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イランのテクノシーンのドキュメンタリー『Raving Iran』が国際映画祭で上映へ
スイスの映画監督Susanne Regina Meuresによる、イラン・テヘランのアンダーグラウンド・テクノシーンのドキュメンタリー映画『Raving Iran』のトレーラーが公開された。イランのテクノプロデューサーDJ AnooshとArashが直面する様々な困難と彼らの音楽への情熱を、このドキュメンタリーは映し出す。
AnooshとArashの2人は、悪名高きイランの道徳警察から逃げ隠れしながらパーティを開催したり、警察に自分のキャリアを邪魔されることにほとほと嫌気さしていた。違法に自分たちのアルバムを売っていたところ、Anooshが逮捕されてしまう。スイスで行われる世界最大級のテクノのフェスに招待され、そこで幸せな時間を過ごしている時に、ビザの期限が明日までになっていることに気付く。というのが、あらすじである。
イランでは2005年から公共放送での西洋音楽の放送が禁止されており、さらに2014年には男女6名がPharrell Williamsの”Happy”に合わせて踊るビデオをインターネットに投稿したとして逮捕された。その後、監督と6人は「公共における品位を傷つけた」として、監督は1年間の収監、そして6人は6ヶ月の収監と91回のムチ打ちの刑に処された。
現在、映画館での上映は決まっていないが、トロント、ミュンヘン、ベオグラード、チューリッヒの国際映画祭にて上映されることが決定されている。
RAVING IRAN Trailer (facebook.com/RavingIran; www.ravingiran.com) from Christian Frei on Vimeo.