ザ・東京って感じですね。

KM - 実はYUKIも好きです、も言えなかった。。

粗悪ビーツ - 話では聞きますが保守的なところですね・・

KM - そもそも、早い時間にかけちゃダメな曲リストとか、先輩のDJ聴いて勉強したりしてた世代っすよ。渋谷のHarlemとか。

粗悪ビーツ - KMさんはいつからそういう世界に入っていったんですか?

KM - 僕、16からっす。西麻布にあるクラブの箱付きのDJがスタート。粗悪さんは?

粗悪ビーツ - おおそれはすごいですね!僕は音楽スタートが24歳で、DJ始めたのも2~3年前くらいからなんですよね。

KM - 制作も同時期なんですか?

粗悪ビーツ - 制作が先で、それが24歳くらいですね。それから和田さんやTREAMの人とかに誘ってもらって人前でやるようになって今に至るという感じですね。

KM - あ、でも、オレも制作真面目になったの24くらいかも。曲繋いでるだけじゃ、一生世に出れないと思って、自分でも作るようになった。その時会社員やりつつ、週末は今のMUSEってクラブで回してたけど、そう。粗悪さんが曲作るきっかけって何だったの?

粗悪ビーツ - 14歳くらいにヒップホップのトラックに惹かれてからというもの、自分の中にあるものを曲として出すことにずっと憧れがあっていつかはやりたいなと思ってました。高校で一度スポーツに興味なくして、音楽やったりしたかったんですが、18歳~23歳くらいまでは精神を病んでてしまって、きつくて制作どころではなくて、伸びに伸びたという感じですね汗 厄年に絶対負けたくないと思って、人生を変えるためにやってたというがありますね汗

KM - 18-23歳はオレも、ゴミだったっすね。時間はあるから、バーで毎晩DJするんだけど、ギャラ少ない代わりに酒タダにして貰って、ほんと昼まで飲んでた

粗悪ビーツ - やはりその時期はみなさんいろいろとあるんですね。当時それを知っていればどれほど楽だったか笑

KM - でも曲作れば、人生変わるとは思って取り組んだっすね。実際作ってたら wardaaとかとも繋がれたし、今に到る。

- 粗悪さんの伸び方も半端じゃなかったですからね。

KM - ほぼいきなりECDさんとかとリリースした感あります、僕の中で、あの曲すごい好きっす。あ、粗悪さんとECDさんの曲ね。

粗悪ビーツ - あ、なんか救われた感あります涙 KMさんはなかなか直接話す機会がなかったので、憧れだったのもあって嬉しいです。

- そうそう粗悪さんはKMくんに会ってから影響を受けてトラックメイクも変わったんですよね?

KM -  恐縮です。。

粗悪ビーツ - 単純に自分の曲がクラブでかかる(実際かからなくても、かかってもいいように考えて作る)ことを意識するようになったことですね。マンゴーサンデーでご一緒するようなって、KMさんはご自身の曲をかけててあれが凄く羨ましかったですね。そのためにはどうしたらいいかを考えて作り方変えたりするきっかけをもらいましたね。

粗悪ビーツ - それまでは1曲の上ネタに15個くらい上ネタつかってたので笑坪井さんが全部引き算してくれたのが世に出てます笑

KM - お~なるほど、僕、ある意味DJを続けたいが為に、作ってるってのもあって。。自分でかけるようにブートレグ作ってましたから。音の引き算も、クラブで鳴らすためだったのかも。同時期にトラップってフォーマットが勃発前夜だったってのもあるけど。

- 二人共トラップ作るけどアプローチは違いますもんね。その差も面白いな。

粗悪ビーツ - KMさんとマンゴーサンデーにであってから、やっと音楽作るのがどういうことかわかった気がしますね。昔は昔でいいのかもしれませんが、視野が一気に広がったというか、全体が分かるようになりました。

KM - あ、でも粗悪さんのカオス感が出ている楽曲は、ほんと自分に無い部分なんで、単純にすごいと思ってました。

粗悪ビーツ - ありがとうございます。キャプチャーとらせていただきました。本当に光栄です!

- ははは。KMくんはピアノも弾けるじゃないですか?そういうところがトラップとか作る上で逆に不便になったりってするんですか?

粗悪ビーツ - え!すごい!

KM - 逆にダーティーな感じとかラフな感じを出すの苦労する部分なんですよね。オレ、ちゃんと聴き出すと、キックとスネアの音程も合わせたりしてるし。だから、音がキレイにまとまるんだけど。。。なんか、粗い感じが出ない。だから粗悪さんのカオスな部分には憧れあるんす。

粗悪ビーツ - 僕はメイキングビデオの鍵盤弾いてるところを見て、そのままパクったりしてましたね。こないだ、そのパクったフレーズと同じのをSad Boyの曲で発見しました。きめ細かいことは素晴らしいと思いますけどね!

 

KM - (笑)Sad BoyってYGのクルーの?

粗悪ビーツ - そうです!

KM - Sad Boyチェックしてるイメージが無かったっす(笑)

粗悪ビーツ - 今だから言えるんですが、しょうもないミックステープを連発して名前売ろうとしてた時は、プリセットのメロディのBPM落として、自分の名義で出してました。Sad BoyとかYGが好きでよく聞いています。作るのと聴くのは別になっていますね。

KM - あ、でも全然ありだと思いますよ。パクってっていうか、元の曲は結構あります。僕も。参考にした曲。

粗悪ビーツ - そういうもんなんですね!

-  2人で曲作って欲しいんですよねー。お互い補完しあっていい感じになるかと思うし。ZaytovenとMike Willみたいに

粗悪ビーツ - 以前に共作を試したこともあったんですが、難しくてなかなか形にならなかったです汗

KM - 粗悪さんのカオスな部分と混ざったら、むしろKanyeみたいなアルバム出来そう(笑)

粗悪ビーツ - なかなか共作って難しいなと痛感しましたが、明確な方向性やルールあればいけるかもしれませんね。

- 2人の場合ならKMくんがメロで、粗悪さんがボトムとかだとわかりやすいじゃないですかね。それを嫁入りにラップしてもらいましょう。

粗悪ビーツ - WOW!

KM - 良いと思う(笑)

粗悪ビーツ - ドラムが僕なのありな気がしてきました。

みゆとと - やりますよ!

KM - 全然話違うんですけど、Atari Teenage Riotって皆さん聴いてた?

粗悪ビーツ - それ聞いてなかったです!聞いてみます!

KM - 粗悪さん、好きだと思うんすよね。

みゆとと - わ、めちゃくちゃ聴いてましたよ!

粗悪ビーツ - これ結構活動歴長い人ですね。

みゆとと - The Mad Capsule Marketsが好きだった流れで。

 

KM - デジタルハードコアの感じ、嫁入りさんと雰囲気似てるかも。あ、僕もThe Mad Capsule Markets大好きだった。

みゆとと - わーーー!

KM - いや、なんでこの話したかっていうと、粗悪さんや嫁入りさんと曲作るんだったら、その要素入れたいなと思ったんす。『OSC-DIS』と『010』はほんと最高

- おー絶対いい!

みゆとと - めちゃくちゃ嬉しいです…DHRのlolita stormって女の子グループが凄いすきだった…

粗悪ビーツ - 全然話についてけないので、名前出たの聞いてみます!

みゆとと - 『OSC-DIS』ですねー。

-  2017年のデジタルハードコアシット絶対いいでしょー。

みゆとと - 粗悪さんの嫌いなギターがいっぱい入ってますが笑すぐ出てくるのヤバい!

KM - 粗悪さんギターなんでそんな嫌いなんですかね(笑)

粗悪ビーツ - いうの忘れてましたけど、ギターはハードコア聴くようになって克服できたので大丈夫です!笑

KM - オレめっちゃファンなんすよ。

KM
KMの所有しているLolita Stormのレコード
KM
同じくKMの所有するLolita Stormのレコード

みゆとと - すぐ出てくるのやばーーー。いいよねー!

KM - これは、なんかまたちゃんとMTGしましょう(笑)

粗悪ビーツ - ちょっと今日教えてもらったの聞いておきます。OSCなんちゃらはアルバム名ですよね?

みゆとと - ぜひ!アルバムです。実家にバンドスコアあります。

粗悪ビーツ - まずそれ聞きますね。

みゆとと - ピコ太郎のアルバムにもデジタルハードコア入ってました。

粗悪ビーツ - 時代がきてるということですね。

KM - もう作りたくて仕方無いっす。。最近ずっとヒップホップ作ってるから。

 

みゆとと - めちゃくちゃ音悪いな。最高ー。

KM - 爆音で聴かないとダメですよね笑

みゆとと - そうですね笑中学の時とかバッドミュージックの情報源ってスペシャのブライアン・バートンルイスの番組って感じがする。

KM - あ~~~!あったあった!あれでベースメントジャックス知ったんだった

みゆとと -『メガロマニアックス』だ笑

KM - そうっす(笑)

みゆとと - 初めて行ったパーティー、ブライアンの『サードカルチャー』でした。

KM - わかる!あれ!行きました!あれ?MILKでやってたやつだっけ? 違うかもっす。(すいません、興奮してしまった)

みゆとと - やってたかも!私が行ったのは横浜のBay Hallですねー。

KM - 『Weekend Tribe』じゃないすか?それ。違うかも。。。もう覚えてない~

みゆとと - これだ。『Weekend Tribe』がみるくかな?このパーティー今やっても絶対行ってしまうと思う…すみません勝手に盛り上がってしまった。

粗悪ビーツ - OK牧場。

KM - wardaaさんそろそろマトメを笑

みゆとと - あ!二人が好きな映画聞きたいです。私粗悪さんの世界観って、勝手に塚本晋也からきてるのかなと思う瞬間があって…

-  粗悪さんは映画の印象あるけどKMくんはあんまないですね。どうでしょ?

粗悪ビーツ - 塚本晋也さんは『鉄男』一回見ただけで、ほとんど記憶にありません!

みゆとと - そうなんですね!でもなんか『鉄男』みたいなイメージが何故かすごくありますね。

粗悪ビーツ - 僕は好きな映画は、いくつかあげられるんですが、音楽作るうえで一番影響うけたのは北野武の『その男、凶暴につき』です!

KM - 粗悪さんは、確かに映画のイメージあるっすね。僕は好きな映画は、すいません、ジブリです。耳をすませば(笑)音楽に影響した映画は無いかもですけど、やる気出すのに、『Beautiful Loosers』と『INSIDE OUTSIDE』とか、なんか物作りしてるドキュメンタリーは定期的に見るかも。

粗悪ビーツ -『Beautiful Loosers』は見ようと思って見てませんでした。『耳をすませば』は僕も好きな映画ですね。僕は映画見るようになったのが23歳くらいからなんです。映画監督のインタビューが読んだり、見たりすると合理的なものの考えからする人が多く、頭がすっきりするんですよね。ロジャーコーマンは、質より量を優先するし、北野武も雨のシーン撮るつもりが、晴れてたら台本書き換えると言ってて、そういうところが惹かれました。

- 自分が考えすぎちゃうからってとこなんですかね?

粗悪ビーツ - いや、共感ですね。僕はあんまり考えすぎないくらいなので汗

- そうなんですね!粗悪さんに合理的な側面あんま感じたことなかったかもです。KMくんにもあんまり感じないですが。

みゆとと - 質より量はすげーわかります。

KM - 合理的って効率的って意味?

- そうそう、あと考え方的にもですかね。

KM - まず手を動かしてみるタイプかも。「先に頭の中にメロディーあって~」とかのタイプじゃないっすね。

粗悪ビーツ - 僕もKMさんと同じくです。信仰心は祈ることによって生まれる(つまり、行動によって内面が動く。内面があるから行動するんじゃない)と本に書いてありました。

KM - 考え方。。。確かに、人生振り返ってみると、効率的では無いっす。。

- なんかそこに惹かれるんですよね。最短距離行ってない感じが。

KM - オレは効率的に生きたいと思ってるわ笑

- いやそうかもしれないけど笑そろそろ終わりましょうかね?

粗悪ビーツ - 確かにいい時間になりましたね。KMさん、和田さん、みゆととちゃんありがとうございました。

- 最後に同じ86年世代に向けて一言ずつください!

粗悪ビーツ - ダルビッシュ有目指してみんな頑張りましょう!

KM - 結婚は素敵なことです。前向きに考えてみてください!

粗悪ビーツ - あ!その辺聞きたかったんや笑また今度聞かせてください

みゆとと - 結婚…

KM - 引き続き、よろしくお願いします~ん

みゆとと - 面白かったです!ありがとうございましたー

KM

KM

国内外から大きな注目を集めている日本人Track Maker / DJ。すでに日本語Rapシーンにおいて数多くの楽曲をプロデュースしており、Hip Hopに根ざしたスタイルを保ちながらも、決してそのジャンルに縛られる事ない音楽性は、リリースの度に話題となる。KOHH & MARIA“aaight (KM Remix)”、Y'S ft.KOHH & MONY HORSE "プリンス (KM Remix)"、JOYSTICKK ft. KOHH“LOLLIPOP (KM Remix)” 、JAZEE MINOR ft. AKLO “100 (KM Remix)”などのRemixワークを始め、Young Juju(KANDYTOWN),YDIZZY,arujuna(kiLLa),BAD HOP,YENTOWN,Jinmenusagiなどへトラックを提供している。個人名義においては2015年2月にオフィシャル・ミックスCD"THE OTHER SIDE"mixed by DJ KM、そこからの先行カット"THE OTHER SIDE EP"をリリースしている。現在は毎週末1000人以上の集客を誇る人気クラブ、西麻布museでResident DJとしても活躍中。

粗悪ビーツ

粗悪ビーツ

粗悪興業主宰。トラックメイカー、DJ。
2016年9月20日 新作EP『FAKE』を発売
※おかげさまでitunesヒップホップ部門で1位を獲得できました!
<過去のリリース>
2012年12月24日 1st album『Never Pay 4 Music
2015年11月3日 入江陽との共作『激突!〜愛のカーチェイス〜

 

Party Info

86BABIES

86BABIES

2016年12月22日(木・祝前日)

Shibuya 7th Floor

OPEN / START 23:59

CHARGE ¥2,000

BIOMAN

きらきら富山さん

mieuxxx

NONCHELEEE

NOPPAL

OG

okadada

粗悪ビーツ

RELATED

KMが自らの音楽にフォーカスした3rdアルバム『Ftheworld』をリリース

プロデューサー/DJのKMが3rdアルバム『Ftheworld』を本日11/6(水)にリリースした。

【インタビュー】DYGL 『Cut the Collar』| 楽しい場を作るという意味でのロック

DYGLが先ごろ発表したニューEP『Cut the Collar』は、自由を謳歌するバンドの現在地をそのまま鳴らしたかのような作品だ。

KMがCampanellaとermhoiをフィーチャーした新曲"Dawn Chorus"をリリース

プロデューサー/DJのKMが、Campanella & ermhoiをフィーチャーしたシングル“Dawn Chorus”を本日10/23(水)にリリースした。

MOST POPULAR

【Interview】UKの鬼才The Bugが「俺の感情のピース」と語る新プロジェクト「Sirens」とは

The Bugとして知られるイギリス人アーティストKevin Martinは、これまで主にGod, Techno Animal, The Bug, King Midas Soundとして活動し、変化しながらも、他の誰にも真似できない自らの音楽を貫いてきた、UK及びヨーロッパの音楽界の重要人物である。彼が今回新プロジェクトのSirensという名のショーケースをスタートさせた。彼が「感情のピース」と表現するSirensはどういった音楽なのか、ロンドンでのライブの前日に話を聞いてみた。

【コラム】Childish Gambino - "This Is America" | アメリカからは逃げられない

Childish Gambinoの新曲"This is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。

Floating Pointsが選ぶ日本産のベストレコードと日本のベストレコード・ショップ

Floating Pointsは昨年11月にリリースした待望のデビュー・アルバム『Elaenia』を引っ提げたワールドツアーを敢行中だ。日本でも10/7の渋谷WWW Xと翌日の朝霧JAMで、評判の高いバンドでのライブセットを披露した。