2016 Best Or Worst by 大橋高歩 (the Apartment)

いよいよ2016年も残す所、12月を残すのみ。今年も様々な作品の話題や、トピック、ムーブメントが起きては過ぎ去り、慌ただしい日々を過ごしていたという人も多いはず。そんな2016年をFNMNLなりに振り返る企画「2016 Best or Worst』がスタート。様々なジャンルで活躍する方々に、今年の個人的なベストもしくはワースト、もしくは両方をあげてもらった。こちらはカルチャーと密接にリンクしたスタイルを提案する吉祥寺のセレクトショップ、the Apartmentのオーナーの大橋高歩による2016年のベスト&ワースト。

2016 Best by 大橋高歩

Young M.A

Young M.A

 

コメント

最初に"OOOUUU"を耳にしたときは、同じブルックリン出身でバズを巻き起こしたBobby Shmurdaの影響を感じましたが、他の曲を聴いて彼女がもっとオーセンティックなブルックリン/ニューヨークのHIP HOPの歴史の上に立っている事に気付かされました。

ハードなのにどことなく歌心を感じさせるキャッチーさは自身が影響を受けていると語る50 Centに通じるものを感じます。
同じくブルックリン出身のTroy Aveも50 Centからの影響を受けたと語るラッパーの一人ですが、彼も同じく独特のキャッチーさがあるのが興味深いです。
今年はニューヨークでも色んな場所で"OOOUUU"がかかりまくっていましたが、あの口ずさみやすいフローと一度聴いたら忘れられないキャッチーさはヒットするべくしてしたんだなと。

また彼女はインタビューなどでLGBTである事を公言していますが、自分はLGBTのラッパーだとかフィメールラッパーだとか言うレッテルは貼られたくないとも言っていて、その言葉通りなんのレッテルもいらない一人の優れたラッパー。

かつてはホモフォビアが激しかったHIP HOPのシーン、そしてオールドスクールから続く伝統が根強く残るニューヨークのHIP HOP。
そんな中でブルックリンの名門DUCK DOWNや90年代からのオールドファン、さらには若い世代にまで幅広く彼女が受け入れられている事にニューヨークのHIP HOPの新しい可能性を感じます。

ずっとニューヨークのHIP HOPが好きだった自分にとっても、この新しいスターの誕生にワクワクさせられた1年でした。

2016 Worst by 大橋高歩

世界情勢(政治)

the apartment

コメント
YOUNG M.Aなどの登場も含めニューヨークではここ数年で古い価値観や偏見が壊されて時代が大きく変わっていく事を感じる一方、時代を逆行させるようなもう一つの大きな流れを感じさせられます。

6月に起きたイギリスのEU離脱はまさかの展開だったし、トランプの勝利も全く予想外でした。

自分達が仕事でやり取りのあるロンドンの人達は皆EU離脱に反対していたし、ニューヨークやニュージャージーの友人は皆バーニー・サンダースを支持していて、トランプに対しては"HELL NO !"という態度でした。

それがこのような結果になった事で、僕の知らないもう一つのアメリカやイギリスがあり、そしてそれは想像以上に大きなものなんだということを思い知らされました。

世界は今大きく二つに分断されている気がするし、それはここ日本でも起きていると選挙の度に強く感じさせられます。

来年に向けての告知など

店ではヴィンテージのTHE NORTH FACEに力を入れていますが、来年は初売りから大量投入します。

プロフィール

the apartment

大橋高歩

NY買い付けによる旬なインポートアイテムや、ニューヨークのLO LIFE、VGAなどとの独自のコネクションによって仕入れている90'sヴィンテージアイテムを現代的にMIX。
カルチャーと密接にリンクしたスタイルを提案する吉祥寺のセレクトショップ、the Apartmentのオーナー

http://www.the-apartment.net

related

BEST BUY 2020 Selected by 大橋高歩 (the Apartment)

NYのカルチャーと密接にリンクするファッション、ライフスタイルを提案する吉祥寺のセレクトショップthe Apartmentのオーナー大橋高歩が登場。

New Balanceのトレイルランニングシューズの名作『801AT』をthe Apartmentが別注

1998年に誕生したNew Balanceのトレイルランニングシューズの名作『801AT』を、吉祥寺のセレクトショップthe Apartmentが別注した。

1 of 2018 Selected by 大橋高歩 (the Apartment)

FNMNLの恒例の年末企画、今年は『1 of 2018』を展開。この企画ではアーティストやDJ、デザイナー、ショップオーナーなど今年を彩った重要人物たちに、個人的に印象的だった出来事、楽曲、映画、本などから1つテーマを自由に決めてもらい紹介してもらおうというもの。ベストなものから中にはワーストなものも飛び出すかもしれない、この企画をきっかけにそれぞれの2018年を振り返ってみては?

most popular

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。