Thom YorkeがFlying Lotusの影響でRadioheadの制作プロセスが変わったと語る

ニューアルバム『FLAMAGRA』をリリース間近のFlying Lotus。ビートメイカーなどに大きな影響を与えてきたFlying Lotusだが、意外な人物が彼の影響を受けていると語った。

RadioheadのThom YorkeがCrack Magazineのインタビューで語ったところによれば、2010年にRadioheadの前座としてライブを行ったFlying Lotusに感銘を受けた事を思い出し、その時に得た作曲プロセスを自身のソロアルバムにトレースした事を明かした。

「私達は彼(Flying Lotus)がライブセットの演奏の中で行うループに着目しました。彼が即興で演奏する事に興味を抱き、これこそがライブ演奏なのだと考えるようになりました。そこで突然、私達は新しい作曲の方法を思いついたんです。私はNigel Godrich(Radioheadのプロデューサー)に未完成で粗いトラックを送りました。Nigel Godrichはその中の断片を拾い上げ、それらを使って組み立てたものを送り返してきました。これが新しい作曲プロセスの始まりです。」とFlying Lotusが即興で演奏する姿に影響を受けて、新しい作曲プロセスを会得した事を話した。

2011年にリリースした『The King Of Limbs』ではこの作曲プロセスが存分に発揮されており、2012年のRolling Stoneによるインタビューでは「ターンテーブルとサンプラーの前に座って」制作が行われたとThom Yorkeは話している。柔軟に影響されたものを取り入れるThom YorkeとFlying Lotusはどちらも最新作のリリースを控えている。両者の作品はまたどんな変容を遂げているのだろうか。

RELATED

長谷川白紙がFlying Lotus主催の配信ライブ番組『THE HIT』に出演決定

長谷川白紙が日本時間6/11午前11時(現地時間6/10 19時)より、Flying Lotusが主催するストリーミングライブ番組『THE HIT』にてライブパフォーマンスを披露する事が発表された。

Flying LotusがNetflixオリジナルアニメシリーズ『Yasuke - ヤスケ-』のテーマ曲である新曲“Black Gold (feat. Thundercat)”、“Between Memories (feat. Niki Randa)”をサプライズリリース

Flying Lotusが、盟友Thundercatをヴォーカルに迎えた“Black Gold”と、同じく長年に渡ってコラボレーションを続けているNiki Randaを迎えた“Between Memories”の2曲を突如同時リリースした。

Flying Lotusの最新作の収録曲"Black Balloons Reprise"のインストにオリジナルのラップを乗せるチャレンジ企画がスタート

Flying Lotusの最新作『FLAMAGRA』のリリースから1周年を記念して『Flamagra (Instrumentals)』が、先日リリースされた。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。