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にせんねんもんだいとAdrian Sherwoodのコラボはここから始まった
昨日にせんねんもんだいとAdrian SherwoodがXL8Rでおこなったミックスを紹介したが、そもそもにせんねんもんだいとAdrian Sherwoodの関係性といえば昨年リリースのにせんねんもんだいのアルバム『N/A』から始まったものとなる。その『N/A』についてライターの麻芝拓が簡単に振り返ってくれた。
文 : 麻芝拓
『N/A』は、日本では昨年の9月にリリース。さらに遡ること数ヶ月前には、やはり彼女たちを絶賛する鬼才Shackletonによるリミックス・シングルが発売され、大きな注目を集める中でのリリースとなった。無機質な響きとリズムが絡み合うことで有機的なグルーヴと変化する3人の演奏を、On-U SoundボスAdrian Shearwoodがミックス。
緻密で繊細なセッションを顕微鏡で覗きながら化学反応をさせていくようなサウンドを聴かせてくれる。初期On-Uが持っていた、ポスト・パンク〜インダストリアルな緊張感ある空気から、テクノでトライバルな感覚まで浮かび上がる5トラック。アシスタント・エンジニアは内田直之、マスタリングはRashad Becker、アートワークは坂本慎太郎という強力布陣。今年4月にOn-Uから晴れて海外流通となったヴァージョンは、記事で紹介したMIXの冒頭でその一部を聴くことができる、昨年4月のライヴ盤も追加した2枚組CDとなっている。『N/A』についてはこちらのページをチェック