「ワイは関西にジュークを伝えるんや!」関西にジュークを伝えるイベントの3周年を記念して、レギュラーDJ、Keita Kawakamiがイベント史上最も重要な3曲を語る
先々月に東京で行われたBoiler Roomでは、イギリスからのゲストDJのKode9をも圧倒するプレイを見せつけ、DJミックスがFACTマガジンにピックアップされるなど、DJ Fulltonoはいよいよ海外での存在感を増してきた。先週東京で開催されたAdobeのクリエイティブのためのフェス「MAX」でも、DJ FulltonoはCOSMIC LABのオープニングアクトに楽曲を提供し、活動の領域も拡大しつつある。
さて、その大阪在住のGhettotech/Juke/TechnoプロデューサーのDJ Fulltonoが、3年前から地元大阪で関西にジュークを伝えるイベントを定期的に開催しているのをご存知だろうか。盟友DJ Keita KawakamiとHiroki Yamamuraと共に「SOMETHINN」というイベントをCIRCUS OSAKAでスタートさせ、明日、3周年イベントが行われる予定だ。
イベント前日の本日、その3人の中で一番のギャグセンスを持つKeita Kawakamiに、個人的SOMETHINNアンセムを3曲選んでもらった。Machinedrumの前座を務め、大いにオーディエンスを沸かせたKeita Kawakamiのとっておきの3曲とそれにまつわるエピソードを聞いていただきたい。
この曲は毎回ジュークセットで使ってました。まだリリースされていない時に、JukeレーベルBooty Tuneのエイプリルさんに譲ってもらった曲です。すごく気に入ってたのですが、最初は本当に使い方が悪かったのか、スベり倒し、2012年にseihoとセッションしたhyperdubのショーケースでも1番の盛り上がり所でかけてスベるという辛い思い出があるぐらいです。でも2年ぐらい使い続けて、ファラカミ(Keita Kawakamiの芸名)といえば笛!と呼ばれるぐらいSOMETHINNのフロアをはじめとして色々な現場で爆発しました。
SOMETHINNで始めてTRAXMANをシカゴから呼んだ時に、怒られる覚悟で本人の前でこの曲をかけたのですが、まさかの無反応。ヤバイと思ったら、その後人生で1番の「繋ぎの神様」が降りてきて、TRAXMANが突然横に来てマイクで煽ってくれたんです。後日TRAXMANが「大阪で最後にやってた奴が良かった!」って言ってくれてたのを聞いて、「あの時笛をかけて良かったな」って、そんな思い出の曲です。
ここ1年ぐらいSOMETHINNではリーダーのD.J.fulltono氏に4時からの出演&イベントの締め役を任命される事が多く、朝方のゆっくりしたセットの中でよくかける曲です。SOMETHINNのフロアでは朝方このHOOK部分を大合唱して盛り上がるみたいな流れになってて、知らないうちにイベントのサライ的アンセムとなりました。後々Booty Tuneのkizamさんに聞いてビックリしたのは、HOOKの歌詞の最後は「Keep your head to the sky」と歌ってるらしく「これ完全にジューク版・上を向いて歩こうや!」みたいな事になってすごくエモくなった思い出の曲です。
Dance Maniaからのリリースで知られるシカゴのベテランDJPJの曲。D.J.Fulltono氏がオールドスクールなジューク/フットワークを連発する時によくプレイしてます。リズムが変てこで一聴しただけではノリが掴みにくい曲ですけど、フルトノさんが掛けまくってるうちに、いつの間にかアンセム化しました。今では掛かると必ずフロアが爆発します。
Keita Kawakamiからいつも来てくれる人と初めて来る人へメッセージが届いている。
明日はDJ Fulltonoはじめ、レギュラーメンバーの本気が見れると思うので、絶対に今、体感してほしい。いつも来てくれてる人達にも、明日は今までで1番良かったって言ってもらえるぐらいの内容をやります。是非この3周年の機会に大阪SOMETHINNを体感してほしいです。
Somethinn Vol.17 - 3rd Anniversary -
adv:1500yen.door:2000yen (別途1D)
open:23:00-late
D.J.Fulltono
Keita Kawakami
aspara (apostrophy)
Hiroki Yamamura
dym (Kansai-Juke)
Food: ヴァンバラ