米黒人射殺事件をもとに作られたダンスムービー『Color of Reality』が40 NORTH Dance Festival で観客賞を受賞
アメリカで警察官による黒人射殺事件が後を絶たない。その悲惨な事実を元に制作された、ダンサー兼ディレクターのJon Boogzによるダンスムービー『Color of Reality』が、10/15〜10/22にサンディエゴで行われた 40NORTH Dance Film FestivalでAudience choice award(観客賞)を受賞した。
このムービーはダンサーのJoon boogzとLil buckがパフォーマンスをし、脚本・演出・振付ともどもJoon boogzが行った。
そして絵画のような2Dアートワークを施したのはアーティストのAlexa Meadeだ。
本作『Color of Reality』はアメリカ・オーランドで起きた黒人男性が警察官によって射殺されるという事件にインスパイアされて作られた。ディレクターのJon Boogzはテレビで実際にこのニュースを観て、同じ世界に生きる者同士がこのような愚かな暴力を振るうことにショックを受けたという。
昨今このような黒人への暴力事件は後を絶たず、社会全体が「肌の色」にたいしてネガティブな感情になっている。Jon Boogzはダンスを通してそのようなムーブメントにポジティブな影響力を与えたいと述べた。
そしてその影響力は今回の受賞で証明された。Jon Boogzは自身のインスタグラムで受賞の喜びをこう綴った。
「ワオ、40NORTH Dance Festivalで『Color of Reality』が観客賞を勝ち取った。Lil Buckと俺は社会の中における貢献と人道活動のためのこのグローバルなダンスイニシアチブによって、ヒーローとして栄誉を受けたんだ。俺たちのチームを誇りに思うし、俺たちだからこそ成し遂げられたことだ。確実にアーティストとして、ディレクターとして最も誇りに思う瞬間のひとつになった。この喜びは俺が感じていること全てが物語っているよ」
この作品はYoutube上で既に13万回以上再生されている。(KANA)