Afrika Bambaataaの性的虐待の被害者とZulu Nationの幹部との電話が公開される
ヒップホップシーンに名を刻むパイオニアAfrika Bambaataaに少年への性的虐待疑惑が持ち上がったのは、今年の春のことだった。事の発端は80年代前半に彼が作った伝説的なクルーZulu NationのメンバーだったDonald Savageが2014年に発行した『Impulse, Urges and Fantasy’s』という本。その中で、彼は何者かに性的虐待を受けていたと明らかにし、今年になってラジオ番組でAfrika Bambaataaから虐待を受けていたと告白した。それをニュースサイトが取り上げて世界的な話題になったというのが。そして先週末にSavageとZulu Nationの幹部Mickey Bentsonとの電話での会話記録がIrritated Genie SpeaksというアカウントによってYoutubeで公開された。
電話の中でBentsonはSavageが著書『Impulse, Urges and Fantasy’s』のセールスを伸ばしたいがために、Bambaataaを訴えたと非難。それに対してSavageはBambaataaから性的虐待を受けていたとき少年だったことを述べ「Bambaataaが自分に対しておこなったことを、わたしは打ち明けたかった。でも人々にとって彼が尊敬される人物であるべきとも思っていた。わたしは人々に言いたかった、わたしは犠牲者だけど彼のことを守ったんだ」と反論した。
BentsonはSavageが「Bambaataa個人だけでなくZulu Nationという"ブランド"に対しても攻撃を加えている」とさらにSavageを非難する。(Zulu Nationは5月にBambaataaをリーダーから解任している)しかしSavageは『自分は金のためにこの行動を起こしたわけじゃない、Bambaataaを守ろうとしている人たちこそ、金のために行動している」とBentsonの主張を言いがかりだと退ける。
そしてSavageはBentsonに対し「もしあなたに息子がいたとして彼がそのような目にあっていたら、彼にどんな行動をしてほしいか?」と尋ねるとBentsonは「強制じゃなかったとしても、好ましい行為だとは言えないが、でも問題ないだろう」と苦し紛れに返答した。SavageとBentsonによる電話はYoutubeで聞くことができる。