Appleが音楽ダウンロードサービスを終了させることを計画中との報道
昨日も伝えたように現在音楽を聴く主流の方法はストリーミングになってきている。日本はストリーミングサービスが出遅れた状況なので、まだ実感はないがApple Musicは開始1年で1300万人の有料会員を達成し、Spotifyは予想より早く3000万人にたどり着いた。そんな中、その流れを大きく加速しそうな噂が表面化した。
Appleの関係筋が同社の人物と「もしもというよりも、いつのタイミングでダウンAロードサービスを閉鎖するのがいいのか」という会議をおこなったという。また実際にAppleの役員も「ダウンロードサービスを永久に運営しつづけるというのは現時点では考えられていない」という発言を過去に残している。
これは具体的にAppleがダウンロードサービスの閉鎖時期を考え始めているという証であり、それには二つの要因があるとみられている。1つはストリーミングサービスが軌道に乗ったということ、もう一つは緩やかにではあるが、それに反比例してダウンロードの売り上げが減少し続けているという点だ。専門家によれば音楽ダウンロードの売り上げはピークの2012年から2019年には39億円減少して80億円を下回る見込みということだ。ただ予想より早くダウンロードの売り上げが低下していくことも十分考えられると専門家は付け加えている。
一方でストリーミングサービスは順調な伸びをみせていて、今年中には有料会員2000万人を達成する見込みで2020年にはダウンロード売り上げのピーク時の売り上げを超えるだろうといわれている。こうした見込みが現時点でたったことで、Appleがダウンロードサービスの閉鎖を現実的に考えているというのもうなずける。現時点でこの報道にAppleはなんのリアクションも示していない。
追記 5/13 10:56
Digital Music NewsによればAppleの広報担当のTom Neumayrが「ダウンロードサービスを終了させるというのは間違いだ」との連絡をよこしてきたという。ただこうした報道に対してAppleが反応をするのは極めてレアだということだ。