Sean PaulがDrakeやJustin Bieberを批判

現在世界の様々なシーンでジャマイカのダンスホールレゲエを取り込んだサウンドがトレンドになっていることは、FNMNLでも何度か取り上げている。トレンドが分散化していっている、2010年代の音楽シーンの中で横断的に1つのキーワードがピックアップされるのはかなり珍しいことだといえるだろう。

 

そんな状況のなかで、ルーツとなったジャマイカのダンスホールレゲエのアーティストたちが、ダンスホールレゲエのスタイルだけが流用されて、ジャマイカのシーンに敬意が払われていないと批判を行ってきた。

例えばベテランアーティストのMr.VegasはDrakeのアルバム『Views From The 6』でジャマイカの現在のトップスターPopcaanが“Controlla"に参加しているものの、トラックリストにフィーチャリングアーティストとしては記載されず膨大なアルバムクレジットのなかにしか記載されていない件について「Drakeはジャマイカのアーティストをクレジットしていない。ダンスホール・レゲエに対するRespectが足りない」と批判している

この件については当のPopcaanは「 Drakeを冒涜するのはやめろよ。Unruly(Popcaanのクルー名/レーベル)とOVOについて何も知らないだろ。お前がPopcaanを擁護する必要はないよ。助けもいらない」と逆にMr.Vegasを批判しており、一旦は沈静化したとみられていた。

しかしダンスホールレゲエシーンの開拓者であるSean Paulがイギリスの新聞The Guardianのインタビューに登場しDrakeやJustin Bieberを批判した。

Sean Paulは「DrakeやJustin Bieberはダンスホールのサウンドを使っているのに、そのサウンドがどこからきたかしっかりクレジットしないし、それをする必要性も理解していないのが不満だ」と述べ、さらに「多くのジャマイカのアーティストが怒っているし、不満を抱えている」とこれがPaulだけではなくジャマイカで広く共有されている認識だと示した。そしてPaul自身は「Drakeのファンで何曲か好きな曲もあるけどベストなラッパーではないね」とDrakeをある程度は認めていることも明かす。

また「ジャマイカに戻るとMajor Lazerのことを嫌いなアーティストがいるのも知ってるよ。Kanye WestやDrakeと同じであいつらもダンスホールのエッセンスを取るだけ取って、それをクレジットしないからとそのアーティストたちは考えているんだ」と現在のダンスホールムーブメントのきっかけを作ったMajor Lazerについても間接的な形で言及。

さらには「現在のダンスホールムーブメントはアフロビートやヒップホップ、トラップを染み込ませたもので楽しいけど、個人的にはジャマイカのオーセンティックなダンスホールでトップを取りたいよ。ただそんなシンプルではないから、おれの次のアルバムはそこの架け橋になりたい」と自らの次作の構想についても語った。

Sean PaulのThe Guardianのインタビュー全文はこちらで読める。

 

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